クーラントの定期交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
前回のクーラント交換は、2年前のタービン交換時に行い、詳細は投稿していなかったので今回は少し詳細に投稿させていただきました。
タービン交換時に全交換した後、一昨年の暮れにサーモスタッド交換で3リットルほどを入れ替えたのですが、全交換からもうすぐ2年が経過します。
この作業、この季節だと交換が終わって、エア抜きのため、エンジンをかけてから1時間以上は余裕でかかりますので、時間に余裕がある時に行います。
2
使用するクーラントは前回と同様で、
・ケミテック PG55 RC
※クーラント量は、ブリッツレーシングラジエターのため、6リットル強でちょっとだけ足らないので、8リットルを準備しましたが、ノーマルラジエターの場合は、6リットルで十分足りると思います。
残ったクーラントは通常時の継ぎ足し用に使用します。
ついでにラジエターキャップも前回交換から1年経過しているので交換です。
・BLITZ レーシングラジエターキャップTYPE-1
※ブリッツのラジエターキャップの場合、ブリッツレーシングラジエターはタイプ1で、ノーマルラジエターは、タイプ2になります。
※これらパーツの諸元などは、文末のURLから過去のパーツレビューを参照ください。
3
車体をジャッキアップし、ラックに載せ、アンダーカバーを外して作業開始です。
画像矢印のところにラジエターキャップがあるので、このモンスターインテークの吸気口のみを外します。
4
(画像はラジエター下面を撮影)
この矢印の青いボルトみたいなのがラジエターのドレンプラグ(12mm)です。
※ノーマルも同様の位置で、ドレンは樹脂の蝶ネジタイプです。
5
大きめの容器を下に受けて、クーラントを抜きます。
ラジエターキャップを付けたまま、ドレンを緩めて、クーラントを抜き始めます。
ラジエターキャップを付けたままだと、ラジエター内が陰圧になるため、チョロチョロとしかクーラントが抜けてきませんが、とりあえずこの状態で容器の位置を修正します。
6
容器の位置を修正してから、ラジエターキャップを取り外します。
すると、勢いよくクーラントが排出されますので、、、(次へ続く)
7
すぐに手でラジエターの口を押さえます。
これで、ラジエター内が再び陰圧になって、ラジエターキャップのスプリングがないため、リザーバータンクのクーラントを抜くことができます。
しばらく、押さえていると、ジュルジュルとエアを吸う音がリザーバータンクから聞こえてきます。
この音が聞こえなくなったら、完全にリザーバータンクが空っぽになっているので、手を離して、そのまましばらく放置してラジエター本体のクーラントを抜きます。
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リザーバータンクが空っぽになりました。
リザーバータンクはほとんど汚れていないので、今回は洗浄せずこのまま使用しましたが、汚れや染みがある場合は、取り外して洗浄、乾燥させてから使用した方がいいかもしれません。
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外したドレンプラグをチェックします。
ゴムパッキンの劣化もないので、シリコングリスを塗って、再び取り付けます。
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ドレンプラグを締め付けますが、ゴムパッキンが入っているので締めすぎ注意です。
※手締めで一杯締めてから、15分程度回すくらいの締め付け加減にしました。
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外したラジエターキャップです。
※まだまだ、キレイですが、スプリングは確実にヘタっているため、1年毎の交換が推奨されています。
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排出したクーラントです。
リザーバータンクなどを一見すると、キレイに見えていましたが、排出したものは、なんとなく黒ずんでいる感じです。
※クーラントは有害物質を含んでいますので、後にお世話になっている整備工場に持ち込み、処理してもらいます。
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クーラントチャージャーをセットし、矢印のコックをオープンにしておきます。
PS 以前はペットボトルを切って使用していましたが、このクーラントチャージャー、安価で大変便利でお勧めです。
※このクーラントチャージャーについては、文末から過去のパーツレビューを参照ください。
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クーラントは容器で直接入れると上手く入らない(飛び散るので)ので、オイルジョッキをクーラント専用にして使用しています。
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クーラントを入れていきます。
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クーラントはスムーズには入らないので、ラジエターのアッパーホースをモミモミして、ボコボコとエアを排出しながら、補充していきます。
※ボコボコとエアが出てきたときにクーラントが飛び散りますので養生もしておきます。
約6リットル(ノーマルでは5リットルくらい?)近く入れると、ラジエターアッパーホースをモミモミしても、エアが出なくなります。
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次にリザーバータンクにもアッパーレベル付近までクーラントを入れておきます。
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クーラントチャージャーなどをそのままの状態で、エンジンをかけます。
画像の矢印の上側がエンジン水温、下側が最高エンジン水温です。
注意!:車を持ち上げているため、ニュートラルでもクラッチを繋ぐとミッションオイルが温まるまで、前輪が回り、サイドブレーキ解除の警告がでます。
水温があがってくると、前輪の回り方が穏やかになり、警告も消えるのでしばらくはブレーキを踏んでおくか、注意して放置します。
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ヒーターの温度設定をHiにして、ヒーターの方にもクーラントを循環させます。
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時折、ラジエターアッパーホースをモミモミして、ボコボコとエアを抜いて、必要があればクーラントを継ぎ足します。
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この時期では、途中から水温が上がらないので、水温が50℃を越えたあたりから、アクセルを踏み、1500回転前後まで回転をあげてキープ、80度を過ぎたあたりで2500~3000回転くらいをキープして、ファンが回り始める100℃を目指します。
時折、下車してラジエターアッパーホースをモミモミして、エアを抜きながら、しばらくこれを繰り返しながら、水温を上げていきます。
自分の車の場合は、レーシングラジエターや82℃で開弁するミヤコ自動車のサーモスタッドを取り付けていますので、早くに開弁して、ラジエターアッパーホースが熱くなってきますが、開弁してから時間がかかります。
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100℃になりました。ここでファンが回り始めるため、これ以上水温はあがらず、すぐに下がり始めますので、下車してラジエターアッパーホースをモミモミして、エアを抜きます。
これを数回繰り返して、ボコボコとエアが出なくなったらエア抜き完了です。
※水温計がない場合ですが、
・メーターパネルの水温計(50℃くらいから動く?)
・ラジエターアッパーホースの温度(サーモスタッドの開弁88℃、全開100℃)
・電動ファン(100℃で起動 ファンの音は静かなので直接ファンを見て確認してください)
を目安にしてエア抜きを行うといいと思います。
また、自分はエア抜き時に何回かサーモスタッドを全開状態にしますが、82℃開弁のサーモスタッドだから可能だと思うので、ノーマルの場合は開弁していればいいとも思うので、ラジエターアッパーホースが熱くて持てないくらい(サーモスタッドが開弁する88℃以上)になっていて、ホースをモミモミして、ボコボコとエアが出なければOKかと思います。
※ノーマルのサーモスタッドは全開が100℃ですので、ファンが回って全開状態を維持できないですよね、、、、。
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あとは、エンジンを止めて、この状態で水温が常温になるまで放置します。
ラジエター内が冷えて陰圧になった時にクーラントが補充されていきますので、チャージャーのクーラントは幾らか減るので余裕を持たせておきます。
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数時間、そのまま放置し、クーラントが常温になったので矢印のコックをオフにして、チャージャーを取り外します。
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