こんばんは🌜
皆様は「地動説」というと中世ヨーロッパでは禁忌扱いされ、主にキリスト教(カトリック)関連から激しく弾圧されていたイメージをお持ちではないでしょうか?
↑↓などと、先日の番外編に何度も加筆していたら、長文になってきたので、新規で書き起こします😅
私は一度投稿したブログは何度か読み返し、よく思い付きで加筆&修正しています。特に当シリーズは初投稿から1.5倍以上?の文字数で加筆&修正する場合が多い件😅
今回は先日の番外編ブログで投稿したアニメ「チ。」絡みです
番外編ブログを元に改編して本稿を記載して下書き保存、後日、仕上がったので投稿したら、新規投稿にならず上書きになった😰ので、番外編は削除しました。
無限に広がる大宇宙?(5)「地動説・天動説」
【地動説】
太陽系内では、太陽を中心として、地球(その他の惑星も)は自転しながら太陽の周りを公転しているとされる。
日本では「地動説」という単語が一般的だが、本来は
「太陽中心説」(Heliocentrism)
が適正な和訳だと思われる。
天動説、地動説、良いのは文字数が少ないが、誰が言いだした(和訳した?)のか?
日本での一般的?な、中世欧州圏での地動説の弾圧イメージは、現代では間違った解釈とされています。
有名な話では、ガリレオ等が異端裁判に掛けられて有罪、「それでも地球は動いている」と呟いた、とかは誰でも知ってる常識扱いですよね~
しかし実際は弾圧といえるものはほぼ存在せず、有っても局所的に留まるそうで、宗教会でも緩やかに真実、新事実を加味、取捨選択していた模様です。
そもそも教典には地球が宇宙の中心だとかの記述は有りません。
聖書も忘れた頃に目を通していますが、同様のクダリは見た記憶が無いですね~。皆様は読んでみた事が有りますか?。無い方は暇が有れば一度、知識として解説書とかでも読んでみるのも一興ですよ…
↓ブログ削除してしまったので再度
番宣ブログより
NHKアニメ
「チ。 ―地球の運動について―」
“地動説”を めぐって、信念に命を懸ける人々を描く新作シリーズアニメです!
若手漫画家・魚豊(うおと)による、この壮大な原作をアニメ化するのは「カードキャプターさくら」「葬送のフリーレン」などを手がけるアニメスタジオ・マッドハウス。
10月の放送開始までまもなく…続報にもご期待ください!
<放送情報>
「チ。―地球の運動について―」
総合テレビ 毎週(土)夜11時45分
2024年10月5日放送開始
※放送予定は変更になることがあります
<概要>
舞台は15世紀のヨーロッパ某国。飛び級で大学への進学を認められた神童・ラファウ。彼は周囲の期待に応え、当時最も重要とされていた神学を専攻すると宣言。が、以前から熱心に打ち込んでいる天文への情熱は捨てられずにいた。ある日、彼はフベルトという謎めいた学者と出会う。異端思想に基づく禁忌に触れたため拷問を受け、投獄されていたというフベルト。彼が研究していたのは、宇宙に関する衝撃的な「ある仮説」だった…
解説
「チ。」は、完全なフィクションの漫画のアニメ化作品です。
作品は、敢えて地動説を異端として弾圧されている世界観での架空の物語となっています…
取り敢えずローマ教皇庁検邪聖省(旧、異端審問所)の裁判で、ガリレオが唱えた地動説は異端であるとして有罪になったのは事実らしいです。
実質的には教義や学問的な対立ではなく、宗教政治的な事での一部個人との対立から吊し上げ、でっち上げ的に告発された結果の裁定だった模様ですね…
↓Wikipediaより抜粋
ガリレオが地動説を唱え、それを理由にカトリック教会から有罪判決を受けたことはかなり有名である。このことから、当時地動説を唱えるものはすべて異端とされ、それによって科学の発展が阻害されたと考えられてきた。しかし現在では、ガリレオが神父たちよりもキリスト教の本質をよく理解し、科学的な言葉でそれを説いていたために快く思われず、でっちあげの偽裁判で有罪判決を受けたのではないかと指摘されている。
有名な言
「“E pur si muove”(それでも地球は動く)」
ガリレオが実際に呟いたかどうかは、かなり怪しいです…百年後に出版された某氏の著書に書かれたのが出所なので創作された逸話の可能性も高い😅
地動説(太陽中心説)を最初に提唱したのは、古代ギリシャのアリスタルコスとされるが、当時はあまり周知されなかった。その後、2000年後にコペルニクスが提唱して広く認知される様になった。
【アリスタルコス】
(紀元前、約200年頃)
古代ギリシャの天文、数学者。
当時から、宇宙の星々は、その年周視差から、遠く離れた太陽の様な恒星だと考えていた。
【ニコラウス・コペルニクス】
(1473年2月19日 - 1543年5月24日)
ポーランド出身の天文学者。
晩年に『天球の回転について』を著し、当時主流だった地球中心説(天動説)を覆す太陽中心説(地動説)を唱えた。教会では司教座聖堂参事会員(カノン)であり、知事、長官、法学者、占星術師であり、医者でもあった。暫定的に領主司祭を務めたこともある。
本格的に地動説の着想を得たのは1508年から1510年ごろと推定されており、天動説では周転円により説明されていた天体の逆行運動を、地球との公転速度の差による見かけ上の物であると説明するなどの理論的裏付けを行っていった。
しかし、自身の教会内の立ち位置や世論、風潮などを鑑み、師に値する個人や友人、知人に知らせるなり手紙で知らせたりで、晩年まで本格的な公表は避けていた。
死去直前、1543年に出版された著書がコペルニクスの地動説を主張した「天球の回転について」となる。
【天動説】
地球を中心として、太陽その他の天体が回っているとされていた説。
地動説の和訳と同じく
「地球中心説」( Geocentrism)
と表記するのが正しいかも
天動説とは、地球が中心で他の星が回ってる…的な単純な話だけでは有りません。
天が回ってるとかの概念的な話に留まらず、観測事実から、↓下記画像の様に太陽系惑星の運動の数学的な研究で、円天周期などの具体的な運動とかが計算された本気の物理的、数学的解釈がなされていました。
物理的解釈と言っても、現代から見れば慣性や重力はドコ行った?みたいな不自然な運動を、幾何数学的な動線で観測事実に当て嵌めただけの滅茶苦茶な運動設計なのがモノスゴい😅
↑プトレマイオスの太陽系モデリング
グルングルンです(笑)。マジですか?😰って感じ
一部、太陽系の惑星を地球から観測すると、あるタイミングで見掛け上、一旦、公転方向が逆行し、再度順行している様に観測される時が有ります。
天動説当時の学者様は、どういう理屈で星が行ったり来たりするのかを考えると、夜もマトモに眠れなかったのでは?などと推察されます(笑)
とはいえ、一応、ある程度は惑星の運行周期に合致するらしいので、観測精度の低い古代にコレを導き出す観察力に知性とド根性…すげぇの一言で…😰
【クラウディオス・プトレマイオス】
(紀元2世紀)
数学・天文学・占星学・音楽学・光学・地理学・地図製作学など幅広い分野にわたる業績を残した古代ローマの学者。
プトレマイオスの天文学及びアリストテレスの自然学と結びついていた。
プトレマイオスの理論は、当時の観測精度の範囲では、ほぼ天体運行を説明出来ていたが、アリストテレス的な自然科学との整合性に掛けていた。
【アリストテレス】
(紀元前4世紀)
古代ギリシアの哲学者。
プラトンの弟子であり、ソクラテスとともに、西洋最大の哲学者の一人とされる。知的探求、科学的な探求全般を指した当時の哲学を、倫理学、自然科学を始めとした学問として分類し、それらの体系を築いた業績から「万学の祖」とも呼ばれる。
ソ、ソ、ソックラテスか〜プラトンか〜♪
…ココではニーチェ、サルトルは関係有りません
(↑若い方にはイミフな件😅)
天動説は、16世紀のコペルニクス登場まで、一般的、普遍的に信じられていた様です。
その後、アイザック・ニュートンがユークリッド原論をベースにした古典的な引力(重力)法則を導き出し、星々の運動を理論的に構築する事が出来ました。
【アイザック・ニュートン】
(1642年12月25日 - 1727年3月20日)
イングランドの自然哲学者、数学者、物理学者、天文学者、神学者である。
主な業績としては、現在「ニュートン力学」とも称される古典力学や微積分法の創始があげられる。物質にはたらく力として万有引力の考え方を提唱し、天文学を含む古典力学において中核的な役割を果たすことになった。
ニュートン力学は古典物理学の不可欠の一角を成している。絶対時間と絶対空間を前提とした上で、3 つの運動の法則(運動の第1法則、第2法則、第3法則)と、万有引力の法則を代表とする二体間の「遠隔作用」として働く力を基礎とした体系
【ユークリッド幾何学】
数学書「原論」(英: Elements)
紀元前3世紀ごろに古代エジプトのアレクサンドリアの数学者エウクレイデス(英読み:ユークリッド)が記載したという数学書。
プラトンのアカデメイアで数学の成果を集めて体系化した本と考えられている古代ギリシア数学の集大成。
平行線公準等の公理(前提条件)により構成された絶対座標仮定の中で固定された2次元空間(平面)、3次元空間では正確な解が求められる。
要するに、お馴染みの中高生の数学で学ぶ公式主導の教科書を思い浮かべれば間違い無いです。
しかし現実世界での球面や曲面、一般相対性理論から算出される様な曲率空間(曲面、歪曲、重力が作用している空間の歪みなど)では平行線公準が機能しない。
上記により、現代では「古典的な理論体系」とされている。
後年、整合性の取れる非ユークリッド幾何学が台頭。
イングランド在住だったニュートンの理論は、革命的過ぎたのか当時の大陸側ヨーロッパ圏では簡単には認められず、遠隔作用の件などでオカルト扱いする学者も多かったそうです😅
【遠隔作用】
遠隔作用とは、磁力や重力の様に物体が空間を隔てて直接、力を及ぼす、非接触で作用する物理現象。
当時は物体の間の力は、何らかの物質、物理的な接触が無いと伝達されないと思われていた。
しかし引力は物体の間の距離がどれほど離れていても瞬時に伝わると考えた。
(現代では相対性理論の登場で、伝達速度は瞬時ではなく光速(以下)で作用すると考えられている)
そこで多くの科学者は、非接触の物体同士の遠隔作用をもたらす未知の物質「エーテル」が有るのではないかと考えた…無かったけど😅
対(反対)となる概念は近接作用(論)
確かに、目に見えない物を簡単に信じるのは難しいカモですね~
お偉いさんも大変だ…
当時、ルネサンス後期による時代の流れ、政治的、宗教的など、天文学を含む自然科学の革新がもたらす影響は、現代よりも遥かに強かったと考えられます。
例えば、宗教的に重大な行事などの日程には、より正確な暦(こよみ)が求められ、古代ギリシャのユリウス・カエサルの時代から続いていたユリウス暦を太陽暦に修正したり、船舶の運航で発明された羅針盤も、正確な星々の運動が解明されなければ誤差が大き過ぎるなど、科学(文明、文化)が社会を大きく変えていく時代でした。
【ルネサンス】
「再生」「復活」などを意味するフランス語であり、一義的には古典古代(ギリシア、ローマ)の文化を復興しようとする文化運動。14世紀にイタリアで始まり、やがて西ヨーロッパ各国に広まった(文化運動としてのルネサンス)。
これらの時代(14世紀 - 16世紀)を指すこともある時代区分としてのルネサンスとも言われる。
当時、天文学は時代の変化を現代より遥かに大きくもたらした一因だったでしょうね~
以上、下らんブログにお付き合い、有り難うございました😺🎶
無限に広がる大宇宙?(1)「ブラックホール」
無限に広がる大宇宙?(2)「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」
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無限に広がる大宇宙?(4)「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 2」
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