こんばんは🌛
無駄話の長文になりますので、時間の有る方はお付き合い下さい。
私が成人する頃の話
「隧道」
私が住んでいる岡山県の南東に、某新興宗教本部の有る低目の山がある。
新興宗教様は本稿との関連は無い
当時、都市計画だが、かなり長く中断していた新しい道路が開通した。
低い山なので中央を南北に直線的に繋ぐ形だ。
以前から有った道路は、山裾に沿って大きく迂回する様に通っていたが、新道で短縮され、かなり近道になっていた 。
その道が開通して間もなく、奇妙な噂が広がった。
その道路の途中に白装束の幽霊が出没するという話だった。
通り掛かりの一般車やタクシー等のプロ運転手とか、多数の目撃情報が有るという。
地元では大手の新聞にまで掲載されたと聞いていた。
ある日、友人から連絡が来て、噂の現場の検証に誘われた。
その週末に友人の車に同乗して、噂の道路に向かう。
…………
噂の道路に来た。
南部の瀬戸内沿岸の町々を繋ぐ普通の県道で、日中の交通量はそれなりの筈だが片田舎なので、夜の交通量は少な目だ。
完成して間もない道路で舗装は新しく、通行する車も有ったので、噂の影は感じられなかった。
出そうな雰囲気ではないと友人と話す。
二人で何度か往復し、停車してみたりするが、特に異変は起こらなかった。
虚しくなって、現場を離れる事にする。
帰宅する気分でもなかったので、友人と協議した。
ここから少し移動した所に、怪異の噂が有るトンネルが有る。
そこに移動してみる事にした
……………
そこには古いトンネルが、北部から小山を南に貫いて瀬戸内の沿岸の集落に繋がっていた。
そのトンネルの壁面に人影や顔を形取る染み跡が、浮かび上がったり動いたりするという。
最初の現場から比較的、近い場所だったので、少し走ると到着した。
その日のトンネルは、何故か異様な雰囲気に思えた。
薄気味悪さに、不安と期待で高揚する…
トンネルの中を見ると前走車が停車しているのが見えた。
停止から発進して、また停止を繰り返している様だった…
友人と、目的は私達と同じではないかと話す。
前車は気にしない事にして、こちらもトンネルに入る
壁面は染みや漏水で汚れているのが目に入った
友人と話しながら、それらしい所で停止しては壁に目を向ける
…………
暫く探索しながらトンネルの中程辺りに差し掛かる…
その時、突然、前走車の後退灯が光った
間を置かず、猛然と後退してきた!
友人は驚いて急停止する。
前車はこちらを避け、強引な操作で車を揺らしながら横を通過し、後ろに周り込む
呆気に取られて目で追う…
「!!」
友人の車に接触した!
相手車の左前と、こちらの右後ろが擦る様に接触し、衝撃と破砕音を散らす…
しかし前走車は、接触したにも拘らず、そのままの勢いで下がり続けた…
友人が罵声を洩らしたが聴こえる筈も無く、相手の車は全く止まる様子を見せずに離れていく…
怒りの声を上げながら、友人も後退を始めた
後方に加速する…
少し驚いたが、比較的、冷静だった私は、相手車両が何故、後退してきたのかと思ったので、何となく前方に視線を向けた…
「!?」
前方のトンネル内、やや見上げた位置に何か浮いていた…
「 !!! 」
血まみれの女だった。
髪を振り乱し、何かを掴もうとする様に両手を伸ばした姿勢で、滑るように接近して来る…
しかし、こちらは更に後方に加速し、女とは距離が開いていく…
驚愕したが、逃げられると思った
頭を無理矢理切り替え、逃走のイメージを作る
友人は、怒声を上げながら後退し続けていたので女に気付かない
そのまま下がらせる
出口の少し広い空地に後部を突っ込ませて、車体の向きを変えようとする。
停止するまで待ってから、シフトレバーを後退から前進に切り替えようとする友人の手を止めた。
「!?」
友人が怒気を孕んだ視線を私に向けて何か言おうとするのを強引に遮り、友人の目を女に向けさせる。
「!!」
一瞬固まった後、絶叫を上げ始めた友人を無視して、助手席からギヤレバーを前進に替えてハンドルを切り足し、肩を強く叩いて発進を促す。
友人は叫び声を上げながらも、方向転換した車を加速させていく
みるみるトンネルから離れていく
後方を何度も確認したが、間も無く女もトンネルも見えなくなる…
暫く走って再確認するが、やはり何もいない…
無事に逃げきれた様だ…
一息ついたら車と接触した事を思い出した。
意識から消えていたとは冷静さを欠いていた、とか思いながら視界を巡らせたが、車の姿は見えなかった。
とっくに何処かに走り去った様だ…
既に安全圏なので、友人に減速する様に告げる
……………
友人もなんとか落ち着き、帰路に着いた。
友人から見た物の正体を訊ねられたが、分かる筈もなく…
別の話題を振ろうかとも思ったが、喋る気分でもなかった
二人、共に、ほぼ無言のまま、暫く走って友人宅に帰り着いた。
車を車庫に駐車する。
何とも言えない脱力感を感じながら車から降りると、何故か後方に違和感を感じた…
何気に、車の後部に回り込む…
「!!!」
…リヤバンパーが無かった(笑)
【追記】
女の外観は、血塗れの貞子と言えばイメージしやすいでしょうか😅
逃走中、友人は「ア"アアア〰(息継ぎ)、ア"アアア〰(息継ぎ)…繰り返し…」って感じに喘ぎながら叫んでましたね〜(笑)
AT車なのにコーナー毎に変速しようとしたり、かなり焦ってましたね〜
事故らなくて良かった😅
少し落ち着いたと思ったら
「あれ、何なん?…あれ、何なん⁉」
とか連呼してました…知らんがな😅
あと、友人宅から帰る間が一人きりなのでチョッと怖かったですが、普通に何も無く帰宅…そりゃそうだ(笑)
車庫での友人の車はインナーバンパーが剥き出しでした😅
翌朝、友人が現場に行ってみたら、Uターンした空地にモゲたエアロバンパーがそのまま落ちてたらしいです(笑)
回収して補修して貰い、また取り付けてました。
当て逃げした前走車は行方不明のままですね…
冒頭の、新道幽霊騒ぎの件ですが、その後の噂だと、山(神崎山?)を迂回していた旧道に店を開いていた人が、新道で幽霊騒ぎを起こして気持ち悪がせて、旧道の交通量を回復させようとした、とか聞きました😅
真偽、全く不明です(笑)
本稿、記載するにあたり、ネットで調べてみましたが該当ナシ😢
ローカルだけど当時は結構、騒いでいたので、調べると何か有ると思ったのですが意外でした。
しかし、ごく近郊の別件で盛り上がり?、盛り下がった案件を見つけました😅
私事ですが、冒頭の新道が出来る前の旧道の方に四ツ谷という地区が有り、小学生の頃に住んでいました。
四ツ谷から旧道を南に行くと、神崎という地区が有り、山崎マーケット(今で言うヤマザキショップ…西日本じゃないと分からない?)というパンや菓子類等の小売店が有りました。
ソコが知らないウチに廃墟になって心霊スポット化?、そして取り壊されて更地😅
小学生の頃、土曜日は半ドンで帰宅しても昼飯が無く、親に貰った昼飯代を持って、チャリで神崎のヤマザキまで行って、肉まんとお菓子を買ってたな〜。
店のオバちゃんとか朧げながら覚えてますが、まさかの心霊スポット化していた時期が有ったとは驚いた😅
あそこに霊なんか出る訳ねえだろって感じ(笑)
やっぱ廃墟って、なんも無くてもアレコレ言われる(霊以外でも)事が多い気がする今日この頃…
大脱線スミマセン🙏
先日、現場のトンネルの画像を撮影しに行ってきました。
トンネルは作り直されたらしく、周辺道路や位置、長さとかも含めて、雰囲気が当時とはかなり変わってて、何処にでも有る普通のトンネルになっていました。
Uターンした空き地も完全に無くなってましたね。
トンネルの位置からして、昔とは場所が移動してる様な気もします。
【現代的考察】
今から思うと、汚れたゴミ袋(大)とか農業用ビニルとかが、トンネル風で舞い上がっていたのが血まみれ女の正体かと推察されます(笑)
ハイテンションからのアクシデントで異常な精神状態による錯覚、恐るべしって感じ?😅
大体が、壁染み霊の話に出動して、なんで血まみれ貞子なんだってのも意味不明💧
そのトンネルでそんな話は聞いた事が無いですしね〜😅
まあ、あっさり解決(笑)
以上、度々の訳のワカラン妄想ブログにお付き合い、有難うございました✨