フライホイール･クラッチの交換10

ミッションを降ろす際は比較的簡単に降ろせたので、載せるのも大したことは無いだろうとなめてました。
大変です。
まず、ミッションが重い。
狭い場所でバランスが取りにくい。
ミッションの軸を中心に持っていくにしても暗くて見にくい。
寝転んだ体勢でガレージジャッキの棒を足で上げ下げするのもなかなか大変です。

ミッションを持ち上げるにあたり、最初は何も無しにジャッキの皿にタオルを敷いてミッションを載せていましたが、バランスが悪いことと細かい調整をしようとすると落としそうになるので、ベニヤ板と余っていた角材で簡単に当板を作りました。

さて、とりあえずあんまり考えもせず「入ったかな？」的な感じでミッションを押し込んだのですが、エンジンとミッションの隙間が18ミリくらいから先が入りません。
左右の隙間差、上下の隙間差をみても問題無さそうなので、力技で押し込んだのですが、なんとなく引っかかった感じがあったので、一度ミッションを外すとパイロットベアリング手前のシールが潰れてました(´･ω･`)

潰れてしまったシールです。
ここから原因追求に時間がかかりました…
同じシールを同じように2個も潰して、たどり着いた推測が、「パイロットベアリングがもう少し奥まで入るのではないか？」ということでした。
そしてパイロットベアリングを14ミリのソケットコマで更に3ミリほど打ち込むと、それ以上奥まで打ち込めなくなったので、シールを付けて再度ミッションをドッキング。
以前よりもエンジンとミッションの隙間が狭まり、約13ミリくらいのところで再度前後左右の隙間差を整えて、ミッションとエンジンを止める長めのボルト2本を使って、左右均等に締めこんでいきます。

するとスコっという感じでミッションが入りました。
すぐに上側からもボルトを締めこんでいきます。
5本のボルトを全て締めたらジャッキを外します。
ここまでの試行錯誤に毎週末上げたり下げたり…合計5日間無駄に体力錬成しました。

ミッションが繋がってしまえば終わりみたいなもんですね。
外したセルやフロントパイプなどを取り付けます。
フロントパイプは耐熱スプレーで化粧直し。

ミッション取り外しの時に弱っていたラジオノイズ対策用のコンデンサ？の線が切れたのでこれも合わせて修理。
新品を買おうかと思ったのですが、似たような品番も皆欠品でした。

根元で切れたので少し穴を開けてハンダ付けしてホットボンドで固定しときました。