マスターバッグ交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
約1か月前からブレーキが効かないんです。死ぬほどペダル踏みつけてもロックしない。初期の効きはそんなに変わらないが、踏み込んでいくとペダルが固くなってスーーって。さすがに何かあるとヤバいので可能性の高いものから交換です。まずはブレーキパッド交換したが多少良くなったものの、ストリート用パッドからスポーツパッドに変えたので、パッド性能による変化ですね。あと原因として考えられるのはハブベアリングのガタ。ここのガタは、ブレーキローターのブレを招き、パッド(キャリパーのピストン)を押し戻してしまう。ただ、これはペダルへの振動も感じないし、ペダルタッチは硬いので可能性は低い。あとはマスターバッグ故障。これが一番くさい。30年前に乗っていたスターレット(KP61)はマスターバッグなんて付いてなくて、その時の踏み心地を思い出す感じ。しかも、これちょっと思い当たる節がある。
2
それが、これ。ブレーキマスターシリンダーストッパー。以前にもこれのおかげでマスターシリンダーの内壁にピストンのカジリが発生し、内部シール不良による油圧漏れでブレーキ効かなくなった。原理は、ペダルの取付面剛性が弱いのに、マスターシリンダーを無理やり抑えちゃうので、マスターシリンダーのピストンを押すピンがピストンを斜めに押し、ピストンにカジリが発生する。これは怖かった。カジリは外からみただけではわかりませんが、マスターバッグとマスターシリンダーの合わせ部からブレーキオイルが漏れてくるのでわかります。これ付けててオイルが漏れた後があったら、マスターシリンダーOHだけじゃなくて、内壁のチェックも必ず行ってください。で、ここのオイル漏れが発生すると、マスターバッグのシールを侵し負圧抜けが発生する。
3
マスターバッグは新品はメチャクチャ高価なので、某オクで6000円でゲット。ブレーキ関連部品をオークション物を使うのはちょっと怖いのですが、なるべく走行距離の少ないものを選びました。まずは作業スペース確保のためロールバーとバケットシートを外します。フロアに仰向けになってペダル周りの作業をするのですが、クロスメンバーが邪魔で背骨が折れそう。室内が狭いSWにはペダル周りの作業はとにかく辛い。
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次に、マスターシリンダーの取外し。
マスターシリンダー内のブレーキフルードを抜いておきます。
ブレーキフルードレベルセンサーのコネクターを外し、2本のブレーキパイプを外し、マスターバッグとの締結ナット4本を外します。パイプを外すとブレーキフルードが漏れてくるので、下に新聞紙を詰めておきました。
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思ったよりフルードが漏れてきた。お漏らししちゃいました。塗装を侵してしまうので、ブレーキクリーナーを使ってよく拭き取っておきましょう。
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次は室内です。(わかり辛い写真ですが、写真上側が車両の前になります。)
マスターバッグとペダルを連結しているレバーをはずします。スプリングは溝に引っ掛かっているだけ。クリップを抜き、ピンを抜いて分離させます。
ペダルを外すとブレーキランプのスイッチが入り、ブレーキランプが点きっぱなしになってしまうので、コネクターを抜くか、バッテリーのマイナス端子を外しておきましょう。
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次に、ペダルを締結しているナット4個を外します。(写真忘れた)
このナットを外すにはM12ディープソケットが必要です。(ボルトのパイロット先が長いのでショートだとナットに届きません。)
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やっとマスターバッグが外れます。右上の負圧パイプを外します。このパイプもひび割れなどないかチェックしておいた方が良いですね。今回は問題なし。純正タワーバーは邪魔なので外します。あと、スペアタイヤの受けパイプ?も邪魔。それでもパワステポンプとかブレーキパイプが邪魔するので、知恵の輪です。
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外れました。
左が中古品で、右が付いていたもの。
右側はマスターシリンダーとの合わせ面の塗装が剥がれて浮いていて、下側はフルードが流れた跡がありますね。シール部は見た目は問題なさそうですが。。。中古品は大丈夫そう。あとは元通りに戻して、フルード入れてエア抜き。
試走しましたが、ペダルタッチも以前に戻って、効きも戻りました。
もう一度書きますが、この部分からのフルード漏れは危険です!!少しでも漏れているようなら、マスターシリンダーのOHまたは交換必須です。マスターバッグにも何らかの影響が出ている可能性もあるので、作業自体は難しくありませんが、部品が部品だけに、なるべく整備工場でちゃんと見てもらうのが良いと思います。
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