996C4Sの近況連絡が来ました。一番の懸念事項だったインターミディエイトシャフトについては
問題無いとのこと。細かい作業内容についてはまた別項でアップしますが、とりあえず大きな不具合はなく、一部国内で欠品しているパーツの到着待ちとなっています。また、一部のパーツは本国でも欠品しているようで、現在生産中とのこと。ただちに走行に影響するパーツではないため、もしかしたらやれるところまで作業をしていただき、一旦退院になるかもしれません。
さて、今日はポルシェというメーカーの、
旧車に対する企業姿勢について私見を述べたいと思います。自動車メーカーにとって、一番利益率が高いのは、新車を売る事であることに間違いありません。しかも、出来るだけ上位のモデルを出来るだけOPてんこ盛りで売るのがメーカー側からすれば最高に儲かります。しかし、ポルシェのような息の長いブランドでは、旧車に対する需要も一定数あり、本国AGでもレストアプログラムがありますし、各国にポルシェクラシックパートナーと呼ばれる旧車の認定修理工場を設けています。新車が売れればそれで良いやではなく、旧車を大切にするという企業姿勢は
大いに共感に値します。過去に生産されたポルシェであればどんなに古くてもパーツを注文出来るというのは
本当に素晴らしいです。
ポルシェの更に凄い所は
テクイップメントと呼ばれる純正OPパーツも(すべてではありませんが)、後から取り付けが可能なところです。例を挙げると、私の996C4Sに装着されている
スポーツエギゾースト(PSE)。これは997世代から国内仕様でも
テクイップメントとして選択可能となり、一気に普及したパーツですが、実は996販売当時も本国でのみ設定がありました。これが何と、
2017年12月(996の生産終了から14年後)から後付OPとしてポルシェジャパンでも取り扱いが始まり、しかもバルブ開閉スイッチまで車内に増設されるという
本格的な代物です。旧車のOPを後出しジャンケンで設定しよう、というこの企業姿勢は凄いと思います。ちなみにマフラー自体は997のPSEと同じドイツ
EISENMANN製のようです。
インターミディエイトシャフトのリコール作業もそうですが、ポルシェはブランドイメージを保持するのに何が大事かということを良く分かっているメーカーなんだと思います。いつまでも安心して乗れるからこそ、高いお金を出して新車を買っても良い、と顧客は思えるわけですね。旧車はもう作られることはありませんが、これだけメーカーが手厚くパーツを供給し、何なら当時のOPパーツまで注文出来てしまうというのは、ユーザーにとってはぐんと旧車の敷居が下がります。これは旧車好きにとってはとてつもなく
有難いことです。生産終了から10年そこそこで純正品が手に入らなくなるようなメーカーも多い中、ぜひポルシェにはこのスタンスを貫いていただきたい、と思います。
そんな旧車を大事にするポルシェの公式You Tubeチャンネルに、つい最近964オーナーにスポットを当てる動画がアップされていて、感銘を受けました。すべての世代のポルシェラバーを大事にするポルシェの企業姿勢に乾杯♪
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Posted at
2022/05/27 13:41:06