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2024年04月15日

MHEVは何故嫌われるのか?

MHEVは何故嫌われるのか? 先般からこのブログでもお伝えしている通り、新型Gクラスは純ICEからISG搭載のMHEVに移行します。992.2も、素カレラとGT3系を除き、全モデルMHEV化がほぼ確定的と言われています。そんな中、市場のリアクションを見ていると、どうもMHEV化を歓迎する声が少ない。むしろ、ネガティブに捉えられることが多く、改めてこの機構が「不人気」であることが浮き彫りになっています。どうしてMHEVは受け入れられないのか、について考察しました。

まず、欧州車の多くが採用するMHEVシステム(メルセデスベンツのISGが有名)ですが、いわゆるプリウスやPHEVモデルに採用されるシステムとはまったく違います。基本的には、48vバッテリーとモーターを組み合わせたシステムで、その構造から「なんちゃってハイブリッド」と揶揄される事も少なくありません。MHEVによるメリット、デメリットをまとめてみました(他のもあればご指摘ください)。不人気なのは単純にイメージの問題もあるかとは思いますが、

メリット
・モーターにより発進トルクが大きくなる
・燃費がやや向上する
・エンジンスタートストップ時の振動が低減できる
・CO2排出量を低減できる


デメリット
・システムが複雑化することによる故障リスク増大
・システムが複雑化することによる車重増
・メインバッテリー・サブバッテリーの寿命が短くなる
・エンジンの高回転化には寄与しにくい
・車両価格が上がる
・燃費は期待しているほど良くならない


こんなところかと思います。。残念ながら、単純にデメリットの数の方がメリットの数を上回ってしまっています。飽くまで私見ですが、たしかに軽量かつシンプルに造りたいスポーツカーに於いては、ほぼMHEV化のメリットは無いと思います。一方、もともと車重が重たいGクラスのようなSUVに於いては、発進時のトルクをモーターアシストできるというのは街乗りのストップ&ゴーを繰り返すような場面では意外にも恩恵があるのではないか、と考えます。

なので、現状スポーツカーの場合はMHEVは手放しで喜べる代物ではないが、SUVなどの車重が重たい車両に於いては一定のメリットがあるのではないか、というのが私の目下の結論です。EVが世界的に大失速している一方、ある程度メーカーとしてもCO2排出低減という目標値がある中では、残念ながら何かしらのハイブリッドシステムは当面主流になるのではないか、と思います。とどのつまりは効果の割には割高、かつ過渡期の産物という点が災いし、「不人気」なのかと推察します。
ブログ一覧 | 雑学 | クルマ
Posted at 2024/04/15 13:52:31

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この記事へのコメント

2024年4月15日 14:04
ゴルフ8の1.5Lで体感するところ、乗り方によっては燃費にかなり効いている気がしました。
特にコースティングと呼ばれる走行中のエンジン停止〜空走や、時速70キロ以上で作動する2気筒停止してのポンピングロスの低減などは、とても理にかなっている気がしています。
実重量は50kgアップの1360kgなので、どうかな、許容範囲といえるのかどうか。

コストの問題も含めると賛否それぞれにうなづけるところがありますよね。

ボクは、激安新古車のゴルフ8だったので、それならOK!という判断でした。なんだ、結局安いからか(^^)
コメントへの返答
2024年4月16日 8:33
コメントありがとうございます♪

たしかに、小型車の場合、車重増がそれほど大きくなければ恩恵の方が大きいかもしれませんね!(その視点は無かったw)

VW/Audiの場合新古車がリーズナブルなので、そういうお買い得なクルマをアシ車としてゲットするのは賢者の選択ですね♪
2024年4月15日 14:27
60V未満が弱電扱いが故の(中途半端な)48Vでしょう。確かに安全性は高いでしょうが、電動機を使うならば、もっと高電圧の方が効率が上がることがわかっていての妥協点だと思っています。アースも共通化できる(高電圧を使うHEVもBEVも高電圧系は絶縁)ので、それら本格EVから比べれば圧倒的に構造もシンプルで、従来の車作りのままで作れます。作り手都合のシステムです。

効果は限定的なものになることは否めず、ハイブリッドと言う割にはどうなの?と否定的な意見も出ることでしょう。
一方で、大袈裟なシステムを導入せずに、一定の効果がある素晴らしいシステムであるという見立てもできることでしょう。
軸足の置き方次第で評価が分かれることと思います。

また、実はコストとしてはかなり安く作れると思いますので、コストをかけずに価格を吹っかけられるネタとしても、メーカに都合がいいことでしょう。
コメントへの返答
2024年4月16日 8:40
ハイ、色々レギュレーションやら、排ガス規制やら、生産コストなどなどを総合的に見た時に、メーカーにとってはとりあえず載せておきたい機構だというのは、何となく理解出来ます。

もちろん!ユーザーにもメリットがあればwin winですが、本文でも述べた通り、車種によってちょっと受け取り方が変わって来るように思います。

ご指摘の通り車両価格は年々右肩上がりなので、プライスアップをする口実としてMHEVを採用している、という側面も少なからずあるように思います。
2024年4月15日 16:20
ゴルフ8 1.0Lに3万kmほど乗りましたが、このような小排気量で日常使いをするような車であればデメリットよりメリットの方が断然大きい気がしています。燃費も満足(18km/l)ですし、発進時の力強さには感心します。車重も全く気になりません。唯一気になるのは値段ですが、60万も引いてくれたしなぁ💦。
コメントへの返答
2024年4月16日 8:42
コメントありがとうございます♪

すみません、私の中で小排気量のクルマはちょっと頭に無かったのですが、たしかにその分野ならメリットは大きそうですね!

パフォーマンスベースで言うと、やや中途半端な印象を受けるので、ポルシェが992.2でどのような感じに仕上げて来るのか、楽しみです^^
2024年4月15日 19:40
どっち付かずの
マイルドハイブリッドってやつ?

あんまり大袈裟には
出来ないんだけど
取り敢えずエコしてます!
ってポーズとしてのシステムね。
プラグインハイブリッドが
出るまでの
前座みたいな感じで輸入車は
出してるね。
コメントへの返答
2024年4月16日 8:44
そうです!

トナーレが出た時、当初MHEVのみでしたが、すこぶる印象が良く有りませんでした。

その後PHEVが投入され、そちらはまだ試乗出来ていないのですが、どんな感じに仕上がっているのか、ちょっと乗ってみたい気もします。

おっしゃる通り、今はまだ過渡期の産物という印象を拭えず、より洗練されていくのはこれからでしょうね!

プロフィール

「みん友さんのlidocaineさんにお付き合いいただき、見に行って来ました!大変綺麗な個体でしたが、結果は…成約に至らず😅。lidocaineさんお付き合いいただきありがとうございました✨」
何シテル?   06/09 13:05
趣味車→ 992カレラT(2023年式 左MT) ファミリーカー→ G63AMG(2022年式 W463A) アシ車→ アバルト695 esse esse(...
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