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black frogのブログ一覧

2024年07月24日 イイね!

サプライチェーンクライシス、再び

サプライチェーンクライシス、再び7月21日に(※)早くも992.2が受注停止となったようです。供給能力以上の需要があるのは今に始まった事ではありませんが、どうもそれだけでは無さそうで・・。コロナ禍に於ける半導体不足、そしてウクライナへのロシア侵攻で起きたワイヤーハーネスの不足。これまで経験してきたサプライチェーンの破たんに伴う弊害が再び起きようとしています。

一つ目は、独大手バッテリーメーカー、VARTA AGの経営破たんに伴うバッテリー供給量減少の可能性。正確にはまだ完全に破たんしたワケではありませんが、日本で言う所の民事再生法の手続きに入った、とのこと。VARTA AGは多くの高性能輸入車にリチウムイオン電池をOEM提供しており、とりわけ「V4 Drive」と呼ばれる規格は992.2カレラGTSのハイブリッドシステムにも採用されています。すでにV4 Drive自体はVARTA AGの完全子会社であるV4 Drive GmbH(2021年設立)に業務移管されており、直接的な影響は少ないかも知れませんが、親会社が破たんするというのは穏やかではありません。ポルシェは現在、電気自動車(EV)バッテリー分野におけるVARTAの事業への投資の可能性について交渉中だそうで、これにはポルシェがV4Drive Battery GmbHの過半数の株式を取得することが含まれます。この事業はポルシェにとっても生命線なので、切実です!

次いで本日飛び込んできたのが、ポルシェAGが想定外のアルミニウム合金の供給不足を理由に、2024年の業績見通しを下方修正した、というニュース。欧州のアルミ合金の供給元が洪水に見舞われ、すべてのモデルの生産に影響が出ているとのこと。さらには、複数の車両シリーズの生産停止につながる可能性がある、としています。具体的な供給元は明らかにしていませんが、6月末の決算報告書で「6月下旬の洪水発生後、稼働を停止していたスイス南部バレー州にあるアルミ供給拠点での生産再開時期は不明」と明らかにしいる事から、何らかの影響があったものと見られます。またこの事と関連しているのか、米アルミ圧延製品大手ノベリス社(ノベリス社はポルシェが共同出資する合弁会社にアルミを供給)は6月下旬、工場の操業停止を余儀なくされた「不可抗力の事態」を自動車業界の顧客に通知したと明らかにしています。

バッテリー不足とアルミ不足のダブルパンチということになれば、供給に少なからず影響が出る事は予想に難しくありません。それでなくても需要過多の状況が続いており、992.1の「予約」すら捌き切れていない状況下で再びこのようなサプライチェーンのトラブルが起きるとはポルシェも、そして顧客も不運としか言いようがありません。今後新しく出る予定の992.2の派生モデルの登場時期にも影響が出て来るかもしれません。そう考えると、私のカイエンGTSが生産を終えすでに日本に向かっている(昨日喜望峰を超えました^^)というのは運(とタイミング)が良かったとしか言いようがありません!逆に、枠が取れて現在生産開始待ち、という方にとっては残念ながらそれなりのインパクトがありそうです・・。そして、需給バランスの観点から、992.2の供給が滞るとなると、992.1中古車市場は再び活性化するかもしれません。

(※)一部ディーラーでの話です
Posted at 2024/07/24 13:58:07 | コメント(2) | 四方山話 | クルマ
2024年06月26日 イイね!

メイド・イン・ジャパンを再考する

メイド・イン・ジャパンを再考する円安の波が止まりません。それでなくとも物価高の折、海外のモノがどんどん高くなっております。私はクルマはドイツ車やイタリア車、アパレルはイタリア、時計はスイスやドイツのモノが好きで、これまで何十年もこうした舶来品に散財して来ました。しかし考えてみれば、これは外国にお金を貢いでいるようなもので、国内にお金を落としている事にはなりません(ディーラーには多少入りますが)。

「納税」という形では微力ながら日本経済に貢献しているとは思いますが(笑)、買いたいモノがあるのであれば、本来こうした嗜好品こそ「国内にお金を循環させる」ことになりますので良いワケです。上述のように円安でもありますので、嗜好品に於いても国産品にもっと目を向けても良いのではないか、と最近考えるようになりました。で、クルマに目を向けてみると、やはり今一番私が興味をそそられるのはマツダのコンセプトスポーツカー、Iconic SPですね。昨年の東京モビリティショーで現車も見ましたが、かなりスタイリングは良かったです。伝統のロータリーエンジンが搭載(モーターの発電機としてなのか、動力源としてなのかはまだ不明)されることなどが話題となっていますが、今年の新入社員の入社式でもコンセプト車両が展示されたようで、マツダの本気度が伺えます。排ガス規制など、新たなスポーツカーを世に送るのは並大抵の事では無いと思いますが、もし実現したら購入を検討したいと思います。



あと国産時計については、やはりグランドセイコー(GS)ですかね!大谷翔平選手が着けている事でも話題になりましたが、やはり国産時計の中ではレベルが頭二つほど抜けて居るように感じます。というか、スイスの古参時計メーカーと比べても遜色ないどころか、メカについては秀でているように感じます。国産製品の特長として、中身は良いけど、見た目が・・という事が往々にしてあるのですが、個人的にはGSのフラグシップモデルは惚れ惚れするくらい美しいと思います。「白樺モデル」との愛称で知られるSLGH005というモデルが2021年にデビューしましたが、世界中で絶賛されており、未だに入手困難です。GSの工房がある岩手県雫石の自然をモチーフにした美しい文字盤と、9SA5と呼ばれるツインバレルムーブメント(36000振動というハイビートムーブメントながら、80時間のロングパワーリザーブ)がウリです。素材についても拘り、があり、特殊なステンレススティール素材を採用、従来より耐腐食性に優れたものが用いられています。



その後同じムーブメントを採用した、「ヘリテージシリーズ」として名機44GSの復刻モデル、SLGH013というモデルが2022年に登場することになりますが、これがまた素晴らしい!SLGH005の白樺デザインに対し、こちらは雫石工房の前に広がる岩手山の雪解けを表現した文字盤が用いられていますが、惚れ惚れとする仕上げと美しさです。シースルーバックから見えるムーブメントもまた美しく、独特な形状のブリッジと、施されたコートドジュネーブ仕上げは珠玉です。これまでたくさんの機械式時計を見て来ましたが、この価格帯としては驚異的な完成度の高さです♪ここ2年ほどずっと購入のタイミングを伺っておりましたが、この度遂に決断しました!私は同時に所有する機械式腕時計は6本までと決めているので、手持ちを一本売却することになりますが、コレクションにGSが加わるのは日本人として大変な歓びを感じます。見る人が見れば素晴らしいですが、控えめで悪目立ちしないのもメイド・イン・ジャパンの素晴らしい所ではないでしょうか^^。

Posted at 2024/06/26 13:45:31 | コメント(3) | 四方山話 | その他
2024年06月05日 イイね!

旧いインフォテインメントシステムは許容できるか?

旧いインフォテインメントシステムは許容できるか?昔のクルマはそもそもインフォテインメントシステムなんて付いていないのが普通でしたが、昨今のクルマに慣れてしまうと無しではいられない身体(頭?)になってしまいましたw。特に今はBlue ToothでApple Car Play接続が可能な便利なデバイスも割と安価に普及しており、992カレラTでもアバルトでも不自由なくインフォテインメントシステムを使う事が出来ています♪(ちなみにG63はダメです)この辺のテクノロジーの進化は本当に素晴らしいですよね!!

時々旧いクルマに目移りする事があるのですが、インフォテインメントシステムだけは個人的には譲れません!!964、そして996C4S所有時も、ポルシェ純正のPCCMそしてPCCM+が後付出来たのは非常に良かったですね(値段はそこそこ張りましたが)。旧いクルマでも一気に使い勝手が良くなり、満足度が高かったです。問題なのは、BMW、Audi、メルセデス、そしてフェラーリのように旧いインフォテインメントシステムがそのままオンボードコンピューターを兼ねるような車種ですね。オンボードコンピューターをどこか別の場所に移設して、空いたスペースに後付のシステムを入れる事も可能っちゃ可能ですが、どうにも見栄えがイマイチになってしまいます。配線トラブルに伴う誤作動も絶対に無いとは言い切れません。もっと旧い車種になるとむしろ2DINのスペースにナビをそのまま移設出来るので良かったりしますが、とにかく中途半端に旧い車種は困りものです。

個人的には、こうしたインフォテインメントシステムの分水嶺は2015年くらいと思っています。ちょうどこの時期にApple Car Playが実装されるようになり、標準ナビがショボくてもあまり困らなくなりました。逆に2005年~2014年くらいまでの車種は、インフォテインメントシステム暗黒の時代で、すでにマップアップデートも終了しているケースがほとんどですし、携帯の接続も容易ではありません。よって、私の中では旧車を買うなら2015年以降に登場した車種か、逆に旧いオンボードコンピューターを兼ねたナビが付いていないモデルに選択肢が絞られます。今の高精細モニターに目が慣れてしまうと、本当にこの時代のナビの使い勝手の悪さには閉口します。まあクルマの本質的な部分とは関係のない所ですが、個人的には譲れないポイントですねぇ。皆さんは旧い車種のインフォテインメントシステムについてはどのようにお考えですか??
Posted at 2024/06/05 14:00:59 | コメント(5) | 四方山話 | クルマ
2024年06月04日 イイね!

劣化する輸入車

劣化する輸入車本日は表題の件についてちょっと愚痴を書かせていただきます。ここ最近、輸入車全般で色々な事が劣化しているように感じています。もちろん、販売店毎に差はあるでしょうし、頑張っているお店もたくさんあるとは思います。思いますが、全般的に、10年前、15年前と比べると明らかにレベルが落ちている、と感じる場面が増えました。少し具体的に見て行きましょう。

カタログやノベルティの劣化

かつて、輸入車屋さんに行くと綺麗なカタログをいただけて、新モデルデビューフェアの時などはちょっと気の利いたアイテムをいただけました。私は特に紙媒体のカタログには思い入れがあって、例えばポルシェ911の場合、991くらいまでは分厚いハードカバーの冊子にぎっしり911の魅力が書いてあり、読み物としてもコレクターズアイテムとしても実に魅力的なモノでした。他のメーカーもポルシェほど豪奢ではないにせよ、綺麗な写真とカラーサンプルが散りばめられたカタログは眺めているだけでワクワクするような代物でした。それが今はどうでしょう・・QRコードの書いてある紙っぺら一枚で、あとはWebで見てください、で終わりです。Webで見るのと紙媒体で見るのとでは全然違うんですよ、やっぱり。当然コスト削減のためでしょうが、車両価格が上がっているのに、こういう所は露骨にコストカットをするという所に顧客目線ってあるのでしょうか??

そしてノベルティ。これもかつてはかなり豪華なアイテムがもらえました。ブランドのロゴが入ったアパレルやバッグ、タンブラーなど。今もメルセデスベンツ(シュテルン)は唯一気を吐いてますが、それ以外のブランドではこの手のノベルティってほぼ絶滅しましたよね。たまに有ってもハンドタオルとかその程度。いやはや随分劣化したもんです。ちなみに、ディーラーで出て来るドリングやお菓子も大分ショボくなりましたよね。下手すると国産車ディーラーのように紙パックのドリンクが出て来ます。こうしたサービスも、相対的に高価な輸入車を買う、という体験の代金に含まれていると思うのですよ。フェラーリくらいまで価格が飛び抜けるとまた別ですが、ドイツ御三家あるいはそれよりも廉価なブランドだと国産車ディーラーとホスピタリティはほぼ変わらなくなってきましたね。あ、ちなみにアルファロメオ(ステランティス)は結構頑張ってます!^^

サービスの劣化

かつて、クルマの不調があったりすると、自宅まで営業担当が取りに来てくれたりしました。実はメルセデスも、時と場合に依りますが、今でもやってくれます。でも、その他のブランドはほぼほぼそのようなサービスは無く、基本的に何かやってもらうためにはディーラーにクルマを持ち込む必要があります。ディーラーがちょっと遠かったりするとそれだけで結構な手間です。また、今回Audiで揉めたのが代車。かつては、高額な修理や車検の際には代車が無料で提供されましたが、出なくなりました。妻のオールロードは納車して間もない頃もらい事故でフロントフェンダーに傷が入ってしまい、そのままにしていたのですが、この度修理するために見積りを取りに行ったらまず見積りが出るのに1週間近くかかり、その金額は目玉が飛び出るほど高額。その上代車が出ないとまあ踏んだり蹴ったり。妻がもうAudi辞めたい、と思う気持ちも分かります。

製品クオリティの劣化

アメリカで自動車メーカー別信頼度ランキングというモノがあり、トヨタ、レクサス、スバル辺りは常に上位を占めていますが、最近欧州車、とりわけドイツ車の成績が芳しくありません。最新のデータ(2023年版)ではついにメルセデスベンツもトップ20圏外になってしまいました。「最善か無か」、という社訓はどこへ行ってしまったのでしょうか?本当にここのところメルセデスの製品精度は酷いです。つい先日も大規模リコールがありました。まあリコールがあるだけ良心的とも言えますが、これだけ続くと一体全体TQMはどうなっているんだろう??と首をかしげたくなります。車内も、かつてはオーバークオリティを奢られたドイツ車ですが、かなりチープなパーツが目立つようになりました。目に見える所でさえコストカットしているのですから、目に見えないところなんてもっと・・と想像してしまいます。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

VWのディーゼル不正問題からのEVシフトでドイツの自動車産業は大きく揺らいでいます。2024年Q1はほとんどのドイツ車ブランドが大幅赤字、先行きが不透明な状況となっています(株主の手前、各社強気の姿勢を崩していませんが)。そんな状況ですから、可能な限りコストはカットし、無駄を省くというスタンスは企業サイドに立てば理解は出来ます。しかし、そこに注力するあまり、これまで蓄積してきたブランドの矜持は無くなってしまったのか?と小一時間問いつめたいです。ドイツ車に惹かれる多くの人は、その圧倒的な製品品質特別感、国産車とは一味違った動力性能、そして接遇なども含めたサービス全般に価値を感じ、高いお金を払って来たハズです。コスト競争では中国や韓国に勝てるハズも無いので、やはりこうしたドイツ車の強みを今一度見直し、差別化し、より良いモノ作りと、より良いサービスの提供に注力してほしいと願わずにはいられません。
Posted at 2024/06/04 13:54:35 | コメント(1) | 四方山話 | クルマ
2024年05月11日 イイね!

欧州自動車産業を飲み込む「EV沼」

欧州自動車産業を飲み込む「EV沼」近年、世界の自動車需要をけん引してきたのは中国に他なりません。少なくとも、対外的には高度経済成長を続ける中国に於いて、よりプレミアムな物への欲求は高まり続け、クルマに限らずハイブランド商品が中国で飛ぶように売れて来ました。欧州メーカーにとっては正にドル箱市場でしたが、ここに来て「中国特需」が急失速しています。

欧州では排ガス規制への機運が高まった2010年代半ばからいわゆるEVシフトが始まり、各メーカー2030年までにガソリン車を撤廃するなどの狼煙を上げました(その後、2035年に延長)。表向きは「環境への配慮」ですが、この裏には、当然トヨタなどハイブリッド車をメインに据える外国企業への対抗策という意味合いが強かったのではないか、と思います。それがここに来て急速なEV離れ(というか、EV需要がすでに満たされ頭打ちになった)が始まり、どの欧州メーカーのEVも苦戦しています。加えて、中国BYDが台頭し、テスラなどの古参EVメーカーの存在もあり、国内でも海外でも思ったほどEVが売れない現状が続いています。流石にこの状況では欧州自動車産業存亡の危機という事で、各企業からEUに相当な圧力がかかったものと想像します。結果、2035年ガソリン車撤廃案はいつのまにか有耶無耶になりつつあります。

しかし、ここまで中国への依存度を高め、EVへと舵を切った欧州メーカーが内燃機関回帰の機運を再度高めていくというのはなかなか難しいように思います。結局、どっちつかずの状態になってしまっており、欧州メーカーにとって状況は非常に厳しいと言わざるを得ません。VWグループも、ポルシェも2024年の第一四半期は大幅な収入減を表明しており(なぜか2024年度としては黒字目標を崩していませんが)、他メーカーもほぼ同じような状況です。結局、すったもんだ有った挙句、トヨタの一人勝ち、という状況になりつつあります。策士策に溺れる、皮肉な物ですね。個人的にはEVはオワコンだとは思いませんが、しばらくは頭打ちの状況が続くと思います。全固体電池の普及やインフラ整備などが急速に進まない限り厳しいと思います。加えてリセール極悪問題がより消費者の財布の紐を堅くしているように思います。EVの未来に光明はあるのでしょうか?
Posted at 2024/05/11 14:47:54 | コメント(2) | 四方山話 | クルマ

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「@ヤジキン さん、いやいやいやいや…そんなにポンポン車買い替えません、って‼️笑」
何シテル?   09/01 23:04
Ohne Porsche kann ich nicht leben. 趣味車: アシ車:GR86“リッジグリーンリミテッド”(2024年式右MT) ファミリ...
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