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2024年03月23日

EVは本当にオワコンなのか?

EVは本当にオワコンなのか? 欧州の脱EVの流れが止まりません。メルセデスベンツ、BMW、Audiなどが2035年までの内燃機関車撤廃宣言を相次いで取り下げています。EUの規制緩和の影響も大きいと思いますが、一言でいって「このままEVに進んだら商売あがったり」というのが本音だと思います。AppleもEV事業からの完全撤退を宣言しましたし、一時はこの世の春を謳歌するかに見えたEV事業が旧失速しています。

脱カーボンという幻想から目が覚めた方も多いと思いますが、そもそもEVは必ずしもエコではありません。クルマそのものはもちろんカーボンを排出しませんが、製造過程や、廃棄過程、またタイヤの早期摩耗やアスファルト路面への攻撃性など、トータル的に見ると必ずしも従来の内燃機関車よりも「エコ」であるとは限りません。この辺の検証が十分行われないまま、主にハイブリッド技術で抜きんでて居るトヨタを出し抜こうとして欧米が失敗した、というのが現状だと思います。EVの致命的な欠点は航続距離の短さインフラ整備の遅れです。寒冷地ではとりわけこの問題は深刻で、北米でも立ち往生するEVが今冬問題になりました。EV比率の高い北欧でも極めて大きな問題となっています(ボルボなどにとっては死活問題です)。

そもそもEVは現状のリチウムイオン電池の構造上、車重が重くなるという宿命的かつ致命的欠陥があります。重い車重を支えるため、サブフレームや足回りも強化せざるを得ません。こうした補強も車重増に繋がります。重たいので、推進力を得るためには更に大きなモーター、バッテリーを積む必要があり、悪循環です。重たいので、路面攻撃性も高く、前述の通りタイヤの摩耗も一般的なガソリン車と比べて早い事が知られています。先日ポルシェが発表したタイカンGTのように動力性能的にはガソリン車を超えるところまで来ましたが、それ以外の弊害が大きすぎます。バッテリーは携帯電話の電池同様、必ず劣化するので、航続距離が維持できる保証はどこにもありません。こうした不安もあり、リセールが悪いのも逆風です。

こういう状況ですから、EVに興味を持った層にある程度クルマが行き渡った現在、市場が飽和状態となることはある意味当然です。現在各社のEVストックはべらぼうな数に膨れ上がっており、メーカーによっては工場が生産休止にまで追い込まれています。テスラの株価が下落の一途を辿っているのも頷けます。それではEVは本当にオワコンなのか?私はだと思います。今はEVにとってまさに正念場、過渡期だと思います。私は内燃機関車の完全撤廃には反対の立場ですが、EVが無くなるのも反対です。全個体電池などの開発が進み、「軽くて航続距離の長いEV」が登場すれば十分巻き返しは可能だと思います。ただし、それにはまだまだ時間が掛かりそう。当面はHVやPHEVなどがマーケットの主軸になるのでないでしょうか。
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Posted at 2024/03/23 08:30:26

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この記事へのコメント

2024年3月23日 9:31
BEV
海外はどうだか知らんけど
日本の過疎地とか
ガススタがどんどん老朽化から
無くなってる地域には
家で充電出来るEVは有効だと思うけどねぇ。
あとは
PHEV、普段は家の回りEVで
遠くへ行く時は
内燃機関で
ってのが当面の売れ筋だと思う。

ほんとは
水素燃料とか
もう少し普及させた方が良いと思うけど、
インフラの整備
(水素のステーション全く増えないし)
に高額な資金必要だから無理だろうねぇ。
コメントへの返答
2024年3月23日 12:56
そうですね、そういう視点はありませんでしたが、確かに過疎地域にはEVは良いかも知れません!最近ガソスタの閉店もまあまあありますし、ね。

水素エンジンについては技術的にもインフラ的にもハードルが高く、世界的に見ても推進しているのはトヨタとマツダくらいなので、なかなか厳しい気もしますが期待しちゃいますね♪
2024年3月23日 11:24
基本はPHEVとHEVの組み合わせが基本になって行く感じがしますね。ドイツ車見てるとPHEVでもガソリンエンジン単体でそれなりに出力があるモデルが多い気がします。モーターが苦手な高速域でエンジン単体で250km出せるあたりが落とし所として見てる気がしますね。
全個体電池が出れば充電時間は実用的になりそうですが、いつ出るのかと言うのと、充電が短時間で行えるものの、充電器の供給側電源の問題は別にありそうですね。。。
あとは水素ですかね。ステーションが近くにあればそこそこ現実的な印象です。
コメントへの返答
2024年3月23日 12:58
ハイ、私もそう思います。純ICE車は今後益々希少になりそうですよね!

全個体電池のメリットは、充電時間の短縮と、軽量化にあります。供給側の問題さえ解決されれば一気にEVが普及する気もします。

水素エンジンについては非常に理想的ですが、高コストかつ安全面での管理が難しいのが課題ですかね。
2024年3月23日 13:03
バッテリーはまだまだ二山くらい峠を超えないとだめでしょうね。全固体電池ができてもおそらくコスト2倍とかになるので、一部の高級車だけとかになると思います。とは言え、いずれは乗用車はBEVでいいと思いますが、長距離大型トラック等はBEVは現実的ではないので、相当先まで内燃機関(というかエネルギー密度の高い液体燃料利用)は残り続けるでしょう。
ただし日本の場合には、電気が足りない問題も別途あるので、本格的にBEVに移行するならば、原発を10基くらい作らないと無理なはずです。日本では再生可能エネルギーを低コストでは作れないので、他に現実的な解はないはずです。そこまでしてやりますか?という問題な気がします。
それよりは、低コストで再生可能エネルギーが生み出せる地域で作った電気で燃料を合成し(エネルギー密度の高い燃料に変換し)、それを日本に運んで内燃機関で車を動かす方が合理的であると個人的には思っています。
水素も地産地消なら良いんですが、運びにくいのがイマイチです。日本では安く水素を作ることがおそらくできません。(メタネーションしてメタンにしてから運ぶのはありだと思います。車用ではないですが都市ガスは中長期的にはそちらに移行でしょう。)

BEVでも効率の良く実現できる用途(軽量・短距離移動)はBEVに移行し、内燃機関を化石燃料非依存に徐々にでも移行していくのが現実的だと思っています。どうせトラック等で必要ですから。
コメントへの返答
2024年3月25日 13:23
亀レスすみません!週末ちょっと出掛けていたため、遅くなりました・・

いつも知見に富むレスをありがとうございます^^。そうですね、以前のコメントでもいただきましたが、とにかく日本は電気が足りない国のようですので、なかなかそうなると八方ふさがりですよね。原発をフル稼働、さらに増設するくらいじゃないと厳しいですが、それはそれで反発が大きそうですし。

日本は資源国ではないので、何とか資源に頼らない形でエネルギーを確保しないと、これから生き残って行けないのではないか、と懸念します。この辺は技術的ブレークスルーを待つしかないのでしょうか??

おっしゃる通り、用途によって動力源を変えるのはアリだと思います。短距離のロジスティクスであればBEVで十分でしょうし、逆に長距離トラックは内燃機関(=化石燃料)にならざるを得ないでしょう。

本分でも述べましたが、個人所有のクルマは当分ハイブリッドが主流になるのではないか、と思います!
2024年3月23日 19:37
こんばんは。
自分自身EVに乗ってみて、最大のネックは充電に時間がかかることではないかと思っています。
その上、次第に劣化していく高価なバッテリーが車両価格に含まれていることが、クルマの短命化に拍車をかけます。
今のリチウムイオン電池が何年性能を維持してくれるかなんて誰も試した人はいないし、劣化していくことだけは確実だと言うのでは、長く乗る気にはなれません。
バッテリーを共用化して、乾電池のようにスタンドで数分でポンと交換できるようにすれば良いのではないかなぁと個人的には思います。
車両本体価格にバッテリーのコストが含まれなくなれば、バッテリーの劣化による車両の価値の下落もないと…
コメントへの返答
2024年3月25日 13:25
レスが遅くなり申し訳ありません(滝汗)

ほうほう、実際のオーナーさんからのご意見は参考になります。充電については、自宅にインフラがあれば夜繋いでおけば良いような気もするのですが、そうも行かないのでしょうか?

おっしゃる通り、バッテリーの劣化だけは如何ともしがたいですよね。たしかアメリカかどこかで50万キロくらい走行したテスラがあったと思いますが、どのくらい航続距離を維持出来ているのか気になるところです。

EVの場合バッテリーがすでにフレームの一部に剛性パーツとして組み込まれている関係上、乾電池のように簡単に交換出来ないのが痛いですよね^^;。

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「カイエンGTSの生産が完了しました♪これからエムデンに向かいます!思ったより早く納車になりそう。G63の売却など、諸々準備を進めねば😎」
何シテル?   06/14 14:14
趣味車→ 992カレラT(2023年式 左MT) ファミリーカー→ G63AMG(2022年式 W463A) アシ車→ アバルト695 esse esse(...
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