エアクリ交換（ナイトスポーツ☆エアグルーヴ装着）その１

もともとジムカーナ公式戦の改造範囲の狭いクラスで走ってましたので，エアクリは純正交換タイプしか使えませんでした。

しかし走る場がジムカーナからサーキットに移りましたので，インテーク全体がシステムになっている高効率の製品に交換することにしました。

むき出しタイプのエアクリ製品はいろいろ出てますが，できるだけ吸気温を下げたかったことと，純正インテークを上手く使ってラム圧を利用できるものが良かったため，このナイトスポーツのエアグルーヴを選びました。

装着の結果は思った通りの素晴らしい性能で大満足でしたが，装着は思ったよりも大変だったので，今後DIY装着を検討される方のために作業手順をアップしておきました。ご参考になれば幸いです。

ただ，お約束ですが，作業は自己責任でね。車両には個体差もありますので，この通りにやって装着できるという保証はできません。

まず，何はともあれバッテリーのマイナス端子を外すところからスタート。

エアフロセンサーを移設したり，ECUのコネクターを外したり，電気系も多少いじることになりますので横着せずちゃんと外しておきましょう。

プラスの端子も，必要はないのですが外した方が作業がやりやすいので外しておきましょう。

純正のエアダクトを外します。

結構しっかりはまってますので焦ってバキッと壊してしまわないように（もう使わないけど）。このように内張りはがしを使うとうまく外れます。

次にラジエーターのリザーブタンクをホースごと外します（こちらももう使いません）。中身のクーラントをそのへんにぶちまけないように気を付けてね。

ECUの手前下からスロットルにつながっている，写真のようなL字型のゴムホース（エルボー）を，ドライバーで金属バンドを緩めて外します。

ただこのパーツにはいろいろなモノが引っ付いています。先にそっちを外しておきましょう。

ソレノイドバルブ（パージ・ソレノイドバルブ，細長い箱状のモノ）は，突起がゴムの穴に刺さっているだけなので，グリグリしながら引っ張っているとスポッと引っこ抜けます。バルブにつながっているパイプやハーネスは抜かないでそのままに。

エンジンのヘッドから来ているブローバイホースもL型のコネクターを手で持ってぐりぐりしながら引っこ抜きます。

ECUのケーブルがジャマになる場合は，写真のように外しておいた方が良いでしょう。

製品に添付の説明書では先にエアフロセンサーを外すようになってますが，エアフロセンサーは繊細なパーツですし，むき出しで放っておくのも何なので，もうちょっと後回し。

ミッションの上部を走るハーネスの束を，ラジペンなどでステー2本から外します。

そしてそのステーを，製品に干渉しないようにぐいっと曲げてしまいます。写真のような向きに，ウオポンやプラハンを使ってぐいっと曲げてしまいましょう。

そしてその曲げたステーに改めてハーネスの束をタイラップで留めます。

ここで製品を組み立てます。

パイプにエアクリ本体を金属バンドで固定，ケースに収めてドライバーでネジを締めます。パイプにはシリコンホースを装着しますが，まだ金属バンドは仮締めで。

ケースの中のエアクリの向きはどうでもいいようですが，ケースとパイプの角度を間違えないこと。

製品固定ステーの穴はCVT車とMT車で位置が違います。使うステーも違います（両方とも製品に入っています）。

MT車の場合，エアクリケースの底部に2つネジ穴の位置だけマーキングしてありますので，自分でポンチって，ドリルで穴を開けます。

さあ，組み上がったら実際にエンジンルーム内に仮置きしてみましょう。どうですか？ かなりタイトでしょ（汗）。ケースに干渉する場合は先ほど曲げたステーをさらに曲げましょう。

ここでおもむろに車体下に潜りこみ，エアクリケース底部のステーを固定します。

MT車の場合，ミッションケースの写真の位置にステーがありますので，これを取り外してエアクリケースのステーと入れ替えて固定します。

ノーマル車高のクルマだと，ひょっとするとジャッキアップしないでも何とか作業できるかもしれませんが，車高の下がったクルマだと，間違いなくジャッキアップを要します。

車体下に潜りこんでゴソゴソしますので，必ずウマをかませて作業するようにね。

再びエンジンルーム上部の作業に戻ります。

さあ，いよいよ製品のパイプとスロットルをシリコンホースでつなぎ金属バンドで固定します。

どうです？ うまくいきましたか？

そうです。

パイプとスロットルの位置がだいぶズレてますよね。なかなかうまくいきませんよね。私はここだけでかなり時間を要しました。ここがこの製品の欠点です。どうもフィッティングが良くないのです。

いったんパイプとケースを留めてるネジを外したり，ステーを曲げたり（硬いんだこれが），ホースを短くしたり，切り込みを入れたり，悪戦苦闘してやっと固定できました。

ここまで来たら，もうエアフロセンサーをこちらのパイプに引っ越してもOK。ブローバイホースもにゅっと突き出した枝パイプに接続しましょう。

しかし，まだまだ作業は終わりません。

続きは「エアクリ交換（ナイトスポーツ☆エアグルーヴ装着）その２」へ。