自動車転売を本格的にやっていた15年程前、当時の自動車業界で見聞きしたことを不定期で書いていきます。
今は悪徳業者も淘汰され、ずいぶん健全化していると思います。2000年代のちょっとアウトローな雰囲気を感じてもらえたら幸いです。
ヤフオク金融車
最近金融車って見ませんねー
アングラ感全開だった頃のヤフオクでは「丸車、金融車、部品取り」なんて言うキーワードが入った題名で、現行の新車が三分の一ぐらいの価格で買えました。
もちろんワナがあって登録に関係する書類がないものも存在します。
競技に使う方なんかはそれでも困らないようで一定の需給関係があったようです。
そもそもこの金融車なる言葉はアングラ解釈がなされたヤフオク専用用語で本来の意味を越えた類型も含みます。
以下類型。
1、盗難車
盗んできた車をそのまま出品。引き取りに行くと10〜20代の若者のパターン。メインキーは物理的に破壊されていてドライバーが突き刺さっていることも…イモビのないおおらかな時代はこれが可能だった。
2、盗難保険車
新車を盗まれた事にして隠し、車両補償を受けた後、隠してあった車を出品。
引き取りに行くと組員っぽい風体。
組織犯罪の匂いしかしない。
今風に言うとマネーロンダリングの一環ですね。
3、金融車
返済が焦付き現物を回収され転売されていくパターン。引き取りに行くと街金のチンピラが出てくる。
書類は別料金で50万円です。とか言われるオチも…
当然ですが、
1と2は単なる犯罪で再登録不可の部品取り車両。車体・エンジン番号も削られていることが多い。
3だけが本来の金融車の定義です。
私は過去にヤフオクでパターン3の金融車を買ったことがあります。
テレビCMもしている大手信販会社の金融車で対応もきっちりしており名義変更も他の車と同じでした。購入前にかなりの質問をしたのでトラブルなくスムーズでした。
買って一週間、自分名義になったところで転売し利益確定しました。
ちなみにBMW・Z3のMTでした。
10万円程度の利益はあったと記憶しているのでホンモノの金融車に当たれば苦労も報われますね。
1、2の金融車?達は今頃どこで取引されているんでしょうねー
当時の写真がたまたまありました。
2005.5.25だそうです。
Posted at 2021/03/06 10:28:48 | |
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