リアのキャリパー、スライドピンについて
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
30分以内 |
1
10年も経つとキロ数関係なくゴム製部品は交換したほうがいいと思いリアキャリパーのピストンのシールとスライドピンをeBayで探して調達。フロントは同様の物が日本でも部品商が扱っているのですがリアはなぜかあまり扱ってないのです。純正は海外でも日本のディーラーと同様に高額ですが、ボッシュなどのOEMなら妥当な価格で入手できます。今回リアキャリパーのシールは左右一組で、シールとピストンブーツだけでなく内部のハンドブレーキのユニットの先端にあるOリングやパッキン諸々がセットのボッシュ製が送料込みで約5700円、これは純正なら片側だけでもそれ以上はします。スライドピンとブーツのセットはキャリパーOEMメーカーのTRW製で約2400円で買えました。スライドピンは左右で4本ですので、純正なら2本で、ブーツも無くて9800円だったような。
2
なにげに落札して決済を進めれたので、翌日には追跡番号が付き、日本郵便のページからも国際郵便の追跡で確認できたのですが、送料は200円とか無料とかなので、到着はひと月ほどかかる恐れもあります。ひょっとして船便かも?
で、興味深いのが、出品元はリトビアってロシアと隣接してる地域。このあたりは自動車産業の部品メーカーの工場が多いのかOEMパーツを横流しする部品ディーラーが多いんでしょうな。原価はめちゃくちゃ安いんだろう。ワールドワイドに出荷すると言いながら、本国はおろか、アメリカ、イギリス、ロシア、ドイツ、イタリアなど主要な国は例外扱いになっているのが興味深い。中国はいけるみたいだけど。
アメリカのサイトでアメリカ含め主要国以外の誰が買うのかね?
まあ日本へは配送可能なのはありがたい限りです。イギリスの出品者などから購入するとまた少し高くなる。
決済できるということは配送可能という事なので気にも留めなかったが日本には売らないというセラーの設定なら決済もできないようなイーベイのシステム。
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イーベイの話はさておき、本題のリアのキャリパーのスライドピンは2種類あって、縦方向に面取りされている物と、もう一方は先に向けて段差があり径が小さくなっていく形状の物。これによってパッド側はキャリパーステイ側に対して若干の遊びが生じる。
ピンはそれぞれ所定の位置が決まっていてローターが先に入力され方、下側(reading edge)が面取りのあるピン(遊びが無い)、面取りはグリスのためのクリアランスでピンの外径はガイドホールに対してあまり遊びは無い。ローターが出ていく側、上側(trading edge)は段々のピン(遊びがあり多少ガタつく)。
両方同時に抜いてグリスアップしたりは普通しないが、オーバーホールしたり稀に作業者が間違ってアップサイドダウンにしていないか確認した方がいいです。
なぜなら自分は2種類の形状の存在と所定位置を知りませんでしたし、気にも留めなかったから。
だいたい抜いたピンを一度置いたりしてピンを汚したくないから一本づつグリスアップしてから戻すので入れ違いになったりもないとは思いますけども、中古車などでもともと入れ違いになってる可能性も無きにしも非ず。
最初にローターに入る側は固定位置で、パッドの後ろ側はある程度ガタつきがあり、ローターの円周に追従しながらじんわり制動していく意図があるのかな?パット面の長さの中でのローターの円弧方向の抵抗を逃がす意図があるのか、いずれにせよ遊びのなくなったところでロックされるので遊びの意味がいまいち解せないんですが。まあしかし逆は絶対良くない事はなんとなくわかります。
まあ小さいことですが参考になれば幸いです。
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追記
キャリパーピンの種類が2種類ある件
ある指摘がありまして、その御方ゴルフ5にお乗りの御方、マニュアルを見てもピンは初めにディスクが入る方は段々のカタつくピンでディスクの出る方は面取りのある遊びの少ないピンですと言われました。ゴルフ5と6Rポロはキャリパー位置が前と後ろ逆なので、考えるにディスクの入る側、出る側では使い分けられてはなく、キャリパーの上側にとにかく段々ピン、下側に面取りのピンを使ってるのでは無いのかなと。
自分が説明するディスクの入力の後先で使い分けされてるようでは無さそうです。そうだとすればピンの形状はキャリパーの作動特性に合わせた形状であり動作時に機能を持たせるためのピン形状なのではないのかと思われます。
ディスクが先に入る側という考えは訂正させてください。なかったという事で笑。
とにかく車種問わず
上側が段々ピン、下側が面取りピンです。
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