ブレーキキャリパーのシール交換
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
3時間以内 |
1
ebay購入のリアキャリパーシールが届いてるので交換したいのですが、キャリパーのサビが気になってるのでペイントもしたい。しかし車は必要で乗り続けたいからヤフオクでポロGTIのキャリパーセットを1諭吉で購入しました。送料2,800円でしたので1.28諭吉ですけど。
キットの内容は、ピストンシールとブーツ以外に、ブリーダーバルブとキャップ、Oリング2個とキャリパー裏側のワイヤーに繋がる金具の軸部のシールとその内部の真鍮製の軸受け。これは打ち込みされていて、叩き出して再圧入しないといけないが、ガタが無ければ不要かなと。
2
中古キャリパーがこれ。2010年式で走行16万キロのブツ。ダストが熱で堆積しててクリーンアップが大変でしたし、あちこち塗装が欠けたりしてますが、まあ使えます。欠品箇所はフロントのブリーダーバルブのキャップくらい。
フロントは鋳鉄、リアはアルミ合金。だからリアのキャリパーはサビない。
フロントはアーテ、リアはルーカス、リアの方が塗装に艶があり赤も奇麗。フロントは画像じゃわからないけどちょっと朱色っぽいんです。パーツクリーナーでは塗膜は全く落ちない。
3
これは出品者の画像転用ですが、はじめは塗装が落ちて鋳鉄の地肌が錆びてるのかとも考えていたが、現物はブレーキダストが熱でこびり付いていて、それをサビクリーナーとメラミンスポンジで落とすと酷い傷やスクラッチもないので、部分的にプライマーと耐熱スプレーで修正してからシールキットをインストールしてからの現在のキャリパーと差し替えしようかなと。それなら空いてる時間にチマチマと作業を進められて、自由に中断もできるし。キャリパーキャリアの一部が塗装が浮き上がっててパリパリと卵の殻の様にはがれる部分がありました。でもそこを見るとですね、赤錆の発生はなく、素地は黒錆になってる。塗装されるときの焼き処理でそうなったのか、とにかく赤錆が発生しなくなってるから都合良い。
自分のブルーGTのキャリパーは全く同じスタイルの物だが、金属素地のままのもので一度錆をメラミンスポンジや真鍮ブラシなどでこすると更に赤錆化したので、きっと一応の亜鉛メッキや亜鉛塗装がされていたのを知らずにこすって錆を誘発させたのかもしれない。もしくは金属の配分のコストカットでサビが出やすくなってる?同じ駐車場のゴルフ6は自分の程サビてないしね。不思議です。とにかくこれはラストフリーが目的のブレーキプロジェクトなのです。
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とりあえずバラシて見ようと思います。これはリアの裏側のハンドブレーキのワイヤーステー部とエンドボールを引っかける部分ですが、ここを何度も矢印の方に倒して戻し倒して戻しを繰り返しますとキャリパーピストンが出てきます。これ以上出ないところまで繰り返しますと
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ピストンが出てきてブーツがいっぱいに伸びたら何の皮をグイッと引っ張って亀の頭を出す様にします。
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そしてなんなら反時計回りにピストンを回したらピストンが抜けます。
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ブーツは内側の溝にブーツのエッジを引っ掛けてるだけですが、ピストンが収まるとピストンが蓋になってブーツが取れなくなる巧みな仕掛け。
入れるときはピストンの尻側にブーツを巻いてからの状態でシリンダーの手前の溝にブーツのエッジを入れ込んでからピストンを時計回りにねじ込んでいきます。そのうちシールが効いて手ではねじ込めなくなるので、そこからは例のブレーキキャリパーツールでパッド交換と同じ要領で最後までねじ込みます。シリンダーの奥の溝はピストンシール用の溝です。
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ピストンを抜いたシリンダー側です。
ここに見えるのはハンドブレーキの動力をピストンに作用させるためのユニットです。この軸の根元に交換するべきOリングのシールがあります。
ユニットはシリンダー底部にC型のスナップリングで固定されています。シリンダー底部に段差がありスナップすることでユニットを固定しています。
裏側のワイヤー関連の金具はこの軸に外で固定されていますのでまずそれを外します
9
ナットによって金具は軸に圧入されていて、ナットを外しても外れませんので、ワイパープーラーやタイロッドエンドのプーラーで引き上げます。
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スナップリング用のプライヤーはこのためにアマゾンで1800円くらいで買いました。これが無いと恐らく無理な作業と思います。放すと広がろうとするリングを握って絞り、径を小さくして段差から引き出すとハンドブレーキのユニットが引き出せる。実は固着していて大変でした。もう無理か、投資も無駄に、と思ったくらい
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引き出すと先にOリングがあるのでこれを差し替えます。ラバーグリスを塗っておきます。ブレーキフルードでギトギトなんですわ
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シリンダー奥の中心にOリングを収めるようにセットしてユニットを戻します。ここにリプレイスできる真鍮の軸受けが圧入されてます。またするかしないかは後日確認で。ユニットと嵌合するピンが穴の下にありますのでユニット側の穴にそれを合わせて正しい向きで戻します
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裏側のプレート取り付け部の根元にシールブーツがありますがこれも交換ですが、ブーツは熱で固着してるのでもぎ取るとゴム内部のメタルリングの台座が残りますのでこれを小さいマイナスドライバーでほじくり取り出します。ここは両方固着していて破壊除去しかなかった。外に面しているゴムに劣化はなかったので取ることもなかったけどせっかく新品があるものだからさ
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新しいシールをグリスとともに差し込みます。シリコングリスの方が固着防止にいいかもしれません。ここの部分は後はプレートをもとに戻してナットで固定するだけです。
シールはカッブ状になってるのでグリスを少量仕込んでおきます。
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抜いたピストンの裏側にもピストン(!)が内蔵されています。ここもスナップリングで固定されているので同様にプライヤーで取り外します。
良く解んないんですが恐らく外側のピストンが内部ピストンの油圧が減衰しても急に戻らないでパッドからの逆応力に応じてやんわりとピストンがシールの抵抗で戻るための構造なのかと。
追記
ここのシャフトの先はテーパーになっており(17の画像)、引くとテーパー接合が離れ仕込んだベアリングで軸が回転します。油圧でピストンが押されるとハンドブレーキの軸からテーパーが引っ張られて離れて空回りして油圧のみのピストン運動になり、ハンドブレーキを引くと軸が突きだすのでテーパーが接地してピストンを突き上げパッドを押してブレーキが効きます。
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んで、外します。
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はい、先っぽのOリングを交換。
元に戻してすべてのシールはリプレイスされました。
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スナップリングの下側はベアリングとワッシャーとスプリングプレート、フルードが内部に行きわたるためのスリット入りのプレートなど4枚。順番が変わらないうちに戻します。
スナップリングを入れてピストンをブーツとともにシリンダーに収めてキャリパーツールでピストンをねじ込んだら完成と相成ります。
フロントはリアより簡単です。自転車のポンプなどでバンジョーボルトの穴から空気を漏れないように送り込むとピストンがスコーンと出てきます。自分の中古は中古屋が気を利かせてバンジョーユニオンをそのままにしておいてくれたのでチューブにそのままサイクルポンプでエアーを送ると簡単に出てきました。ピストン傷めないように木材やらウエスを挟んでおきますとカーンと当たりながら出てきます
そして内部ピストンリングとブーツを同様に交換します。フロントはソリッドなピストンが入ってるだけです。ブーツはリングの入ったいわゆるカシメタイプで片方をセットしてもう片方を大きなマイナスドライバーなどでヘリを添わせて圧入させるような感じです。フロントはパルカさんでボッシュの同じようなセット品を購入しました。が、ブリーダーバルブは径もピッチも違うもので使えませんでした。シール関係の径は適合しました。
シールのへたりは走行14年16万キロのブツの割にはまだまだいける感じでした。
でもピストンシールはやっぱりピストン運動方向の厚みが薄くなっていてピストンの挿入感、キツさが全然違いました。古いのは手でピストンを入れれますからね。新しいのシールがきつくてツールがないと無理。ブーツは、意外とまだまだいける感じです。フロントのスライドピンのガイドのゴムはカピカピで柔軟性がなくなってたからマイレの物にピンごと交換。純正のシールのメーカーはどこか知らないけど耐久性は結構すごいですよね。
シールの交換に限っては以上です。
これから洗浄、脱脂、塗装、焼付
、組付けしていきますけど、完成いつになるのかな。塗装はトップヒートってスプレー使いますが、防熱200°程度なんですが、焼付すれば耐油、耐揮発油性がある優れものです。
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