• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2008年01月12日

華やかな舞台裏で、病む社員…

華やかな舞台裏で、病む社員… お疲れ様です。
今、仕事が終わりました(^^;)

疲れ果てて、帰宅途中に僕が、ふと思ったのでブログに書こうと思います。




今日は、少し…いや真面目に暗い話です。
昨日と同じく長くなるので、読むのがめんどくさい人は、スルーして下さい。







『なぜ、なんだ! 安全であるはずのトヨタの工場で、なぜ、こんな事故が起きたんだ!』
2004年5月、プリウスやカムリなどを生産する工場(豊田市)で息子を亡くした父親は、喪主の挨拶の途中で最前列に座っていた工場長にこう詰め寄りました。
すぐに間に入って静止する親族たち   この光景を見て職場仲間は、怒りが込み上げてきたそうです。

『人が入ると動かない安全装置がついていれば、事故は起きなかった。トヨタの超過密労働、効率至上主義が招いた災害です』


2004年5月12日午前7時、○工場保全担当員のAさん(当時33歳)が亡くなりました。射出成形機(プレス機)内で作業中に、機械が動いて圧死したんです(´`)
射出成形機は、溶かしたプラスチックを金属で作った型(金型)に押し込み、望みの形のプラスチックを製造するもので、金型内のプラスチックが固まった後、金型が2つに分離して開き、成形品が取り出され、再び、金型が閉じて材料注入、というサイクルを繰り返すのは、皆さんご存知の通りなんですが、この成形機ではバンパーを作っており、金型が開くと、約3メートル四方の空間ができるのですが、ここが事故現場となりました。

事故は、2つのトラブルが同時期に起きたことに端を発します。この日の朝番だった保全担当員のAさんは『金型の不具合を直してほしい』と頼まれました。一方、現場のBさんも、別の人から『バンパーに傷がついている』と言われました。最初に現場に入ったのはBさん。安全マニュアル通りに、抜き取ると機械が動かなくなる『安全プラグ』を配電盤から引き抜き、『スイッチを入れるな』と書かれた『札』(名前入りの写真も貼られています)もかけました。

射出成形機には、この『安全プラグ』と『札』に加えて、『非常停止ボタン』の3つの安全策が施されていたのです。傷の原因はすぐにわかりました。バンパーを取り出すロボットのアームからフェルト布がはがれてまして、突き出した金属部分が傷をつけていたと考えられていたんです。(多分……記憶が曖昧なもんで…)そこでBさんは、新しいフェルト布を部材置場に取りに行きました。

Bさんが現場を離れた僅かな時間帯に、Aさんが入れ違いで工程内に入りました。この時、配電盤からは安全プラグが抜き取られ、Bさんの札もかかっていました。ですが、Aさんは自分の札をかけておけば、いち早く作業をBさんは気がつくと思い、安全プラグを持たないまま、成形機の中に入りました。しかし部材置場から戻って来たBさんは、Aさんの存在にも札にも、気がつきませんでした。作業手袋をしていたこともありまして、札が二重重ねになっているとは思わなかったのです。そして、新しいフェルト布をつけ終えたBさんは、起動スイッチを入れてしまいました…Aさんの悲鳴がBさんの耳に入り、すぐに非常停止ボタンを押しましたが、電動方式の『世界1の革新成形機』(工場幹部)の動きはあまりにも早かったのです。

事故発生後、会社側は2つのヒューマンエラーが原因だと説明しました。1つは、Aさんが安全プラグを持たずに機械の中に入ったこと、もう1つは、Bさんの確認が不十分であったこと。そして、社員への安全教育をこれまで以上に徹底することと、安全プラグの所に鍵を設置することを対策としました。これに対し『なぜ安全マット(鉄板)がついておらず、人間の確認作業だけで動く方式になっていたことです。安全マットがあると、成形品の1部が脱落して機械が止まることがあり、異物除去などのメンテナンスも必要です。生産性を落とす一因になっていたので、人間の確認に頼る方式に変えて、生産性向上、コストダウンをはかったとしか思えませんよね。安全対策はヒューマンエラーが起きることを前提に考えるべきなのに、トヨタは作業者に責任転嫁をし、社員がより完全無欠に振舞うことを求めたのです。』

○工場では、ラインが止まると、工程に設置されたスピーカーから『バラが咲いた』(だったかな?)の曲が大音響で流れ出します。どこで異常が起きたのかが周囲に知れ渡るのです。『トヨタ生産方式』の1つ、問題の所在を視覚化する『見える化』の一環なのだそうです…
『大音響の曲を耳にすると、仲間に迷惑をかけているという罪悪感に襲われます。そこで、一秒でも早く、ラインを再開させようと急ぎ立てられるんです。』(現場の社員)
また1日の作業が終わると、その日の生産台数が発表されると同時に、止まった工程とその時間も報告されます。生産台数の落ち込みの原因がどの工程であるかが一目瞭然となるのは言うまでもありませんよね。


人が死んでも最小限の安全対策費しか出さず、さらなる労働強化で対処するというのが、『世界最強』と絶賛されるトヨタの実態なんです。

これは、ほんの一例ですが、これまで数えきれない犠牲者が居ること重く捉えて我々は、トヨタ車(レクサス車)に乗らなければならないとオーナーとして、ふと思いました。



ブログ一覧 | Toyotaの話 | クルマ
Posted at 2008/01/12 23:38:26

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

疲れ取れず
ふじっこパパさん

第一回福島オープンカーフェスin新 ...
KimuKouさん

おはようございます!
takeshi.oさん

香川も梅雨入り☔☔🐌です。
TOSIHIROさん

お巡りさん歩行者居るので止まったけ ...
青いトレーラーNo.IIIさん

にゃんこdiary 25
べるぐそんさん

この記事へのコメント

2008年1月12日 23:59
大変気の毒な話ですね。
それにしてもこんな時間まで今日もお仕事大変お疲れ様でした。
コメントへの返答
2008年1月13日 8:13
御遺族の気持ちを思うと、たまりません(>_<)

最近、仕事が忙しくてついついこんな時間になっちゃいました(^^;)
2008年1月13日 1:53
こんばんは。

エルフィネスさんご指摘のとおり,労働安全衛生が問題となる事案は本当に多いと思います。
このような人的物的な安全体制の問題は多かれ少なかれどこの会社にも存在するものかもしれません。

企業の生産コストを優先させると,どうしても安全衛生面を犠牲にせざるを得ない点が一番問題なのでしょう。
上記の事故は決してヒューマンエラーが唯一の原因ではないですよね。

このような業務上の事故であることが明らかな事案であるからこそニュースとして取り上げられ,問題視されるのですが,いわゆる過労死過労自殺などの事案で,業務上か否かが必ずしも明らかでない事案は日の目を見ないことが多いと思います。

この世から労災事故が無くなるよう全ての企業により安全衛生面にコストをかけてほしいと思います。
コメントへの返答
2008年1月13日 8:21
はじめてm(__)m

確かにおっしゃる通りです。

多かれ少なかれ、これだけ大企業ともなれば労災は必ず起きてしまいます。
ですが、こういう事故が日の目をみないのには、これまたTOYOTAの力(トリック)が加わってるんです…

この力の話は、また日を改めましてお話しますね!

2008年1月13日 2:01
ト●タは労災関係になるとやたらと隠蔽をする悪しき体質があります。
私の知っている限りでは去年も事故で1人は亡くなっていますが、新聞記事にもニュースにもならずに過ぎ去ってしまいました。

こういう悪しき体質はト●タお得意の「カイゼン」をしてもらいたいものです。
コメントへの返答
2008年1月13日 8:25
実は悲しいですが、被害者は1人じゃないんですよね(T_T)

僕もTOYOTAのカイゼンは好きで、色々と自分の仕事で参考になる事も多いです。

そろそろ、そのカイゼンを現場の効率よりも、人間に目を向けて頂きたいものですね(>_<)

2008年1月13日 5:36
そんな事があったのですね。。。

今後はこんな悲しい事故がないといいです。

お仕事お疲れ様でした★
コメントへの返答
2008年1月13日 8:28
そんな事が、毎年起きています(>_<)

姫がどういうお仕事しているか存じあげませんが、そこに人が居る限り労災は必ずありますから、気をつけて下さいね!

姫も、遅くまでお疲れ様です(^_-)-☆
2008年1月13日 9:25
おはようございます。

職長教育とか、安全衛生の関係で、私の会社でも年に何回も講習を実施してるんですが、最終的には一人一人の意識が重要だと思っています。
当然会社も、災害が起きないような環境つくりをする事は当然ですが、それらを扱う当事者、またそれ以外の周りの人たちも、おかしな動き・操作を注意できる意識を常に持っておく事も大切かと。

だらだらと駄文で申し訳ありませんでした。m(__)m
コメントへの返答
2008年1月13日 9:29
おはようございます(^^)

そうだったんですかぁ(≧≦)
確かに、どんなに安全策を講じていても現場の人間、管理する人間の意識が薄いと何の意味もありませんからね。

ここで、重要になってくるのが、リーダーの力ですよね(^^;)

いえいえ真面目なコメントありがとうございます♪
2008年1月13日 12:40
効率、コスト重視だと人命が軽んじられるんですよね。
工場でよく見かける「安全第一」が薄っぺらく見えちゃいます。
うちの会社もコスト低減に掛けては荒技使いますから言えた義理じゃないんですが。
コメントへの返答
2008年1月13日 13:10
現状その通りですよね(´`)

僕の会社でも、安全対策は覚えきれないほどありますが、徹底されていない&社員の意識も低過ぎです…

何故、意識レベルが低いのかは、言うまでもありませんが、責任は現場の人間に押し付けている&低賃金での労働なので、部下からの愚痴は毎日絶えません。

命の貴さが時代の流れと共に、薄くなってます。
2008年1月14日 16:39
事故の原因追及、改善、予防安全、安全意識、など数えられないほどたくさんの要因が重なって事故は起こってしまいます。

「マガジンX」誌でも、時々労災のスッパ抜き記事を目にしますね。
ライン可動中での労災事故についての労組側と会社側との考え方の違いなど。

これは聞いた話でもありますが、トヨタのラインで働いていた方曰く、まあすごいらしいです。
結果至上主義のトヨタの方式がなければ、世界販売台数第一位など到底無理でしょうし、それを支えている人たちもたくさんあって、成り立つわけで。

コメントへの返答
2008年1月15日 11:53
どんなに、安全策を講じても人間が居る限り0になる事は不可能ですよね(>_<)

限りなく0に近づける努力を常日頃から怠らない事ですが、僕の会社でもなかなか言葉だけでは思いが伝わらないので辛いです(;;)

今回の事故も、TOYOTAが全て悪い訳じゃありませんが、上と下との考え方の温度差があり過ぎなんでしょうね…
人を中心とした車作りをするならば、作り手にも同じ考え方で接して欲しいですね(>_<)

一言で片付かない問題だけに、お互いが歩み寄らなければいけませんね。

プロフィール

「祝・みんカラ歴17年! http://cvw.jp/b/333720/48070336/
何シテル?   11/06 07:53
沈黙を美徳とし、多くを理解しながらも、やわらかな表現で、言葉の奥底にあるものを伝える日本人。 この日本的な考えや文化、歴史が、レクサスのデザインフィロソフィー...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

リンク・クリップ

Google Android Auto 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/04/22 14:28:56
備忘録、 TT第4回目オイル交換 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/04/21 18:06:56
不明 大陸製 ルーフレール 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/04/18 08:27:17

愛車一覧

アウディ Q2 アウディ Q2
21年モデルにMCしたらTTから乗り換えで購入したいと思います。 A1からの乗換で当初は ...
アウディ R8 (クーペ) アウディ R8 (クーペ)
やはり普段乗る分にも快適に速いAudi技術の結晶 年式 : 2021年式 グレード : ...
アウディ A1 スポーツバック アウディ A1 スポーツバック
街乗り専用車🚘✨✨✨ 2023年7月にQ2君と入替です🚘🚘
アウディ R8 (クーペ) アウディ R8 (クーペ)
街乗からサーキットまで優雅に熟すAudi技術の結晶 2日間お借りして、スーパーカーとし ...

過去のブログ

2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2008年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2007年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation