
お疲れ様です。
今、仕事が終わりました(^^;)
疲れ果てて、帰宅途中に僕が、ふと思ったのでブログに書こうと思います。
今日は、少し…いや真面目に暗い話です。
昨日と同じく長くなるので、読むのがめんどくさい人は、スルーして下さい。
『なぜ、なんだ! 安全であるはずのトヨタの工場で、なぜ、こんな事故が起きたんだ!』
2004年5月、プリウスやカムリなどを生産する工場(豊田市)で息子を亡くした父親は、喪主の挨拶の途中で最前列に座っていた工場長にこう詰め寄りました。
すぐに間に入って静止する親族たち この光景を見て職場仲間は、怒りが込み上げてきたそうです。
『人が入ると動かない安全装置がついていれば、事故は起きなかった。トヨタの超過密労働、効率至上主義が招いた災害です』
2004年5月12日午前7時、○工場保全担当員のAさん(当時33歳)が亡くなりました。射出成形機(プレス機)内で作業中に、機械が動いて圧死したんです(´`)
射出成形機は、溶かしたプラスチックを金属で作った型(金型)に押し込み、望みの形のプラスチックを製造するもので、金型内のプラスチックが固まった後、金型が2つに分離して開き、成形品が取り出され、再び、金型が閉じて材料注入、というサイクルを繰り返すのは、皆さんご存知の通りなんですが、この成形機ではバンパーを作っており、金型が開くと、約3メートル四方の空間ができるのですが、ここが事故現場となりました。
事故は、2つのトラブルが同時期に起きたことに端を発します。この日の朝番だった保全担当員のAさんは『金型の不具合を直してほしい』と頼まれました。一方、現場のBさんも、別の人から『バンパーに傷がついている』と言われました。最初に現場に入ったのはBさん。安全マニュアル通りに、抜き取ると機械が動かなくなる『安全プラグ』を配電盤から引き抜き、『スイッチを入れるな』と書かれた『札』(名前入りの写真も貼られています)もかけました。
射出成形機には、この『安全プラグ』と『札』に加えて、『非常停止ボタン』の3つの安全策が施されていたのです。傷の原因はすぐにわかりました。バンパーを取り出すロボットのアームからフェルト布がはがれてまして、突き出した金属部分が傷をつけていたと考えられていたんです。(多分……記憶が曖昧なもんで…)そこでBさんは、新しいフェルト布を部材置場に取りに行きました。
Bさんが現場を離れた僅かな時間帯に、Aさんが入れ違いで工程内に入りました。この時、配電盤からは安全プラグが抜き取られ、Bさんの札もかかっていました。ですが、Aさんは自分の札をかけておけば、いち早く作業をBさんは気がつくと思い、安全プラグを持たないまま、成形機の中に入りました。しかし部材置場から戻って来たBさんは、Aさんの存在にも札にも、気がつきませんでした。作業手袋をしていたこともありまして、札が二重重ねになっているとは思わなかったのです。そして、新しいフェルト布をつけ終えたBさんは、起動スイッチを入れてしまいました…Aさんの悲鳴がBさんの耳に入り、すぐに非常停止ボタンを押しましたが、電動方式の『世界1の革新成形機』(工場幹部)の動きはあまりにも早かったのです。
事故発生後、会社側は2つのヒューマンエラーが原因だと説明しました。1つは、Aさんが安全プラグを持たずに機械の中に入ったこと、もう1つは、Bさんの確認が不十分であったこと。そして、社員への安全教育をこれまで以上に徹底することと、安全プラグの所に鍵を設置することを対策としました。これに対し『なぜ安全マット(鉄板)がついておらず、人間の確認作業だけで動く方式になっていたことです。安全マットがあると、成形品の1部が脱落して機械が止まることがあり、異物除去などのメンテナンスも必要です。生産性を落とす一因になっていたので、人間の確認に頼る方式に変えて、生産性向上、コストダウンをはかったとしか思えませんよね。安全対策はヒューマンエラーが起きることを前提に考えるべきなのに、トヨタは作業者に責任転嫁をし、社員がより完全無欠に振舞うことを求めたのです。』
○工場では、ラインが止まると、工程に設置されたスピーカーから『バラが咲いた』(だったかな?)の曲が大音響で流れ出します。どこで異常が起きたのかが周囲に知れ渡るのです。『トヨタ生産方式』の1つ、問題の所在を視覚化する『見える化』の一環なのだそうです…
『大音響の曲を耳にすると、仲間に迷惑をかけているという罪悪感に襲われます。そこで、一秒でも早く、ラインを再開させようと急ぎ立てられるんです。』(現場の社員)
また1日の作業が終わると、その日の生産台数が発表されると同時に、止まった工程とその時間も報告されます。生産台数の落ち込みの原因がどの工程であるかが一目瞭然となるのは言うまでもありませんよね。
人が死んでも最小限の安全対策費しか出さず、さらなる労働強化で対処するというのが、『世界最強』と絶賛されるトヨタの実態なんです。
これは、ほんの一例ですが、これまで数えきれない犠牲者が居ること重く捉えて我々は、トヨタ車(レクサス車)に乗らなければならないとオーナーとして、ふと思いました。
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Toyotaの話 | クルマ
Posted at
2008/01/12 23:38:26