ポルシェ911(964)ナンバー灯配線修理②
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
遮熱版まで外したところです。
アルミのバンパー芯材は上側がコの字になっていて、PPのバンパーを差し込み、アルミ-樹脂-アルミを貫通する形でリベット留めになっています。
この状態では、上側しか留まっていないので、芯材に無理な力をかけないように注意が必要です。
また、オレンジ&赤矢印に示す位置を配線は通ってます。組付けるときに注意が必要です。そしてその先はリベット留めの先へ入っていってしまうというわけです・・・
2
4ヶ所のリベットをドリルでもんで、ポンチで打ち抜きます。
この時、工場で打たれたリベットは中空のパイプ形状で、『スピードリベット』で検索すると出てくるもののよう。
普通のブラインドリベットは先端の太いシャフトが通ってて、引張って膨らませた後にちぎれるため、穴が塞がった状態となります。
ですので、この状態でブラインドリベットが刺さっていたら、過去にばらした経緯がありそうです。
3
リベットはφ3.2の7.9mmがパーツリストに記載。部番は999-190-104-30。
ペリカンパーツのイメージ写真から、加締める前の軸長が7.9mmと判断。
その部分が8.2mmのロブスター・アルミリベットNA43MPで代用しました。
きちんと採寸しないまま組立ててしまったのですが、抜いた純正のリベットの痕から板厚を推測すると5mm弱だったので、適正かしめ板厚に入ってると思います。
もしこれからばらされる方がいましたら、かしめ部の幅を教えていただけると助かります(このリベット長で良かったのかの答え合わせができますので、宜しくお願いします)
4
挟まっているバンパーを引き抜いて分離すると芯材を取り外せます。ちょっとした重さがあります。
5
写真のように車体後方のバンパーを分解しないと外せないところにコードが通っています。
配線はオレンジ丸のところのコの字クリップで軽く固定されていますが、はまっているだけなので、取外し、再装着可能。
装着されていた場所に戻せるよう、目印を書き込むと良いと思います。
赤矢印は純正のリベットを打ち抜いたところです。ポップリベットと違う中空パイプ形状で、わずかに先端が膨らむ程度の変形でかしめています。
6
配線の引き直しにはいります。
テールライト側のカプラーはばらして外すことができます。
7
引き抜いてみると、すべての配線被覆がバリバリに割れていました(汗)
同じ耐熱被覆の中にプラスとマイナスのケーブルが通っているので、ショートしたらヒューズ切れ連発しそう。
8
カプラー側の端子はカシメではなく、穴部に配線を差し込んではんだで固めてあるタイプのため、炙って引き抜いて再利用しました。
一本、ロングノーズプライヤーでつかんであぶりすぎた結果、オス端子差し込み部を割ってしまいましたが、形を保っていたのでそのままに、、、
なお端子は単品売りしています。
品番は944-612-548-00で、ペリカンパーツには取り扱いがありました。
9
配線を引き直しました。
今回、秋葉原のオヤイデ電気で柔軟性シリコンコードRSCB 0.2sq(耐熱180℃で、0.2sqでも許容電流9A。単純計算108Wなので、ナンバー灯の電球は楽勝と判断)と日星電気・シリコンガラスチューブを前もって手配していました。
ただ、ばらした物を見ると耐熱チューブは柔らかさも維持し、厚みが日星電気のよりも厚かったのとラバーグロメットからの引き抜きがやばそうだったので続投で配線だけ入れ替えました。
ナンバー灯の方の250平ギボシも配線が細いので、カシメ近傍ではんだ付けして再利用しました。
なお、純正配線の太さはφ2.3、RSCB0.2sqはφ1.5。ナンバー灯のゴムカバーの穴はスカスカになりますが、実際にははんだ接続部の熱収縮チューブをかぶせた部分が刺さるのでちょうど良かったです。
参考に寸法ですがテールライト側から、、、
カプラー~耐熱被覆:3cm
耐熱被覆(太):全長68cm、手前からラバーグロメットセンターまで約5cm
耐熱被覆(細):長50cm 短18cm※ここから数センチづつ(太)に差込まれて勘合している
耐熱被覆~ナンバー灯ギボシ:11.5cm(左右・+ー共)
10
再び、元あったように組付けていきます。コの字クリップはアルミの端面から4~5mmまで差し込み。
配線の通しに気を付けながらバンパーと合体。リベット穴は左から2番目が丸穴で、他は長穴になっているので、2番目を基準に組立て。
痕を頼りにヒートシールドを装着。
そして慎重に車体に差込み。この際、下から上に差すHEX10mmのM12ボルトのナットがかからなくて難儀しました。ライトで照らしつつ、先の長いドライバー等でナットの位置を調整しながら無理せず仮組み。
ここまできたらチリの様子をみながら左右のタッピングを締めて、最後にバンパー締結の偏心ワッシャーの具合をみつつ締付で装着完了です。
11
とりあえず、純正の電球で問題なく点灯しました。
そのうちLEDにしようと思います。
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