【C5エアクロス初のジャンピングスタート】
仕事前にコンビニに立ち寄り車を降りたら、駐車場からセルモーターの弱弱しい音が聞こえてきました。
そのままコンビニで買い物をして車に乗ろうとしたら、まだ弱弱しいセルモーターの音が聞こえる。どうやら1台向こう側の車からでした。
車は、シビック・タイプR(EK9)。
「多分、バッテリー上がりだろう。」と思い車を横に付けドライバーに状況を聞いて、試しにジャンピングスタートをしてみることを提案しました。これでセルモーターが回れば儲けものです。
尚、C5エアクロス。ディーゼルエンジンですがバッテリーは12Vです。
シトロエンに乗り始めてから、いつ起きるか分からない故障に備えて「ブースターケーブル・牽引ロープセット」を常時車載しています。
過去に先代のシトロエンC5では、ジャンピングスタートは2回(いずれも奥さんの車のレスキュー)、牽引ロープは1回(エンストして動かなくなったメルセデスのW123型のステーションワゴン)あります。幸いなことに20数年間一度も自分のシトロエンで使ったことはありません。
さて、C5エアクロスのボンネットを開けてブースターケーブルを繋ごうとしたら一瞬、嫌な予感が・・・。
「マイナス端子にクリップを噛ませることができない・・・?」
10秒くらいいろんな方向からクリップを突っ込んで何とかマイナス端子に噛ませました。
ジャンピングスタートをしてシビックの方は一発でセルが回りエンジン再始動。
シビックのバッテリーの年数をみると「30」とある。平成30年?よく7年も持ったな~。
今回の件を改めて確認してみました。次回はないとも限らないので。
20年物のブースターケーブル。全然劣化してません。古いタイプなのでクリップ部分が大きいです。100A対応。
バッテーリーのマイナス端子はオレンジの〇。かなり奥まったところにあります。
スペースがほぼゼロの状態で何とかクリップをかませることが出来ました。この角度以外は無理そうです。
ちなみに、真ん中の黒いコードは「電流センサー」です。これは充電制御バッテリーにしか付いてません。
JAFの調べでは、故障のトップは「バッテリー上がり」で全体の40%を超えているそうです。
【充電制御式バッテリーとEN規格】
C5エアクロスの様な「充電制御バッテリー」搭載車のバッテリーチェックではCCA値(コールド・クランキング・アンペア)で測定します。この充電制御式バッテリーは劣化しても電圧に関しては規定の12Vを保っているので、見かけ上の電圧はOKでも電流が少ないことあるためです。
テスターは「充電制御車」対応の物を必ず使ってください。
写真では「12V 70Ah 760A(EN)」とバッテリーに書かれています。欧州車用のバッテリーでは規格がJISとは違うので、こういう書き方をしていることがあります。EN規格と言われています。
・「12ボルト」は電圧。
・「70Ah」は20時間率容量。ぶっちゃければバッテリーの容量です。
・「760A(EN)」がCCA値(コールド・クランキング・アンペア)。
EN規格では、摂氏-18℃の環境でバッテリーを760CCAで定電流放電させて、10秒後のバッテリー電圧が7.5V以上を保つことができる放電電流値。7.5Vがセルモーターを駆動させる最低限の電圧です。
新品では760CCAを保っています。しかしながらバッテリーは劣化します。そうするとこの760CCAが下がってきます。そこで、この数値を測定して760CCAと比較して何%劣化したかを判定します。その結果、可・経過観察(早期交換推奨)・要交換となります。
量販店やガススタでのバッテリーチェックでは「充電制御車対応のテスター」を使っているかの確認が必要です。それにCCAのデータや知識も必要なので「電圧だけ見てOK」とはならないのです。
Posted at 2022/06/28 16:01:33 | |
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