
長男が第一回目の職域接種でモデルナワクチンを打つはずだったのは今日だった。
しかし、異物混入が問題となったので今週末に接種予定を変更したと長男から連絡があった。それまでに、原因がわかれば良いが・・。
医薬品は、日本も含めて世界の先進国において、"GMP"という製造工程や品質を管理する基準が厳しく定められている。ただ、いくら製造マニュアルが厳格でも、最終的には作業する人がそれを守らなければどうにもならない。
記憶に新しいのが、昨年末にニュースとなった「小林化工」の事件。爪水虫のジェネリックに睡眠薬が混入し、服用後に車を運転し事故を起こし2人が死亡。運転中に意識を失う交通事故も20件以上発生しジェネリック薬の信頼を失墜させた。この原因は、従業員が容器を取り違え異なる原料の睡眠導入剤を入れてしまったこと。本来は二人一組で作業し確認しながら実施する規定となっていたが守られていなかった。また、厚労省が認めた製造の手順やダブルチェック、品質検査がことごとく無視されていたという。いわゆるこれが体質というものである。
また、医薬品ではないが、1999年に起きた東海村JCO臨界事故。正規の作業マニュアルではなく、「裏マニュアル」に沿って作業をしていたことにより臨界事故が発生。大量被ばくした作業員三人のうち二人が懸命の治療にも関わらず亡くなった。
今回のモデルナにおいて、スペインの工場における体質的な問題が隠れていなければいいが、非常に気に掛かるところである。原因発表に時間が掛かるとすれば、そういった懸念も出てくるだろう。芋づる式に問題が出てこなければ良いが・・
私は、仕事だけは「性悪説」で考えるべきであるという持論をもつ。
「人は、間違える」「人は楽をする」「人は嘘をつく」
それを裏切って欲しい。
Posted at 2021/08/31 20:27:10 | |
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