T&T Forged 99-11 forged  

かなり攻めたスポークデザインが、シャープな曲面構成からなる355のデザインをさらに引き立ててくれます。ホイール単体でも美しい幾何学デザインですが、車と相まって相互により格好良くなっていると思います。
このホイールを買うにあたり、355に合うサイズを検討して、オーダーしました。サイズは、
　19インチ, PCD 108mm, ハブ径 67.1mm
　　フロント：8.5J インセット+39mm
　　リア：10.0J インセット+58mm
です。355用として売られているホイールはほとんどありませんが、オーダーすれば好きなデザインのホイールを入手可能です。
色はブラシ目のあるbrushed dark blackです。

ドライビングに重要な重さですが、体重計利用自重差引法（仮称）で計測したところ（精度±0.1kg）、
　フロント：9.7kg
　リア：10.0kg
でした。純正18インチマグは、同様に計って、
　フロント：10.1kg
　リア：11.1kg
でしたので、インチアップしているのに軽量化できています。なお、430純正19インチリアは12.9kgあるそうで、純正マグは鋳造のため軽くはありません。また、マグネシウムと呼ばれてはいますが、実はアルミ比率が高い合金のようです。
T&T Forgedのホイールは、6061-T6の鍛造アルミニウム合金でできています。世の中には、超々ジュラルミン鍛造(一般車向けではおそらく最軽量)や、マグネシウム合金を鍛造にしたもの(F1他レースでは専らこれ)といったもっと軽いホイールもありますが、それらは値段が大幅に高いです。このホイールなら、安い上に鋳造の純正に比べれば十分に軽くできます。

このおかげで、タイヤ込みでも軽量化できました。とはいえ、通常路面での通常運転でその差を感じ取ることは難しいですが、路面がガタガタなところを通ったときの高周波の振動が小さくなったように感じました。全体的に軽やかになった感じもします。ただし、ちょっとトレッドを拡げたので、レバー比的に足が動きやすくなっているはずなのでその影響もあるかも知れません。

タイヤ込みでの印象ですが、インチアップしたのにむしろ乗り心地も良くなりました。主にはタイヤのおかげだと思うので、タイヤのレビューで改めて書きます。

また、T&Tの社長さんとその後もやり取りをさせていただいておりまして、その中で伺った話なのですが、ホイール真円度精度には相当な自信があるそうです。世界最高レベルの他社製にも負けないとのこと。スーパーカー向けレース利用を想定して(300km/hくらいは出す)、開発されているそうです。日本の公道ではその真円度の違いに気付くことはないと思いますが、精度がいいに越したことはないですね。