フェラーリ F355に乗っています。長年乗ったポルシェ996カレラから乗り換えました。これが初めてのフェラーリです。
355のここ10年くらいの価格高騰は凄まじく、上がって高止まり、上がって高止まりを繰り返していますが、私が買った頃はまだ高騰の途上であったことと、さらにその中においても格安な個体だったので、なんとか滑り込みで手に入れることができました。
この車は、眺めて良し、音良しなんですが、実は相当乗りやすい車です。乗るのに身構える感じはまったくいりません。クラッチもステアリングも軽く、ギア比もちょうど良くて、高回転まで回るのに低速トルクもあって、シンプルに運転がし易いのです。一方で元々緩いボディはガタピシ言うし、エンジンからの振動もひどいものなのですが、でも、すごくちゃんと車が動く感じがあって訳もなく楽しいのです。車重が軽く操縦を楽しむ車や、パワーがあって速い車は他にあると思いますが、そういうわかりやすい言葉では説明できない楽しさがあります。
そして、自分の車なのに、何度も見ているのにとてもカッコよく感じ、見慣れてしまうことがありません。それも不思議な感覚です。
車は買ったときから多少イジってありました。車高調はアラゴスタで、マフラーはキダスペシャルです。バイパス側に直管のY字管も付いていましたが、触媒を内蔵している純正に戻しました。お約束の排気バイパスバルブの手動スイッチも付いています(探って発見、排気バイパスバルブ本体は謎のもの)。回すと本当にいい音します。
買ってからは、走る楽しさが増すに違いないと思い、緩いボディの補強を少しやりました。フロント側は、トランク後端にロアアーム前端左右とサス付け根前付近左右とを面状に結合するフレームを追加し、リア側は、サブフレーム下部の2本のクロスメンバーを強化パーツに交換しました。足の動きが少し良くなったように感じ、段差の収束、ステアリングの応答が良くなったと思います。ボディがちょっと良くなったことも受け、ホイールのインチアップもしました。インチアップしても軽くなっているのでいい感じです。
購入後半年の時点でそれなりな重整備を行い、1年後、3年後に車検を通しました。その間にも気になるところの整備を少ししていますが、大きな故障とは無縁で車の調子はとても良く、晴れた週末にはドライブを楽しんでいます。
この車とみんカラのおかげで、今までなかった新たな交友関係も広がりました。これからも大事にしつつ、でもできるだけ乗れるときにはバンバン乗っていきたいと思っています。