Sam’s Detailing SHAMPOO等 I miss you、許される5のならば。
自然界におけるセントラルドグマは、ワトソンとクリックによって提唱されました。DNAからRNAへの転写を経て情報が翻訳され、タンパク質合成に進む一連の流れは、生命の本質を物語っています。すべての種に共通する形質であり、分子生物学における絶対的教義です。
洗車の世界にも、いくつかのセントラルドグマが存在します。その代表的なものが、pH7の中性シャンプーを至上のものとして崇める考えかたです。「ワックスやコーティングに影響を与えません」という定型句が添えられ、それ以外は特殊なものであるという世界観が築き上げられています。
私自身は、カルナバワックス派なのですが、いまどきワックスなんて流行っていないのに、pH7の優位性を語るために引用されることに違和感を抱き続けてきました。――そこまで、pH7であることが重要なのだろうか、という困惑です。さらに付言すると、pH5~9くらいの範囲は、すべて中性という感覚です。
一例を挙げると、自然の降雨は、pH5前後を示します。車を人生に見立てた場合、生涯を通じて最も影響を受けるのがpH5なのです。昔から、降雨後に車体の艶感がよくなることは感じていました。再現性のある話として、酸性洗車もpH4~5あたりの液性を使用します。すると、やってよかったと感じる艶感が得られます。こうした実体験を通じて、pH5をセントラルにしたほうが、自分にはしっくりきます。
洗車業界のセントラルドグマに君臨するpH7のシャンプーは、それほど高性能なのでしょうか。実は、まったく逆なのではないかと思います。基本的な洗浄力は、アルカリ性に劣り、酸性アイテムで落とせる無機汚れも得意ではありません。どう考えても、得意領域を持たない凡庸な存在に過ぎません。
歴史的には、各社がセントラルドグマに従って、pH7領域の製品開発に技術の粋を集約させてきました。この結果、「洗浄能力はごく普通なのに、滑沢性や泡切れ等の付帯性能が最高」といういびつな製品群が生まれてしまいました。Sam’s Detailing SHAMPOOは、その好例で、pH7であるために洗浄力が普通ながら、実地性能が充実した素晴らしい製品だと思います。この仕様でpH4~5の製品ができれば、金城鉄壁になると考えています。
対照的に、アルカリ性及び酸性のシャンプーは、ともに優れた洗浄能力を有していますが、製品数が少なく、付帯性能からも見放された存在になっています。
酸性やアルカリ性で付帯性能の高い製品が上市されれば、3pH洗車は必要なくなり、酸1種の1pH洗車か、酸とアルカリの2pH洗車に遷移すると予想します。ですが、そのような開発計画は実行されないでしょう。3種類のpHを使用する洗車では、売上も3倍になります。自らの首を絞めるようなことは、まずしないと思うのです。
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