桂馬スロットルのブログ一覧

No Change, No Life!
シフトチェンジが上手く行かないのは桂馬選手だけではなく、報告が多数寄せられました。
前回は中華ベアリングに戻す事で解消した訳ですが、それに甘んじず日本の平和のために？原因を特定します。

結論はメインシャフトとベアリングのクリアランス不足ですが、恐らくメーカー出荷時の抜粋動作試験では上手く動いているのでしょう（中華ベアリングだしね）

しかし、この内輪を押して外輪で作用すると言う機構上、ベアリング交換を視野に入れておかなければなりません。
その時、良かれと思って日本製NTNに交換すると動作不良になってしまう。
クラッチが切れきる前にベアリング内輪がメインシャフトに接触して押しきれないため、トラクションが抜けずにミッションのドッグが噛み合ったままでシフトチェンジが出来なくなります。
半クラではチェンジ出来ないですよね。それと同じ感じです。

２次クラッチの仕組みは理解してしまえば難しくありません。
リフタープレートのスラスト方向の移動量を測り、プッシュロッドの付き出し量を測ってみても問題なかったので、押し代の奥行寸法を確保したと言う訳です。

ダイキャスト製のクランクケース、それに使うガスケット、５速ミッション、どれも違う所で製造されていると思います。
寄せ集めて組むと個体差が出るのは当然で、今回の場合は0.1mmとかの話ですから尚更個体差が影響するでしょう。

そして経年の摩耗（ベアリングやリフタープレートの摩耗）にも配慮したい。
と言う訳で、少し多めに削ってクリアランスを確保しました。
今は大丈夫な方も、経年摩耗で動作が不良になるかも知れません。
渋い動きのまま乗り続けるとミッションのドッグを攻撃し、ギア抜けの原因になると思います。
クラッチ・プレッシャープレートにも良い状態ではないですよね。

これで絶対直ると言う保証は有りませんが、同じ症状な方は削るだけなのでお試しあれ。
※あくまでも自己責任でお願いします。


↓YouTube動画（別ウィンドウが開きます）
【モンキーW190 FI化｜その17の2】W190ギアチェンジ出来ない方へ｜誰でも出来る解決法！