出来上がったロンシン125ターボを試走しながらキャブセッティングもやっていました。

とりあえず120kmほど走ったので過給も掛けながらの試し乗りです。
ターボ車なので、過給がプラス時とマイナス時では燃料の出方が変わるようです。
自分のはPLX製の空燃比計を付けたので、それを見ながら濃い薄いを調整していきます。
本当は排気温度も見ながらの方が良いのだけれど、全体的に濃いめ(12近辺)にセットするので、おかしな温度にはならないでしょう。
今回のセッティング内容です。
MJ:#110
SJ:#38
MAJ:#80
JN:GTT3段目
PJ:2回戻し
AS:1/2回戻し
フロートの高さ:9.5mm(もう少し低くても良いかも)
空燃比は全体的に11.5~12.5位になり、フィーリングは少しもたつき感は有るものの、温度的にはまずまず安心できる感じです。
MJは#108でも良いと思います。
今回解った事がターボ車におけるMAJの重要性でした。
FCRマニュアルには、MAJは全開域の後半に多少の影響がある程度と書いてありましたが、ターボ車に関しては過給の掛かり始めから影響します。
最初このFCRは#180が付いていました。
このままスロットル開度1/2固定で加速してみます。
すると過給がマイナスの時は空燃比12.5位だった値が、過給0.2k辺りから10以下になり、カブってボコつきます。
つまり、同じスロットル開度でも過給が上がり始めると空燃比がガラッと変わってしまうのです。
そこで考えました・・・
サージタンクから過給が掛かっているのはMAJとエアスクリューです。
エアスクリューは1/4位までの影響しかないはずなので、怪しいのはMAJです。
ここに過給が掛かると本来ベンチュリー効果の負圧で吸っていた燃料は、それに加えて押された過給圧で多く噴き出てしまうのではないか?と推測。
しかしMAJを塞ぐ事はできないので、少しずつ穴径を絞って試しました。
すると空燃比に違いが表れ出します。
現在は#80にしていますが、もっと小さくても良いと思います。
過給が掛かり始めると突然濃い方向へ行くのは1/4~1/2開度の辺りだけで、1/2~全開は普通のキャブセッティングと同じようにJNの段数やMJ番手変更で対応できます。
これは燃圧や過給圧が適切でキャブのポート面積が大きくなると、通常のNAセッティングの様な状態になるという事です。
つまりスロットルバルブが半分以下の時、あまりベンチュリーを通過する空気が多くない時に、MAJに過給過多状態になるのではないかと推測しました。
もちろん空気はキャブインポートの下の方へ向かって流れ(カッタウェイ部へ)ますので、そのすぐ下にMAJとエアスクリューが配置されていますから、影響が有ってもうなずけます。
これを和らげるために番手を下げて行くと多少の落ち着きを得られます。
余談ですが、サージタンクのMAJ手前の所に邪魔板を付けて、直接流れる空気が当たらない様にしても良いかも知れませんね。試してみたいぃぃ(笑
過給0~0.2k付近は、普通に平地をパーシャルで走行していても良く使う域なので、ここの空燃比が崩れるのはツーリングなどで走り辛くなってしまいます。
なのでこれからキャブターボを作られる方、中間がボコついてかぶり気味の方、FCR良いと思います。
汎用キャブだとMAJは固定ポートだから、この辺でつまづくのかも知れません。
そして空燃比計は必須だと思います。

これが無いと完成前に壊しそうです。
フィーリングでは良い感じでも、ターボ車は濃いめセッティングしないとエキパイやタービンがヤバい事になったりします。
私も1回エキパイが真っ赤になりました(笑
長くなりますた(汗
Posted at 2022/04/13 13:04:46 | |
LONCIN125ターボ | 日記