DPF洗浄 DIY(塵類流缶計画 サードインパクト 3 DPF洗浄)
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前回の作業、「作業前分解」で漏斗に洗浄液を入れていきます。
1st~今回まで大丸テクノ社のDPFクリーナーを使用。
漏斗のホースはDPFユニットの差圧パイプ下につながっています。
可能な限りゆっくりとDPFケーキ内の空気を押し出しながらセル全体に洗浄液が行き渡るための下から注入。
洗浄液の量はオイルジョッキを使用してザックリで5.5~5.8ℓでした。
今回はどうせならば酸化触媒のごと洗浄してしまえと考えこの量。
DPFとタービンの隙間から洗浄液が目視できるまで注入。
その後、今回はなんと20時間以上含浸させました。
。。。失敗したんですけどねw
1stは乳白色のアッシュ溶解液?とその後は赤茶色で粉砕したレンガのような柔らかいペレット入り溶解液が出たんですが2~3回目は何も出てこない。
新品の洗浄液が出ただけでした。
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20時間の含浸時間経過後にこのバルブから洗浄液を排出。
これはDPF自体を、ろ過装置として不純物を極力少なくした洗浄液を回収するため。
2ndで何も出なかったので洗浄液の再利用のための措置でもあります。
洗浄液が抜けたら一旦バルブを閉め、ニップル周辺を水道水で濯いで洗浄バルブユニットのホースを接続します。
この洗浄液は軟質プラスチック、このホースも変質させるようで硬く真っ白に濁ります。
道具を劣化させないようにするための措置です。
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これが洗浄バルブユニット。
これも改良の余地がありました。
後日の作業で改良します。
水色のホースからは水道水を。
青の取っ手のボールバルブからは高圧エアとセル封鎖ボールを。
赤の取っ手のバルブは逆流排水用。
緑のホースを作業2のニップルに接続します。
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次に排水コントロールユニットを接続。
これも改良の余地がありました。
DPFを吊っている手前側のボルトを一旦外してセットします。
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こんな感じにサンドイッチに。
下側の緑のホースは高圧洗浄廃水用、上側の水色のホースも高圧洗浄廃水用ですが、下側の緑のホースを閉鎖すると酸化触媒側からの注水ホースとしても働きます。
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さて、すすぎ作業開始です。
作業3の注水ホースから75度のお湯を流し込みます。
ゆっくりと流して洗浄用アダプターのバルブを全開にして排水コントロールユニットの緑の排水ホースから洗浄液とすすぎ水が混ざった廃液を回収します。
この高濃度廃液は残念ながら下水に流せません。
産業廃液として処理します。
その後のすすぎ液は固形物を流さなければ流してOKとのことでした。
で、廃液はススの混ざったきれいな水しか出なかった。。。と。
その後40ℓほど、時間にして10分程度ゆっくりとすすいだ後、洗浄用アダプターの接続ホースのトライドン(ホースの締め具)を増し締めして高圧エアですっぽ抜けないようにします。
このホースを温めてニップルに馴染ませて、すっぽ抜けないようにするためにもお湯が必要。
その後は40度くらいのぬるま湯でもいいと思います。
火傷が嫌だし。
2本の差圧パイプからもすすぎ水が出たことを確認して2本のホースはホースクリップで封鎖します。
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はい!やっちまいました。
高圧エアを甘く見た。
低濃度排水だからいいけどホースが暴れてぶちまけました。
排水処理の固定を見直す必要があります。
廃液はとてもきれいな水道水しか出ませんでした。
強いて言えばごく少量の小さな石炭のようなカーボンが出た程度。
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さて、今回のメイン。
ポリプロピレンベアリングボール5mm1600個。
水に浮きます。
ちなみに安価なBB弾は残念ながら水に沈みます。
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洗浄バルブユニットのホースから全量投入。
容器はペットボトルに穴を開け排水性を確保したものです。
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DPFケーキを水で満たすと浮力のあるPPボールは水流に乗って排水性の高いセルをふさぎます。
塞ぎぎれないセルは高圧水流で強制的にすすがれて封鎖が抜けるって寸法です。
セルは開口部概算で1440個
格子状になってますからセル底面に捕捉されるPPボール(働かないボール)もあるでしょう。
なので1600個のPPボールでも大丈夫でした。
また、DPF自体が10度ほど傾いて底面が不平ではなく浮力の影響でどうしても閉塞が抜けないセルもあると思っていましたが、簡易実験によりエアの吹き方で水流調整が可能でランダムにセル封鎖が行えることがわかりました。
これは好都合でした。
後はいたって簡単な作業で、DPFに洗浄バルブユニットから水を入れ、排水コントロールユニットから水が出てきたら水道水を止めて高圧エアで高圧エアを吹き入れて高圧水流によってセルを洗浄。
その後DPFから排水とエアの排出があったらエアを止めて水道水を注入。。。を繰り返します。
エアがDPFから出たならば水位が下がってPPボールは水中に落下。
その後の水流でランダムに抜けの良いセルを封鎖。。。の繰り返しになります。
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20回くらい繰り返したらPPボール一旦回収。
洗浄バルブユニットを高く持ち上げてPPボールを入れたホースを切り離し作業9のように格納容器のホースを突っ込みホースを地面まで降ろして排水と一緒にPPボールを回収。
PPボールは浮力が強いので排水ユニット上部の水色のホースから注水しPPボールを回収します。
その後の画像がこれ。
下に排水受けを用意し洗浄用アダプターのキャップを開放。残ったPPボールを回収。
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こんな感じで水に浮きます。
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この洗浄用アダプターのキャップから自作した90度フレキシブルノズルをDPFケーキ底面まで突っ込み、高圧洗浄します。
DPFケーキに対して斜めに水流を当て、DPFセル底面のアッシュを浮かせる&水流がアッシュに引っかかるようにするのが目的ですのでノズルの動きは扇形の動き。
しつこく洗浄する必要はないのかもしれません。
しらんけどw
このPPボールを投入~回収、洗車機洗浄を2回繰り返して洗浄終了としました。
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これもっていうか全ての器具は私が納得いってから全て作成方法を公開します。
ちなノズル先端はこんな感じ。
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後は片付け。
全て逆手順で戻せばいいのですが、注意点があります。
洗浄用アダプターを外した後、PPボールが1つでも残ると排気熱で白煙を吹くと思います。
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DPFの差圧パイプ下側ホースから水を入れ差圧パイプにPPボールが入っている可能性を消します。
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その後内視鏡にて内部確認。
PPボールがあれば水流で流しだします。
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洗浄用アダプターを撤去した際の液ガスはバーナーで白くなるまで焼く→ブラシで掻き落とす。
結構簡単に取れます。
これ、エンジンやオイルパンでは使えません。
オイルに火が入る&熱でゆがむので。
排気系だけの特権です。
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ね。
キレイでしょ。
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あとはここ。
DPFユニットの下側のボルト2本。
ここは分解の時にも書きましたがこのボルトが刺さる部分の下側をドラシャのカップをテコにして大きめのマイナスドライバーで持ち上げると簡単にボルトが手で回ります。
以上が作業の全て。
結果は。。。ダメだったとw
が、敗因がなんか見えてきました。
隊長のアドバイスがすごい!
今、過去の作業からのデータや実験、かぴばらさんの観察を行っています。
雪が降る前までに再度洗浄を行いたいですね
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