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オテッキーセブンの愛車 [ダイハツ ハイゼットバン]

整備手帳

作業日:2022年10月9日

ポータブル発電機で「エンジンシャーシダイナモ」(?)

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 12時間以内
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 カーショップのオイル売り場見に行ったとき、気になるオイルがあるけど、メディア報道見て「効果あるんか?」と自分の車に入れてみたいけど、実車一台分だと高いオイルだと高額だし、かと言って清水の舞台から飛び降りる思いで買って入れてみたら、いざ公道走ってみても体感的に「なんかピンこない・・・・」、燃費等データを取っても公道で測定しても「ノイズ」(交通量の変化等)で出た値が効果があるんだか?ないんだか?かき消されてよくわからなくなる!てなことよくありますよね。当方も同じ悩みありました。
 自動車メーカーみたいに「ノイズレスで実験室(シャーシダイナモ)、テストコースで測定できたらいいだけどな・・・」(一応はレンタルできる所はあるけど)一般個人では(金額的に高額だし、金額に見合うものか?)無理があるのが本音なんですよね。
 そんな悩み抱えながら先日ホームセンター行ったとき、「建築機材売場」を眺めたときに「ポータブル発電機」に目に留まって(よくあるカバーで囲まれてなくて、エンジン・発電機むき出しタイプのやつです)「よく見ると構造が‶グロス値測定”のエンジンシャーシダイナモによく似てるんだよな(違うか?違うか?)・・・これだったら使うオイルはサンプルで1L缶も買えば十分だし、使いあまりは結果が良くて導入決定なら実車のオイルに足して使えばいいし、ピンボケ・期待外れなら発電機用にしてしまえばいい!」、当方「ポータブル発電機」持ち合わせているので「よし、これでやってみよう!」これでオイルテストすることにしました。
 さてここで当方の「ポータブル発電機」ですがスズキの「SE400」です、3年前ぐらいに中古で買いました。
スペックは下記の通りです。
エンジン・・・排気量、63.6cc 連続定格出力、1.0ps/3600rpm
発電機・・・周波数60hz、定格出力0.4kAV、定格電圧100V、定格電流4.0A、定格回転数3600rpm
ちなみにですがオイル使用量350ccです。
この発電機見た目もかなり古いのですが製造年は記載がなかったのですが2年前にメンテナンスで分解したときに
発電機のコンデンサーに「1982」と記載があったので1982年ごろと思われます、しかもエンジンは今の農発ではすっかり見かけなくなった「SV(サイドバルブ)」方式、「昭和の香りがプ~ンとする」エンジンでオイルによって差が出るのでしょうか?さあ、結果が楽しみです!
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測定方法としては「一定量のガソリンで一定連続負荷(可変しない負荷)をどれぐらいの時間を通電させることができるか?」で測定しました。
写真のように電気ストーブ800W、片側1本が400Wと発電機の最大出力と同じになります、片側を通電します。これを300ccのガソリンでガス欠になるまで何時間通電させることができるかで計ります。一応、「単なる気まぐれ結果」にならないように同じ測定を2回(2ラウンド)で行います。
測定で使うストップウォッチ替わりの時計ですが写真に写っている「AC100Vで動くアナログ時計」を使用します。測定前に針を「12時00分00秒」に合わしておきます。発電機始動前に写真の様に分配タップにコンセントを差しておいて始動と同時に自動的に測定開始、ガス欠になって停止して通電しなくなって時計も止まりますので自動的に測定終了となってその時の時計の針を見れば稼働時間が分かります。これならば何かの都合で測定場所から離れていた時にガス欠になっても記録は残ります。
なお、今回は2ラウンド行うのですが2ラウンド目の時間は1ラウンド目との合算時間となりますのでご了承お願いいたします。
続いては測定前手順の説明に行きます。
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測定前手順としては「ここまでやる必要はない」とは思うのですが消耗品等の劣化による測定の影響を少なくするためオイル交換時に「エアフィルター」の清掃。
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「プラグ」の交換をします。
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「エアフィルター清掃」、「プラグ交換」、「オイル交換」が終わったら、空っぽのタンクに「150ccの暖機運転・アジャスト分ガソリン」を入れます。
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アジャストボリュームを「Low」にして。
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エンジン始動させて5分間アイドルで暖機運転をします。
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暖機運転が完了したら、この発電機に後付けでタコメーター付けてますのでアジャストで3600rpmまで調整します。これで出力電力は60hz、AC100Vになります。
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負荷になる電気ストーブを接続(この時には時計のコンセントは差しません)して、残ってるガソリンがあるうちにアジャストを3600rpmがなるべくセンターになるように3600rpmプラスマイナス50rpmに微調整します(この発電機‶アナログ”なのでそれぐらいはブレます!)。調整後はそのままガス欠になるまでそのままにします。
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微調整終了後「暖機運転・アジャスト分ガソリン」まだ残ってるのでガス欠で停止するまで時間があるのでその間に「測定用300ccガソリン」を計量します。このペットボトルだと写真の緑線で囲った「白い部分」まで入れると300ccです。
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「暖機運転・アジャスト分ガソリン」を使い切ってガス欠で停止したら「測定用300ccガソリン」を空タンクに入れて。
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時計のコンセントを接続してエンジン始動したら測定開始です。
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測定中の時計です。
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さて今回測定するのは2種類のオイルで測定しました。
高性能(見方によっては・・・)を代表して今年になってシェルが出したばかりの「シェル ヒリックスウルトラ5w-30 カーショップ版」(ピン~ポン~!この測定はヒリックスウルトラの性能測定ではありません!こんな古い発電機のエンジンでオイルによって差が出るのか?が目的です、お間違いなく)
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一方、低性能・・・もとい!(見方によっては・・・)スタンダードオイルとして「マックスファクトリー 農機用エンジンオイル CD/SF 10w-30」
この間ホームセンターの農機用品売り場眺めていたら「へ~、今時まだ‶SF級”オイル売ってるんだ!」と見つけたのですが、この手のオイルだと「ビンテージ車用オイル」で余程専門のカーショップじゃないと売ってないのだけど、近所のホームセンターで売ってるとは思わなかった。「昭和の香りがプ~ンとする」‶SF級”がホームセンターが買えるのがいいですね~!
片方はシェルの最新の全合成油オイル、片方はマックスファクトリーの「昭和の香りがプ~ンとする」‶SF級”鉱物油、これを「およそ40年前の農発エンジン」で比較するとどうなるんでしょうか?面白い比較になってきました!
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先発はマックスファクトリーで測定開始します。
結果の見方ですが、左から、かけた負荷(電気ストーブ)、R(ラウンド)、稼働時間(2ラウンドは1ラウンドとの合計)、測定開始直後の外気温となります。
400W 1R 32m20s 21.8℃
400W 2R 1h06m26s 22.4℃
となりました。
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続いてはシェルのヒリックスウルトラ
400W 1R 30m56s 20.2℃
400W 2R 1h03m02s 20.0℃
「おやや・・・?」な結果になりました。この結果に予想外だったので、そんなことがあろうかと別な測定も行っております。
今度は負荷を変更しました、次の18の写真でですが、負荷を電気ストーブから「100wの電球」にしました。
全般的に見て負荷が1/4になったので単純計算でおおよそ「300ccのガソリンで2時間は通電はず」のですが、ガソリンエンジンの「ポンピングロス」が数値に現れる形になりました。
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「ポンピングロス」はエンジンの効率を悪くするのもので「いらないもの」だったり、一方、エンジンブレーキにしたり、キャブのダイアフラムを動かすものだったり「いるもの」だったり頭が痛い所あるんですけど・・・
マックスファクトリー
100w 1R 50m39s 21.4℃
100w2R 1h40m22s 20.9℃
シェル ヒリックスウルトラ
100w1R 54m50s 17.1℃
100w2R 1h45m35s 16.9℃
となりました。
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この結果のまとめ
今回測定して「予想外の結果」で当方測定前予想は「ヒリックスウルトラが400W・100w共で上回るだろう」思ってたので結果的に気分的に「あらら・・・?」です。でも結果的には「オイルによって農発でも差が出るのを確認できる」との結果が出ました。
出た結果から推測で「実車に入れるとどうなるか?」ですが「新油状態で高速道路で100km/h一定走行なら‶ヒリックスウルトラが有利かな?」推測しております。ただ、マックスファクトリーは鉱物油なので400Wであの結果をだしたのは「新油状態だったから」と思われます。そのため、「使い込みすればするほどヒリックスウルトラよりも早く劣化してしまう」可能性も推測できますので、今回の測定は「やっぱりオイルは使い込まないと本性はわからないけど、‶断片的な本性”が分かるかな?」と考えております。
 余談ですが、この測定やる前に測定デモとしてやったのですが、この時エンジンに入れてたオイルが2週間前に「PERTAMINA Fastron NEXT SN 5w-30」に交換してたのです。ただこのオイル、「使いあまりで車には使うには中途半端、買ったのが1年半前」だったので発電機用に再利用しました。この時は「単なるデモ」なのでプラグ交換、フィルター清掃なしで
400W1Rだけで結果は33m39s 21.8℃でした。
さて、この測定の今後の課題です、この日測定した結果ですが、後日(数か月後とかになって)「A」というオイルを400W・100wで測定してもその結果がこの日のヒリックスウルトラを結果で比較できるかというと比較ができません!
 大きな要因としては「外気温」です、同じオイルでも夏場と冬場では結果が異なってきます、更に「気圧」「湿度」などなど比較できなくなる要因が出てきます。自動車メーカーの実験室みたい「完全な安定した環境」なんて一般個人やるのは不可能です。
その対策はどうするか?というと「A」のオイルを測定する前にマックスファクトリーで測定します。測定後にこの日のマックスファクトリー測定結果を見比べて「この日の環境に比べて何パーセント少なくなってる」その比率から計算して「今日の環境だとヒリックスウルトラだと400W ○○m○○s、100w 〇h○○m○○sになるだろう」と「計算上の推測」ですが比較可能になると思われます。
今回は「一定連続負荷」で測定しましたが、より実車に近いような「一定リズムで可変する負荷」で測定できたらいいなとアイデアを考えております。

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この記事へのコメント

2023年3月30日 12:14
すごい!
の一言しかでてきません。
ほんとにすごい!
コメントへの返答
2023年3月30日 19:54
コメントいただきありがとうごさいます!当方としては、自動車雑誌等のメディアがやっていることを一般個人が「どこまでそこまでに近づけるか?」で考えた方法です。当方実際やってみてかなり苦労(それに伴う、労力・金銭的な問題、費用は当方のポケットマネー、収入は一切ない‶ノーギャラです!)はありました。この状態でご賛同いただけたのはかなりありがたいです。ご参考になれば幸いです。
2023年3月30日 20:00
Respect‼️
コメントへの返答
2023年4月2日 20:42
無欲でこんな行動を行っております。いいね!ボタンクリックが当方の励みになります。今後の御支援していただけるとありがたいです。

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「改造「水冷エアコン」でこの夏冷え冷え!「それやめた方がいいよ・・・」 http://cvw.jp/b/3436504/47777334/
何シテル?   06/12 19:23
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