
ひねもすのたりのたりかなと詠んだ蕪村さんも年金生活者だったんだろうか。
この日の肴。

鯛兜、焼きイカ、茎わかめとカニカマ、炙り切り落とし。
炙り切り落としはてっきり鰹と思いこんで買ってきたが、びんちょう鮪だった。
用意していたニンニクをワサビに変えた。
鯛の兜煮はこの後骨湯になった。
本は村上 龍さんの「69sixty nine」。

学生運動の嵐が吹き荒れた1969年の、背伸びをしている高校三年生どもの物語。
大した思想は持たずノリで楽しんじゃうという、高校生の学生運動ってこんなもんだった。
小難しい本の題名と作者名を声高に話し、だけど中身はあまり読んでないことは隠してる。
いたいた、こんなヤツ。
「ゴリラの鼻くそ」という遊びを初めて知った。
好物は? 大事にしてるものは? 反戦運動は君にとって?
何をかれても「ゴリラの鼻くそ」と答えなければいけない、先に笑ってしまった方が負けというルール。
アホである。
作者も「楽しんで書いた」とあとがきに書いてある。
これも電車の中じゃ読めない本だ。
Posted at 2022/05/26 01:06:55 | |
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