昔々インドの村で貧しいお爺さんが幼い孫と一緒にカレー屋をひらいていました。
インドなのでみんなカレーは自分の家でつくって食べます。
わざわざ店に食べに行く人なんてまずいません。
暇でしょうがないお爺さんは孫を連れて村の一本道を歩いていました。
と、道端の草むらから泣き声が聞こえてきました。
草を掻き分けて覗いてみるとクミンが仲間と外れてしまって寂しがっていました。
可哀そうに思ったお爺さんは近くを探してコリアンダーやターメリック達を見つけ引き合わせてやりました。
喜んだクミンはお礼を言って仲間たちと一緒に帰っていきました。
次の日おじいさんは自分が作ったカレーがもの凄く美味しくなっていることに驚きました。
店にも沢山の人が来るようになりました。
つくりかたは変えていないので不思議に思いある夜寝た振りをして様子を伺っていました。
するとあのクミンの中間たちが寄ってたかって自分達を少し削りすり鉢で摺ってはお爺さんのカレーに入れていたのです。
お爺さんは驚き思わず声を上げました。
みんな一斉に逃げ出してしまいました。
次の次の日の朝見慣れぬものがお爺さんの枕元にありました。
それがこれ。
豚白モツ、牛スジ肉、合挽き、レンコン、ニンジン、ニラを炒めたまねぎ、トマト缶、ニンニク、ハウスのルーで煮込み
カレーの恩返しを一袋振り掛け
よりスパイシーにした。

まったく別次元のカレーになった。
コストコに行ったカレー好きさんは絶対に買うべきだと思ふ。
今日の本は奥田英朗さんの港町食堂。
船で各地を訪ね、美味いもの食べ、好き勝手な事を綴る紀行文。
奥田節の炸裂が楽しい。
Posted at 2020/12/15 17:30:48 | |
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