土日と、山形で学会であった。
東北開催は2年ぶり。
2年前は、秋田にルーテRSで自走で走って行って鳥海山にヒルクライムしたのが今も鮮烈な記憶となって残っている。
さて、今回の開催地は…
「山形」
自走…
北海道から…
八戸から、山形までは350km強。
フェリーで仙台港に降り立つ選択肢もないわけではないが…
・金曜日夕方まで仕事する
・チャリを持っていく
・月曜日は朝からフルで働ける
・以上を踏まえ、後輩と二名、費用も考え、なるべく楽しい、
を念頭に置いた費用対効果を算出すると…
北海道新幹線は除外。(わが町から函館まで300km近くあり、行きが土曜日朝4時出発、でクルマで函館北斗まで自走で、帰りはもう少しマシなものの、とにかく函館北斗から300km近くドライブが苦痛すぎる)。
フェリーは、やはりの苫小牧〜八戸便。
コレだと、金曜日夕方までマトモに仕事しても、それから苫小牧イオンでめし食って酒買って余裕で間に合う。
八戸入港は4:50。
一昨年の記録を元にすると、実際走り始められるのは5:30と言ったところ。
そこから、東北道をひたすら南下して、仙台から内陸に折れて山形には11:00くらいか。
今回の移動エクスプレスは…
(ルーテRS死亡のため)
後輩のホンダフリード。
コレがまた…
ロードがタテに入るww有能ww
折しも父の日の前。
ツマ、ムスメには不在を謝りつつ、ツマから「早いけど、父の日プレゼント」と、革のドライビンググローブをもらった。
うれしい…けど、今回の旅では使わねーな。
おれの車じゃないし、フリードだしな…
しかし、これが意外なキーアイテムとなる事を、金曜日のおれはまだ知らない。
唯一の不安材料は、海の荒れ。
えらい低気圧が通ってるんだよな…
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フェリーに乗る。
太平洋側だから、あまり揺れない。
しかし!
かつて岐阜に移住した時に敦賀沖で4時間トイレから出れないほどの船酔いを経験した我が記憶、船の酔いにはすかさず記憶の扉を開け放つ!
かくして、せっかく取った二等船室(せんまい個室)にはほとんど居れず、オープンスペースのマッサージイスで15分100円の二回目で寝落ちしてしまい、壮絶な寝違いで3:00に目覚めることになる…
グダグダで目が覚めて、あと2時間は寝れるはず…と部屋に戻ると、3:20に「おはようございます。あと20分で入港です!」と船内アナウンス。
??
????
1時間はええぞ!?
にわかに騒然とする船内。
すぐに、「アナウンスを間違えました。大変失礼いたしました!」
と訂正放送。
起きちまったよ!!
まだ揺れてるし、もう寝れないな…
「アナウンスを間違えました。大変失礼いたしました!」
もう一度謝っている。
フェリーの船員に平謝りされるのも珍しいww
フラフラになりながら、八戸を発つ。
後輩は、かつてはアコードでサーキットも走ってたやつだ。
高速ばかりだから、おれは助手席で楽勝だろう…
ん?
おや?
やけに、やけにぎこちない動きじゃね?
なんか、初心者の女の子みたいなポジションだ…
なんだ、なにがあった…?
仕方ないので、リラックスモードからナビモードに切り替えて、高速までクルマを導き、走りながら事情を聞くと…
「実は、ドラポジ高いクルマ、全くダメなんです。」
な…
なんだってーー???
オマエ、もう2年近く札幌から苫小牧まで通勤してたじゃねーか!
まさか、ずーっとガマンしてたの…??
「はい。買ってみるまで自分がそうだとは知らなくて、でも納車されてみたら、生理的にダメなんです…」
…ああ…
聞くんじゃなかった!!
また、このフリードが高速に向いてない。
走行車線でも少しでも登りになるとCVTがやたらに回転数を上げる上に、高回転でもまるで伸びない。
運転してるのは、その「愛車」を愛せないどころか生理的に受け付けない後輩。
長い、ドライブに、なりそうだ…
青森県からどんどん南下していくと、まずは最初のランドマーク、岩手山が現れる。
どーん。
やっぱ2000m超えは存在感が違う!
いいね。
秋田行きなら、ここから内陸に折れてしまえるのに、今回はここから230km先の仙台までまだ進む…
驚きの連続と船酔いの後遺症でなにも食わずに走ってきたので、岩手山PAで腹ごしらえ。
腹が減ってはどーにもならん。
うん。
うまい。
ここでドライバーチェンジを申し出る。
最悪コンビの隣でヤキモキするよりは、運転してる方がマシだ。
どうしてこう言う選択肢しかおれには残されてないのか、運命を呪うが呪って前に進めるわけも無いから、先へ行く。
ドラポジ合わせて、いざ。
仙台で内陸に折れて山形自動車道へ。
うん?
さっき交代したばかりの後輩が変な格好でハンドルにしがみついている。
なんで腰浮かせてるんだ?
「すいません、実は眠くて…」
うひゃー!
コイツ、まじダメだ!
さっきはiPhoneの電池が残り3%で、クルマのくせに充電ケーブルすら積んで無いからモバイルバッテリー貸したし、なんなのこの悪夢。
次のPAで運転席を奪取し、登りと追越車線ではエアコンをオフへ。
それだけで、走りは幾分か改善した。
コイツが言うほど、壊滅的にダメなクルマじゃねーけど…
この足回りは無い。
初期ダンピングが皆無に等しいから、いきなりグラリと来る。
怖い。
落ち着けおれ、山形にさえ着けば、仕事が待ってる…(クルマ仲間も待ってる
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10:30頃に山形に着く。
今回の出張は学会発表。
出番は15:00過ぎなので、かなり時間に余裕がある。
地図を見ると…
「蔵王」が近いじゃん!
よし、ちょっと入っていくか。
うはー
走ってるやつ、いるなー
いただきまーす
板蕎麦だよねやっぱ。
おお、笹竹のタケノコ!
これ、今年はもう何人もクマにやられてるヤバイやつだ。
なになに、今朝月山で採ってきたばかり?
わー楽しみ。
おお…こんな味か。
小臼歯でバリバリと噛む。
パンダとかが、笹を横で噛む意味を知る。
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仕事をつつがなくこなす。
やはり学会は勉強になる。
が、地方会レベルだと、もう教える側になりつつあるな。
あとは、ナイトライフ。
夏至前。
日は長い。
ばっちさんが迎えに来る。
赤い500c!
屋根が開く。
初夏の空が夏の熱気を持って広がる。
この解放感!
c、いい。
この500c、1.4のデュアロジック。
なんでも、プログラムがアバルト並みらしく、実に小気味よく加速してスイスイ曲がる。
屋根がオープンなのに、ネガは皆無。
ぐいぐい加速してギュイっと曲がる。
なんつー、なんつーバランスだ…
「限界を追い求めないスポーツ」を知り尽くしてる…
フィアット恐るべし。
何一つ弱点ねーぞ…
ばっちさんの提案で、リヤシートに座る。
なんでも、ココが500cの「真の特等席」らしいのだ。
ホントだ。
たまらん。
夕暮れの西蔵王を縦横無尽に走りまくる。
こりゃ気持ちいいわ…
お山を堪能し、ばっちさんのもう一人のご友人と合流して、晩めしへ。
「肉オフだよー」とは言っていたが…
なんじゃこの階段!
旨い、旨いぞ…
お肉ばんざーい。
山形の夜は更けてゆく…
Posted at 2016/06/26 21:25:49 | |
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