さて、本当に貴重な体験でした。
そこで今朝運転した人たち!助手席に乗った人たち!
経緯や背景、社名や車名などは無しで(検索エンジンにかからないようにするため)、純粋なクルマのインプレをぜひコメントで入れてください。
長文大歓迎!(^o^)/
運転バカたちのインプレ、期待しております(爆)
※業務連絡
イタ君へ
このデモ車、0118の本庄にS履いて持ってきてくださるそうです。近いし(笑)
で、皆さんでバンバン試乗ってくださいって(笑)
お願いする?
テンロクNA、3ドアハッチ、ロータス社のオーナー会社製。
1112追記
はい、それでは決定(笑)
https://minkara.carview.co.jp/userid/145262/blog/31616192/
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【Clio7010のインプレ】
右ハンドル恐怖症の僕はまずはRUN丸さんに運転をお願いして助手席へ。
このデモカーはFIA規定乗車定員2名の18点ロールケージのタイプD、鉄棒を乗り越えて乗り込みます。
このクルマは本国でも右ハンドル、そして輸出先はイギリス、オーストラリア、日本のみ。つまりは右ハンドルとして設計されています。左ハンドル車を右ハンドルにコンバートしてるわけではありません。
走り出してすぐに気がついたのがドライバー選択のミス、どんな車でもあっというまにいつもの「スムーズ激速走り」に乗りこなしちゃうRUN丸さんじゃ参考にならん!(笑)
案の定、強化クラッチもステアリングの遊びのなさも敏感アクセルも後から自分が乗って気がついたこと。
しばらく走るとおやぢたちの熱気で窓が曇ってくるが…
操作わからん!(前にもCdAの時に同じことやってたな、Clio3RSたちをちぎりながら・爆)
Rのつかない205/45/16の08にウェットと言えどうっすらと熱が入ってグリップがでだしたころからやっと冷静にクルマを見る。
ボディーはがっつり硬い。
ただフロアは普通に振動あるし、どっか部分的に硬いんではなく、全体が応力してる感じ。うちのこのような「働く車メーカーの骨太感」ではなく、薄くて硬い殻のよう。
ケージは間に指が入るので大して応力してない。この硬さは生来のものだ。
この硬いボディーと硬い08の間にある足はノーマルとのこと。しかしRUNさんの荷重のかけ方はいつもの修正なしの一発なもんだからゆらゆらゆるゆるのおかしな挙動が一切ない。
本当にノーマルかよ?と真面目に疑う。
ふとステアリングを見ると舵角が90度ほどで小さい。それであのRが出てるということはリアが出てるはずなんだけどどこからなのか感じない。綱渡りな感じが一切なく磐石。これが動画を見て感じたルノーっぽいコーナー姿勢を生むリア剛性とマルチリンクサスペンションの容量なのか…
それもうちのこ以降のルノー車のダイアゴナルロールより、Clio1の16vやウィリアムズの前傾も後傾もないあの姿勢っぽい。
そう言えばこのメーカー、昔はルノーのOEMもやってたっけ。このクルマのエンジンはルノーのエンジン設計がベース、たぶんF7P系だと思います。
テンロクのこのエンジンに組み合わされる5段ギアボックスは三菱製、輸入元の力でファイナルの違うものが選べますし、必要なら国内につくギアボックスが数種、解体屋探せばゴロゴロころがってる(笑)
ギアボックスが三菱製なので安価で高性能の国産LSDがポン付けです。今回の試乗車にも「1wayのきつめ」が入ってました。イニシャル含め数種から選択可能、これはなんと「標準装備」になります。
この効きによりRUN丸さんが操るこのクルマはウェット+濡れ落ち葉が散乱する路面のコーナーを強烈なスピードでスパっスパっと抜けていきます。そのコーナー挙動に破綻の気配は一切なし。
…たっ、楽しいっ♪
後追いしてた備品(青)に感想聞いたらやたらに安定してリアが粘ってるように見えたらしいですがこっちからはあの小さい舵角。そしてやたらに速かったらしい(笑)
続いてはNAX君運転でまたまた助手席へ。
さすがにRUN丸さんのようなスムーズさはないけどそれで逆に唐突な入力や無理やりな操作(下手じゃないんですよ、誤解ないように、人間普通は慣れて乗りこなすまで時間がかかります)クルマ側のいろんなリアクションがわかる。このクルマ、ドライバーの操作の乱れが即でる。でも容量でかいシャシーは最後に寛容で優しくて危険なことにはならない。このシャシー性能は電気仕掛で達成してるわけでないのです。このクルマにはESPなどの電気仕掛は一切ついてません。鉄とゴムと油で造り上げたシャシーの容量。こういうところってロータスの初心と重なります。
暫くすると流石は備品(赤)、掴んだようで「剛」の運転でグイグイ行く。
テンロクNA、カタログスペックより絶対パワーあると思ったけど、ファイナルでかなりカバーはされてるけど、どうしてもトルクが足らない箇所が何ヵ所かあった。でも逆に「おわ!」ってパワー爆発もある。この爆発の時は今のうちのこの爆発の時より確実に速い。若かった時を思い出す。
最後に自分で運転席へ。
上り最初の3の右ベント。なんだこりゃ?倍のスピードで入れるんじゃないか、と思わせるほど何でもない。それじゃ次の左を頑張ってみようかな!と行くもギア比どんぴしゃで思ったより加速、直前にビビってブレーキへ、あ、効かない!!!パニックになりながら左へ進入、何も起こらず曲がる。欧州車に乗り慣れるとブレーキの初期制動が高いのに慣れてしまってて始めは怖いです。しかもこの個体にはエンドレスのサーキット用のパッドが入ってるので暖まるまでは効きません。このブレーキ、元々ABSがついてないのです。だからパッド替えて自分好みにすれば強力な武器になります。アスファルト上ならタイヤはロックさせたほうが止まりますしABSの長い油圧回路はブレーキフィールをブラインドにしてしまいます。
カタログでは車体サイズはうちのこよりわずかに大きく、そして100キロ重い。でも3m台の車体は慣れない右ハンドルでも苦にならずすっと違和感なく乗れた。逆に小さく感じる?
ちなみに全高は1420。になっちのゴルフ3GTIと全く同じ。最近のノッポさんなホットハッチとくらべたら正しく低いのです。
一番気になっていた重量のほうは…常に荷物満載のうちのこのほうが重く感じる(苦笑 コーナー中も波波もよじれることがない硬くて薄い殻のせいで余計に軽やかに感じます。
ステアリングはクイック、そして油圧のアシストは軽すぎないのが好ましい。このエアバック付きの純正ステアリング、安っぽいんだこど断面形状が○でなく□っぽく実に操作性、フィールがいい、指の短い僕にも握りやすい。エアバックもセンターに小さいのがついてるだけなんで慣性重量も感じない。これは三菱の真似?
ステアリングからのインフォメーションは備品(赤)の感想と違って良好だと思いました。油圧パワステなんで電動パワステ特有のブラインド感なし。あの情報の少なさは08の特徴で同じタイヤのハル号よりよくわかります。センターや路肩のラインを踏んだり外したりしてみましたが普通にわかります。ただこの部分はうちのこの圧勝かな、習熟度がそもそも桁違いだし不公平(笑)
メーターは小ぶりな2眼のみです。運転の邪魔にならない好ましいサイズ。ただメーターの照明が青いのはちょっとなぁ、と思ったらちゃんとディマーがありました、照明暗くできます。
このクルマ、何のスペシャルなものの無い「普通のホットハッチ」でした。ただ事前に調べたスペックやずんぐり丸いボディーデザインのせいかもっとゆるくたるい走りのクルマだと思ってたのに実際に乗ってみると鋭いクルマです。そしてリアのマルチリンク足と軽さと硬い殻のボディーが生むコーナリングスピードは恐ろしい速さ。同じスピードで入ればうちのこのみならずほとんどのホットハッチたちは間違いなく刺さります。エンジンがたいしたことないから上りとストレートはまぁまぁ思ったよりは走れるねって感じだけど。
このクルマ、現代の電子制御満載だ、乗りだし400万だ500万だ、1.5tだ、チリが1mmだ、雨がふったらワイパー勝手に作動だ、フルブレーキ踏んだら勝手にハザード点灯だ、高速道路の橋の下をくぐるたびに勝手にライトオンだ、オートレベリングだ、などのアンチテーゼなのかもしれません。
お値段、乗りだし160万のお見積をいただきました。
Clio4RSの半額以下です。
日本へは昨年持ってきたいわゆる在庫車ですがピンピンの新車で、ですよ、中古じゃありません。
部品代も例えばフロントガラスは3万。
ボーイズレーサー、これで何が不足なんでしょうか?
電気のごまかし抜きの真っ当にちゃんと作った人たちの息吹きを感じるクルマだと思いました。
ただ1つ難点があるとすると、最後に帰る時にうちの子のコックピットにおさまりシートに腰掛けた時のあの上質なフランス車感、味は全くないです。コーナーぬけるうちのこの滋味みたいなものもない。無国籍というより多国籍な文化感。
でもどんどん無国籍になってしまった最新欧州車よりはましかもね(笑)
…笑ってやがる。どういうつもりだよ・・・