フロントナックルオーバーホール
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
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フロントナックルをオーバーホールしました。すでに先人が多数の記事を公開されていますので、あまり情報がない部分に限定した記事にしました。
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まずは分解。プレス機を使わない方法でトライしてみます。
キャリパー締付穴に丁度いい長さの足になるものを締め付けます。今回はギロチンプーラーの付属部品を使いましたが、長ネジでも代用できそうです。
ちなみにハブナットの取り外しは強力な電動インパクトを持っていたので特に苦労なく外せました。
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逆サイドはタイロッドエンド部を角材に乗せているだけです。ブレーキのスプラッシュガードが邪魔ですが、今回はキャリパー側の足がしっかりしているためこれでも安定した作業ができました。
プレスで抜く場合も同様ですが、力が伝わるように安定した押さえが重要です。
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この状態で中心のシャフトをガンガン叩けばシャフトが抜けますが、かなりの力が必要です。シャフト先端のネジ部を痛めそうなので、アルミ製のベアリングドライバーを介してハンマーで叩きました。ベアリングドライバーは痛みますが仕方ないですね・・・
ナックルに残ったベアリングはブッシュリムーバー(後にでてきます)で抜いて、シャフトに残ったベアリングレースはギロチンプーラーで抜きました。ギロチンプーラーは先人が多数記事を残しているので省略。
分解した部品は、真鍮ブラシで大まかに錆とりして、塗装しました。マスキングしたくないので刷毛ぬりですが、かなり雑です。写真だとわかりませんが。
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ハブベアリングは純正部品として購入せずに、Koyo社製ものを買いました。純正と同じものですが、値段が安いです。
フロント、リヤともに同じベアリングです。
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ベアリングの脱着には以前足回りのブッシュ交換した際に入手したブッシュリムーバーというネジ式のツールセットを使いましたが、適当なパイプと長ネジを組み合わせれば自作も可能だと思います。より一層の手間暇が必要になりますが。
新しいベアリングの上に古いベアリングを押し込み用のコマとして使うのは常套手段ですね。
ベアリングの圧入荷重はそれほど高くないので、特に火あぶりなどしなくても淡々とネジ締めすればはいります。
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ついでにハブボルトを交換します。特に痛んでいたわけではないのですが。純正品ではなくて安い社外品を使いました。
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ハブボルトは叩けば抜けますが、この状態だと叩きにくいので、脱着にはタイロッドエンドプーラーを使いました。適当なベアリングドライバーのコマなどをかませれば組付けにも使えるのですが、インパクトでガンガン締めていたら事件が起きました。
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締めすぎて爪が折れてしまいました・・・
抜く側はオーバートルクの心配がないですが、組付け側はいくらでもトルクがかかります。
爪が薄いタイプの場合は注意が必要です。
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ハブボルトの組付けはいくらでも手段があるので気を取り直して組みました。
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ベアリングにシャフトを打ち込みますが、ブッシュリムーバーのコマなど組み合わせながら叩きやすい状態にして、抜く時と同様にベアリングドライバーを介してハンマーで叩きます。
叩けば入るのですが、抜く時よりも荷重が高い感じです。
下が木材なのでめり込んで力が逃げている疑いもありますが、直接床おきにするとリムーバーのコマを痛めそうだし、最悪床が割れる心配もあって悩ましいです。
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最後はセンターのハブナットを締めるのですが、単体部品で20kgf_mのトルクがかけられません。電動インパクトで締めることはできそうですが、トルクチェックをどうするか?
2x6材にハブボルトがささる4つの穴を開けて、その2x6材を自転車小屋に直接コーススレッドで打ち込んで固定することにしました。
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これが4つの穴で、ここにハブボルトをさせばトルクをかけることができます。
手持ちのトルクレンチは210N_mまで対応できるのですが、レバーが短いので押し切るのに苦労しました。
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キャップは新品にしましたが、Oリングが入手できなかったので、適当に近しいサイズのものをamazonで買いました。
53mm内径、1.5mm幅 で純正とは少しサイズが異なります。
これでオーバーホールは完了しましたがタイロッドエンドプーラーを破損してしまったので、現在車に組んでいる部品との入れ替え作業は翌週以降です。ここは淡々とやれば済む作業ですが。
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