Speeduino:オープンソースECU(準備編5)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
Speeduinoにおける前回の問題点が以下の2点でした。
・高回転側もまわるようになったが、4000rpm付近は何変えてもキレイに回らない。クランク信号をいろいろと細工してみたりもしたががそれでもダメ。
→ 今回はこれに手を付けます。
・そもそもEACVが動作しない場合がある?清掃などしてみたものの改善しない。その結果、アイドリングが調整できた気になっても突然アイドリングしなくなる。
→ 昨日EACVとサーモスタットバルブを清掃したので改善しているはず。
2
サービスマニュアル見るとシリンダー判別センサーは下凸のピークが起点みたいです。
またSpeeduinoの公式マニュアルには
All signals MUST be conditioned to a 3.3v - 5v dc square wave before being used by the firmware.
と記述されていて3.3~5Vの矩形波を入力するのが正しいやり方です。
Speeduino上にクランプ回路があるので5V超えていても即死することはないのですが、横着せずに規定どおりにやってみます。
3
純正ECUで動いている時の、クランク角センサー、シリンダー判別センサーのアイドリング付近の波形です。
4
同様に3000rpm付近の波形です。シリンダー判別センサーは下凸の波形の方がキレイなのでこちらをとるほうがよさげに見えます。
更に高回転側も計測したかったのですが、純正ECUで回しながらシグナル抜き取ると失火してしまってうまく計測できません・・・
5
純正ECU外して、クランキングで発生する波形です。形は同じですがこの回転数だと電圧が低いです。
6
右側のブレッドボードで仮組したのは反転増幅回路です。シリンダー判別センサーの波形を反転させます。
左側のは ECU入出力確認(準備編2)で作ったシュミットトリガー回路です。
5Vの矩形波に変換することができます。
7
反転できました。
この時点では1倍増幅です。
これにシュミットトリガーを通しましたが狙いの矩形波が発生しません・・・
8
シュミットトリガーのデータシートみると、HIの閾値が4.5Vで2.3V以上、6Vで3V以上とあります。
今回の電源電圧は5Vにしているので2.5V以下だと閾値を超えていないようです。
9
約2倍増幅になるように調整しました。
(つないでいる抵抗値変えるだけです)
これで矩形波に変換できるはず。
10
対策後、5Vの矩形波に変換できました。
11
ここからSpeeduinoでエンジン回します。
クランク角センサーも同様に5V矩形波にします。(こちらは反転回路通さずに、シュミットトリガーのみ通します)
図の青がクランク角センサー、黄色がシリンダー判別センサーです。(見やすいように下凸にしています)
画像は3000rpmの状態ですが、それらしく見えます。
12
6000rpmまで上げてみましたがスムーズに回っています。
前回ダメだった4000rpm付近も問題なく回っています。
13
何がなんだか自分でもわからない配線になってますが、前回時点での問題点は解決しました。
EACVも安定して動作するようになっていました。
時間切れでセッティング出すまでに至っていませんが、来週以降でブレッドボード上の暫定回路を組みなおしてからセッティングに移る予定です。
14
(後日追記)以下は事実誤認がありIG1接続で問題ないはず。クランキング時に反転回路が機能しない原因特定はできていません。
SpeeduinoをIG1側から電源とってたのでクランキング時に眠ってることに今更気づきました・・・
クランキングで反転回路が機能しないしおかしいな~ と思ったらそもそも電力供給されてませんでした・・・
今まで始動できていたのが不思議ですが。
来週あたりにIG2から電源供給するように改良する予定ですが、今日はポータブル電源に大活躍してもらいました。
電源次第ですが、モバイルバッテリーでも20Vまで出せますし非常に便利です。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク