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2023年04月16日

昔購読していた自動車雑誌を振り返る

 雑誌が売れなくなったと言われて久しいですが、その立場はすっかりネット媒体に奪われてしまったように思います。デジタル版もあったりしますが、出版社など企業だけでなく個人でも簡単に情報発信できるようになり、無料で得られる情報量とスピードは到底敵うものではありません。

 自動車関連の雑誌も然り。書店の売り場を覗いてみてもかつての百花繚乱の様相は無く、廃刊・休刊となった雑誌も多く寂しい限りです。手に取ってパラパラとページをめくってみると、広告が多く、カタログのような商品紹介の記事ばかりで読み応えが無く、その割に値段も高い。そんな不満もあって私自身も数年前から一切買わなくなってしまい、おそらくそんな理由もあり衰退著しいのでしょうか。

 しかし、各個人がPCやスマホを所有する以前の自動車系紙媒体にはワクワク、ドキドキする楽しみや魅力が詰まっていました。ネット記事や動画と違って誤りに対し容易に訂正ができないこともあり、校正がしっかりなされた熱量を感じられる記事であったり、いつまでも眺めていられるような写真が多かったように思います。

 物置や押入れの奥で眠っていた古い雑誌を引っ張り出して読むのはとても楽しいですよね。前置きが長くなりました、今回はぺんこさんが少年時代からジャンプもマガジンも買わずに読み漁っていた自動車雑誌を勝手に振り返っていきます。



★RVマガジン/徳間書店
 親父がW30ラルゴを購入する際に買ってきたのをきっかけにしばらく毎月買って読んでいました。当時はグランビアやデリカスペースギアが登場してミニバンカテゴリーはますます盛り上がっていました。
 もう「RV」という言葉は死語だと思っていましたが、最近ダイハツのCMで「RVキャンペーン」と銘打った用品5万円分プレゼント企画が展開されていて驚きました。当時は「SUV」といった言葉は無く、ワゴン系やクロカン四駆はRV(レクリエーショナル・ヴィークル)と呼ばれていた時代。そんな中キャブオーバーのワンボックスはミニバンへと移行し始め、そしてオートキャンプが流行り出した頃。RVのレビューや比較試乗、メカ解説からRVを使い倒すライフスタイルや用品まで紹介していました。ラゲッジの積載量をチェックするのにキャンプ用品一式を詰め込むなど、「ならでは」の記事が満載でした。

★LE VOLANT(ル・ボラン)/立風書房(当時)
 出版社が2度変わるも今なお発刊されている老舗の自動車雑誌。ベンツやBMWをたまに見かける程度の田舎町に住む中学生のぺんこさんに輸入車の世界への扉を開いた雑誌です。カーグラフィックよりも敷居が低く、当時600円で買えも乗れもしないクルマたちに悶絶していました。写真が美しくカッコよく、クルマの魅力を存分に伝えていたと思います。アルピナやブラバスといった名門チューナーについてもよく取り上げられていて、国産チューンドカーにはない上品な佇まいや到底扱い切れないであろうスペックにため息しか出ませんでした。

★GT-Rマガジン/交通タイムス社
 湾岸ミッドナイトにハマっていた頃。憧れの対象はZでもポルシェでもなく、R32とR33のスカイラインGT-Rでした。こちらはR32以降のネオ世代GT-Rをフォーカスした専門誌になります。車種別の専門誌の中でも息の長い雑誌で現在も隔月で発刊されています。編集部でGT-Rを所有して長期テストやカスタマイズ、メンテナンスのレポートが載っていました。N1やGT選手権、ル・マンなどレースでも活躍していた時期でもあり、詳報も毎回楽しみにしていました。興味深かったのは過走行のくたびれたGT-Rをリフレッシュしていく企画があり、整備士を目指している中で大変参考になる連載でした。
 スカイラインGT-R、欲しいクルマの一つでありましたがご存じの通り中古車はなかなかのお値段。そうこうしているうちにネオ・ヒストリックカーになってしまいましたが、GT-Rの伝説はこの雑誌とともに語り継がれていくのでしょう。

★J's Tipo(ジェイズ・ティーポ)/ネコ・パブリッシング
 Tipoの姉妹誌としてかつて発刊されていました。魅力的な国産車を「J’s/ジェイズ」と称し旧車から新車まで幅広く紹介していて、自分の中ではJ’sを知る上でのバイブルとなっていました。毎回特定のジャンルや車種・メーカーを特集し、その歴史からオーナー車の紹介、チューンナップ事例まで、中古で買ってこれから楽しむにあたり参考になる情報でいっぱいでした。毎月勢いのあるタイトルがついた特集で盛り上がっていましたが同じネタの繰り返しだと気付き始めた頃、あえなく休刊となりました。隆盛を極めた頃の日本車が輝く姿が存分に詰め込まれていて、一番好きな雑誌です。

★Xacar(ザッカー)/交通タイムス社
 走りが楽しい高性能マシンを主に取り上げていた雑誌です。現在はXacar 86&BRZマガジンとしてその名が残り刊行されています。当時まだ若手だった河口まなぶ氏や五味康隆氏の記事がわかりやすく好きでした。ちょうどレガシィB4に購入~所有していた時期で、他車と比較する上で一つの指標となっていたような。こちらも手頃な値段でコンビニでも売ってたのでよかったです。

★シックススターマガジン/アポロ出版
 スバル車を取り扱うディーラーに就職してから、当時はマニアックなお客様がとても多くお客様のほうがスバルについてよく知っている、、、なんてこともあったりして勉強がてら買って読んでいました。スバルの歴史から新型車の詳報、モータースポーツ、アフターパーツの紹介まで網羅されていて2000年代初頭のスバルの人気を伺い知ることができる雑誌となっていました。

★CLUB LEGACY(クラブレガシィ)/三栄書房
 その名の通りスバルレガシィの専門誌。ツーリングワゴン・B4・アウトバック(ランカスター/グランドワゴン)のボディタイプに加えて様々なエンジンラインナップがあれば雑誌も一つ出来上がってしまうという(笑)平成のレガシィ人気は凄まじくアフターパーツも豊富で、デモカーは勿論のことミーティングやオフ会に集まるオーナーの車が精力的に紹介されており、自分もBL5に乗っていたので車イジリの参考にしていました。時々付いてくる付録(DVDや歴代レガシィが描かれたレジャーシート、ステッカーなど)も楽しみでした。

★ベストカー/講談社
 言わずと知れた発行数トップのカーマガジン。クルマ社会全般について幅広く取り上げていて月2回の発行で情報の鮮度は高いです。同業他社の動向を知るために購読するディーラーマンも多いとか。待合室にもよく置かれてたりして暇潰しには丁度良いですね。現在はウェブ版もあり、そちらはたまに閲覧します。内容のレベルはさておき、企画の面白さや読み応えは価格以上だと思います。
 ぺんこさんはモノクロのページの記事のほうが好きで、前澤義雄氏と清水草一氏のデザイン水掛け論や読者投稿のページをよく読んでいました。

★VIP CAR/芸文社
★VIP STYLE/交通タイムス社

 実は一番セダンタイプの車が好みなのですが、最近は正統派セダンが消えつつあり寂しい限りです。セルシオ、シーマ、クラウン、セド・グロなどVIPカーと呼ばれるハイソ系セダンは各メーカーが最新・最高の技術を載せて象徴となるべき輝きを放っていました。
 ぺんこさんはペタペタなシャコタンや鬼キャンには全く興味はありませんが、これらの雑誌に登場するオーナー車たちは内外装をいわゆる「ワンオフ」で仕上げたクルマばかりで、そのアイディアや創意工夫、形にしていく情熱は他の車種にはない面白さがあり、ツルシのパーツを付けただけでは得られないカッコ良さや個性が光っていました。その中で何か参考になるものはないかと楽しみに読んでいた記憶があります。単なるヤン車文化の延長ではない、独自の世界がそこにはありました。
 

 これらの雑誌は長い間保管していましたが、何度かの引っ越しや震災で一冊も残っていないのが悔やまれます。ネットだと自分が興味ある情報ばかり見てしまいますが、雑誌ではそうでない情報も含めて入ってくるので知識の幅はぐっと拡がっていたように思います。現に今は全然知らない車種もけっこうあったりして。この振り返りでそれぞれの媒体の善し悪しが少し見えた気がします。

 以上、昔はよかったなぁって話でした。
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Posted at 2023/04/16 22:40:36

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