
お疲れ様です。TKMです!
今回は、サーキットでタイム上げるなら必須!と言っても過言ではない「LSD」の自車(GK5)への導入についての検討雑記です。
誰かの参考になればいいと思い、ここに記録することにします。
さて、LSDは純正装着のオープンデフとは異なる構造を持つデファレンシャルギヤで、街乗りにおいてはほとんどの場合で不要なもの。
サーキットでコーナーを曲がり、旋回区間や立ち上がりでアクセルオンした時に荷重の抜けた駆動輪が空転し、荷重の掛かっている駆動輪に駆動力が掛からない状態を解決することや、一般道では雪道やぬかるみなどで効果を発揮する。
機械式LSDを装着した場合は純正オイルが使えなくなり、オイルの交換頻度がカチ上がり(3000km毎とか)、オイルも高額です。
LSDオイルを入れた場合、FF車の場合はモノによってはシフトフィールも悪くなる。
ホンダ車においては純正のMTF-IIIを使った方が良いという意見も多く、みん友さんの中では社外オイルで鉄粉大量発生のギヤ入り大悪化という惨事に見舞われた方もいるようです。
とてもじゃないですが、"自分にとっては"コストパフォーマンスが悪すぎる。
ただし、日本でGK5用のLSDを販売しているメーカーは各社存在すれど、どれも機械式LSDというもの。
カムがクラッチプレートを圧着することによりLSDとしての効果を発揮するものですが、これには前述のLSDオイルの使用が必須。
純正オイルを使用した上でLSDを使用する方法は???
トルセン式LSDやヘリカル式LSD、ビスカスLSDを使用すればいい。
これらのLSDは純正でも搭載例が数多くある(ホンダならタイプR系など)。
内部に設けられたギアが回転してかみあう際に発生する歯面摩擦力や、斜めに切られたギアがかみあうことで発生するスラスト力によって生じる端面摩擦トルクなどで差動制限トルクを発生させる。
プレッシャープレートを使用した機械式LSD(湿式多板式)とは作動原理が根本的に異なるタイプ。
スポーツ走行にも向いている。
しかし、GK5用のそういったLSDを製造しているメーカーは日本には見つけられず...。
英国のQUAIFE(クワイフ)というメーカーがある。
QUAIFEは1965年に英国ケント州で創業、LSDやギアボックスを設計・製造・販売している。
どうやらこのQUAIFEがFIT GE8用としてトルセン式(ヘリカル式)LSDを販売しているらしい。
見つけた↓
Quaife Honda Fit/Jazz Mk2 (’08+) ATB Differential
ここで疑問が一つ。GE8用のデフがGK5に取り付け可能なのか???
結論、可能。
実はCUSCOも機械式LSDをGE8/GK5両用として販売しており、ホンダのデフアッシーの部品番号も同じ、41100-RF8-E00である。
歯アタリ調整用のシムも各厚み同一品番。これはイケる。
また、以下の記事でGK5にQUAIFEのLSDを導入済み車両の記述を発見。
GK5,ECU書き換え,EK9,B20B搭載車両ヘルスチェック,EK9ワンメイク車両メンテ
純正オイルを使用した上でLSDを利用できるメリットは自分にとって大きい。
街乗りや通勤でも使用する車両なので、高額なオイルを短距離で高頻度に交換することは経済的にも苦痛をきたす。
かといって、サーキットもそこそこ走れる車にしたい。
乗り心地(コーナリングやシフトチェンジなど)も捨てがたい。
イロイロ考慮してもQUAIFEのトルセン式LSDを選択することがベストプラクティスではないかと考えている。
価格も実売9万円程度と、他LSDと比較しておかしく高いわけではない。
導入するのは最低でも1年以上先の話だとは思うが、ひとまず今日はGK5に機械式LSD以外の選択肢が現に存在するということを確かめられたので良かった。
TKM
Posted at 2024/01/17 20:06:51 | |
トラックバック(0) |
雑記 | 日記