
金曜日から高知入りして、土・日と二日にわたった大会であったが、自分にとってはスリリングな展開となった。写真で見ると分かるのだが、内側に陸上の400mトラックがある変わった競輪場だ。走り幅等のフィールド競技もできる本格的な陸上施設になっている。・・・・・・ということはいつもは400m走路だが、ここは500mある。常に前で先行していく次男のようなタイプは非常に不利な競輪場だ。
初日、2種目中のケイリンは二回戦で敗退、4km速度競争は2位で通過となり、日曜日の決勝は1種目だけとなった。
これに負けると今年は出れないことになる。
昨年は一年生だったので、出られれば儲け物、気持ちも行け行けで来ていたし、トラックの前にはロードで出場を決めていたので、気分的には凄く楽だった。ところが今年はロードを落とし、最終日一種目だけの結果で出場が決まることになってしまった。
自分としても、学校の理事会で「今年も行きますので、予算に入れておいてください」と言った手前、「ダメでした」とは口が裂けても言えない。しかしこの辺りは余計なプレッシャーになるので本人にも言えず、マッサージや、他の選手のチェックや戦略など自分ができることを淡々とこなすだけだった。
万全を期すために、長男も連れてきてアップ・車体チェックなど常に一緒にいるようにして、少しでもリラックスできる体制にした。
日曜日は雨・・・・・トラブルや落車等が起こりやすい嫌な天気だ。だが、本人には「3年はもっとプレッシャーがかかっている。いつもよりスピードが落ちる分付け入る隙はあるはず」と言って送り出した。ルール上コース内からは指示が出せないので、一旦外に出て、入場口(敢闘門)に陣取り周回中の指示を出すことにした。
予想したとおり途中で他の選手の落車があったりしたが、何とか3位でフィニッシュし、出場権を獲得できた。一位を狙っていたので、大きな喜びはなかった。ホッとしたというのが本音だ。ホッとしすぎて涙が出てしまった。うれしさも悲しさもそんなに感じずに出る涙って生まれて初めてだった。
昨年と違い、最後まで追い詰められて、他の高校と違い一人だけという精神的に苦しい中で目標を達成できたのは、今後の自信に繋がってくると思う。
日曜日の夜は外食したが、その日のビールは我慢していたこともあるが、うまかった。苦味を感じずかすかに甘い味がした。
次は埼玉インターハイ。その後で飲むビールはどんな味がするのだろうか。
Posted at 2008/06/17 15:43:54 | |
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最速を目指して・・スピードに懸ける青春 | スポーツ