
今回は「Vittoria Cup08秋季Ritsクリテリウム」という立命館大学の構内一周2.1kmを周回するコースで行われる大会に参加した。
カテゴリー分けされており、C1から5までさらには小学生も3つに分けられ、3歳未満のカテゴリーもある。全日本大学選手権第6戦、京都府高校選手権・滋賀県選手権・中学生と西日本で一番出場カテゴリーが分けられている大会ではないだろうか。エントリー数も1,000人近くいるらしい。
次男は昨年の春のこの大会では、C2にエントリーし先頭を走り、ゴールスプリントで負けて15位だった。ここは手堅くC2か、それとも大学生、実業団の強豪ににもまれて経験値を上げるか・・・・・・迷った末C1にエントリーした。
コースは平坦で、ストレートと直角コーナーを結んだシンプルな左回りを20周するトータル42kmのハイスピードコースで、C1ならアベレージが45km近いスピードが出る。
9時ごろから雨が降り出し、12時18分スタートの時には路面は完全ウエット、前のレースでも落車が相次いでいた。空気圧はドライより1キロ下げた。今回のテーマは、平地のスピードがどのくらい付いたのか確認することだったが、追加で落車には気を付けるその為には前々を見て走ることを付け加えた。有力な大学生は、2時間前にゴールしたレースで疲れが残っているはずだし、路面はウエットときたら最初は様子を見ていけと指示をしていた。このクラスには高校生は4名しかエントリーしていない。
先頭グループなら後ろのグループとのタイム差を、遅れた時は先頭とのタイム差を言うことにした。ドリンクは雨なのと一時間程度なので量を減らして、水をエネルギー系の2本を念のために積んでいったが、いらない時には捨てることにした。体を冷やしたくない次男はギリギリまで、車の陰でストレッチ、オヤジは召集場所にバイクを並べて場所取り。アップしている次男を待っていると、周りは大学生や有力メンバーが続々と集まってくる。当然前の方は速い奴らばかり、前の方に陣取っている私としては次男がビビらないかと心配になったが、凝ったデザインの多い中、目立つ蛍光オレンジ1色のシンプルなウェアで、悠然と入ってきた。後ろから「どこのヤツ?」とかひそひそ声が聞こえてきた。場所取りさせている選手なんて他にはいないんだから余計目立つ。
規定でウェアには学校名と県名を入れているが、元々無名高なのだから誰も知らないのは当たり前。バンクの大会で一緒だった大学生に話しかけられたらしいが、この集団の中のプレッシャーはかなりあるだろう。
レースは予想とは違い、1周目からウエットとは思えないハイペースで、3周目には3名が抜け出し、さらにペースは上がっていった。セカンドグループは少し様子見の感じになってきた。んん~どうしようかな~、最初は次男にだけタイム差を伝えようと思ったのだが、できればハイスピードのまま周回して欲しかったのと、雨が降っていてじっとしているのも寒かったのでセカンドグループにもタイム差を伝えた。声を出すと多少温かくなるので、切られそうな後方にもタイム差を伝えた。
うるさくてうざいと思った方がいらっしゃいましたら、すみません。
その頃は集団は縦に長くなり、次男はその後方になってしまった。ロードレースは同じタイムで走る時は後方ほどエネルギーを使うのでまずいのだが、ここから前に出ることはかなり難しい。ストレートで出れないし、雨なのでコーナーでも出れない。
1周が2.1km、2分50秒から55秒で周回するので先頭から1分30秒以上遅れると切られてしまう。100名近くでスタートしたのだが、10周を終える頃にはもう半分程度まで減っていた。先頭は相変わらずスピードは衰えず、後ろはじりじり離されていく。13周目にはトップ2名とセカンドグループ20名程度、サードグループ20名その後方に数名ごとに分かれている。ラスト5周でサードグループから次男が千切れだす。こりゃまずい。
仕方がないので、その後方グループにもタイム差を伝え、少しでも前に行って次男を吸収してもらおうと思った。上手くいき6名のグループができ、周回している。このまま行けるかと思いきや、ラスト2周でペースが上がり最終回に入る手前で切られてしまった。
出走99名、完走39名という厳しいレースだった。1kmを1分22~25秒での周回を続けられたのは、いい経験になるだろう。
俺:「どうやった?」
次男:「最初から付いて行くんで一杯や」
俺:「ボトルは?」
次男:「飲む余裕も、捨てる余裕もなかった」
俺:「オイルは?」(今回新しいのを試した)
次男:「雨やったら来週もこれでいく」
俺:「コースどうやった?」「落車せんでよかったな」
次男:「雨やったらこの空気圧かな。コーナーは無理した時はすべりまくりやし、ストレートでもマンホールはやばかった」
最近の遠征の結果が良かっただけにもう少し行けるかと思っていたが、厳しかったようだ。負けてふてくされるのかと思ったら、少し苦笑いしつつ話してくれた。この敗戦は応えたのかと思いきや、速いメンバーで走れり厳しい経験は、やはり四国から出て行かないとできない。また最後に切られたグループの中に、大阪や京都のトラックで一緒に走った大学生がいて、色々話ができたようだ。
C1は一位は賞品が豪華な上、賞金が3万円も出るからみんな気合が入ってた。
一回の遠征でフェリー代5000円、高速代10000円、軽油代5000円が飛んでいくが、この授業料は経験の中身を考えると高くはないと思うし、少しずつ身についていることだろう。(財布の中身は減っていきますが・・)また見ていてもC1はスピードもありスリリングで面白い。落車しないかとハラハラするが・・・・。
次回は地元の大会だ。午前のエキスパートの部と午後からの四国地域選手権のダブルタイトルに向けていい経験ができただろうと思う。来週のコースは、アップダウンがきつい狭いコースなのでスピードは遅くなるので、余裕を持って走れるだろう。四国地域選手権30周75kmに出る選手は午前の部は走らないので、午前の10周25kmをどれだけ余裕を持って走れるかが課題だ。
確か誰もダブルエントリーはしていないので、両方とも勝った選手は今までいないはず。昨年はエキスパート4位、四国地域は確かジュニア6位だった。四国にもインターハイで入賞したり速い高校生は何名かいるが、多分最初はスローペースになる。当然単騎でそこに入っていくので厳しいと思うが、チャレンジして欲しい。
Posted at 2008/10/06 16:38:00 | |
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最速を目指して・・スピードに懸ける青春 | スポーツ