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きよ志の愛車 [デルビ GPR50]

整備手帳

作業日:2024年2月6日

エンジン組立て

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 3時間以内
1
ここからは分解清掃したパーツを組立てて行くわけですが、とにもかくにもクランクシャフトをハメてやらないことには始まりません。

クランクシャフトベアリングをケース側にハメるのは諦めたので、クランクシャフト側に取付け、シャフトをクランクケースの外側から引き込むことにします。
本来ならばここでもクランクケースインストーラーという専用工具を使うところですが、さすがにここんところ、アレコレと部品調達にお金を使ってしまい、高額な専用工具を買う費用がありませんし、そもそも、その工具がデル美ちゃんに適合するかもわからない。

ということで、そこら辺にあるもので代用したいと工具箱を漁ると…

あ り ま し た!

L字のアングル。これを2本使い、クランクケースに橋を渡すようにかけ、その間にシャフトを通してフライホイールのナットを締めつければ理論的にはシャフトがグイグイと圧入されるはず!

クランクケースやシャフトにダメージがないとは言えませんが、今はそれしか方法がないのでとりあえずやってみます。

エンジンが動かないよう、卓上クランプで固定したら、クランクシャフトに大きめのワッシャーを通して、それをクランクケースに渡した2本のL字アングルで挟みます。アングルは外れないように、片側を金具で留めておきます。
これでシャフトに取り付けたナットを締め込んで行けば…
ある程度トルクがかかったところで、コクッと音がしてシャフトが動きました!
おお! 入っとるやん!

このままグイグイ締めていくと、再びコクッとシャフトが圧入されていきます。
ある程度、順調に圧入出来ると、今度はアングルの高さが足りなくなります。工具箱の中で一番頑丈そうなタイヤレバーを台座代わりにして再トライ!

順調にクランクシャフトが取り付けられている。

ええ、この時は確かにそう思ってましたよ。
順調だとね。
しかし、このとき、とんでもない失敗を犯していたのです…

2
ナットを締めつければ、ある程度のトルクがかかったところでクイッと少しだけ、クランクシャフトがケースの中に入るのですが、ある時点からいくら締めてもシャフトが動かなくなりました。
しかし、クランクケースにスッポリと納まってえるかといえば、そうではなく、あと1センチほど入れないといけなさそうなのですが…

エンジンをクランプから外して確認した瞬間、

「おんぎゃぁぉぇ!」

思わず奇声を上げてしまうほどの光景が!

そう、コンロッドを固定するのを忘れていたため、コンロッドがおもっくそ反対側を向いて、クランクケースに引っかかっていたのです!

慌てて激安セパレーターを使ってクランクシャフトを押し戻し、動作に異常がないか確認します。

とりあえず、目視ではガタツキやコンロッドの傾きはなさそうで、動作もスムーズ。
た、助かった…
どうやら先に逝ったのは、ナットに噛ませていたワッシャーでした。

危うくコンロッドとクランクケースをオシャカにするところでした…
3
ということで、真冬にワキ汗でびしょびしょになりつつも、気を取り直しコンロッドをシリンダーのスタッドボルトに固定して作業再開。

さっきまでの苦労が嘘のようにクランクシャフトがスコスコと入り込んでいきます。
むしろ、少し締めつけ過ぎたらしく、クランクが妙に重くなったので、コンマ数ミリだけ戻すと、それはそれはスムーズにクランクシャフトが回るではありませんか!
うぉーー、気持ちいいぞ! この感じ!

というわけで無事にクランクシャフトの圧入完了(したはず)です。

4
無事にクランクシャフトがハメ込めたところで、オイルシールを交換するわけですが、この純正品は国内に流通してないのです。かと言って、海外から金と時間をかけて輸入するのもアホらしい。あくまでエンジンをかけるのが目的ですから、外径、内径、厚さ、シール形状が同じもので代用します。
ただ、ここのシールは、両側にスプリングのあるタイプで、同じサイズのものは見つからなかったので、とりあえず片側の物を使います。
ダメならまたその時考えよう。
シール交換をしたら、トランスミッションを元通りに組んでいきます。

写真を取りそこねましたが、ドラムがちゃんと動いて、ギアチェンジできるように調整するのに、かなり苦労しました。
5
トランスミッションを組んだら、ギアまわりのオイルシールを交換して、半分こにしたクランクケースを合体させます。
中華製ガスケットを挟んで…あんた、微妙にねじ穴ずれとらんかい?
まあ、中華クオリティですからね。
ごまかしごまかしケースを合体。反対側のクランクシャフトシャフトベアリングがきちんとハマってくれるか心配でしたが、軽くハンマーでボコってやれば、大人しくハマりました。
ボルトは長さが2種類あるので、間違えないように注意してクランクケースを閉じます。

…中に忘れ物してないよね?

あとはクラッチ、オイルポンプギア、ウォーターポンプギアを逆の手順で組んでいきます。
おおっ、どんどんエンジンらしくなっていきます。
6
エンジンを完全に組んだ状態では、多分フレームに載せるときに苦労するだろうと予測していたので、いったん現状でフレームに載っけます。
あとの作業はクラッチカバーとシリンダーですから、まぁ大丈夫でしょう。
相変わらず微妙にズレてるチャイナガスケットを入れて、クラッチカバーを閉じます。
クラッチケーブルを繋ぎ、ニギニギしてみると…
おお、それなりにクラッチが動いてる感じがする!
※個人の感想です

で、オイルポンプとウォーターポンプを繋ぐところで、パーツケースの中にワッシャーが余ってるやん…
どうやらクラッチケース内のポンプギアのところに噛ませるワッシャーを忘れていたらしく、結局また開けてワッシャー取り付けて閉じます。

ちゃんとサービスマニュアル見ないとダメですねぇ、やっぱり。
7
サビサビだったウオーターポンプは、もう1つのエンジンから流用します。もとの方は後でクエン酸洗浄ですな。
ウオーターポンプのガスケットとカバーを取り付けて、ウオーターポンプ周りは完了。
次にオイルポンプ。

オイルタンクからのチューブとキャブに送るチューブはどちらも硬化してしまい、ニップルのところで裂けています。
これはどちらも要交換です。

2ストバイクの場合、スロットルワイヤは途中で分岐してキャブとオイルポンプにつながっています。
オイルポンプ側のワイヤのタイコを引っ掛け、ケーブルのアジャスタで長さを調整します。
丁度いい長さが分からないので、なんか意味深な▲マークがピッタリ合うようにしてみます。

で、ポンプのカバーを閉じて腰下の組立てはひと通り完了!
あとはシリンダーとキャブレター、そしてウォーターライン、オイルラインを繋げば、エンジン周りは終了。
あと一息です!

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「[整備] #GPR50 エキパイ加工とメーターマウントボルト交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/3592382/car/3524600/7757469/note.aspx
何シテル?   04/18 23:45
きよ志です。 他の人と被らないマニアックなバイクが好きです。 今はDERBI(デルビ)GPR50のレストアに挑戦中です。
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