最初で最後のAT版インプレッサ WRX STI

インプレッサとしての正当進化系。
鷹の目ライト、大きく張り出した前後フェンダー、オプションの大型リアスポイラー、標準245/40R18タイヤ等、純正でも攻めているデザインで平成の集大成だと思います。

AT車としてはパワー感があり、MTモードでパワーバンドを意識すればキビキビとした走りが十分楽しめます。
街乗りでもワインディングでも楽しいです。
なおMTと比べてダイレクト感が無い等のレビューもありますが、A-Lineはコンセプトが違うので比較する意味はあまりないと思っています。

セダンとしては硬めの足で路面のギャップも拾いやすいですが、底から突き上げるような衝撃はなく、コツコツ・コトコトといった印象です。
が、スポーツカーとしては柔らかく乗りやすい足だと思います、少なくともFD2純正や車高調を入れたような硬さではないです。
ただし内装のプラスチック感とビビリ音と相まって普通に走っていても賑やかだと感じます。
それも含めて「その気にさせる」と思えば★5の気持ちです。

ワイドボディも相まって荷室は横に広く、リアシートを倒せばスノボ板等の長モノも積める広さがあります。
大型テレビは流石に積めませんが、2人キャンプの荷物程度であれば余裕をもって積めると思います。

都心の待ち時間が多い箇所では燃費に気を使っても7㎞/ℓ台ということも多く、平成後期の車とは思えない燃費の悪さです。
が、そんなことを気にしてスポーツカーには乗れないので何も考えずにハイオクを入れることにしました。

中古相場も新車価格の1/3以下、正直に言って不人気車種と言わざるをえないこの車で売値を期待は難しいでしょう…
が、乗り潰すつもりであれば300PSスポーツカーが手頃な価格で味わえるのでかなりコスパの良いクルマだと思います。