
ここ、みんカラでのブログや、ミカドオイルさんのブログなどでオイルの知識を深めたところで、私の中で結論は固まった。
『GTL(=gas to liquidの略。シェルではXHVIとも言う)ベースオイルで、かつ、ACEA認証取得』
もうこれで"絶対に"間違いない。
何よりACEA認証の信頼度が高い。
特にA3/B4であれば塩基価(TBN)も10以上と定めているので寿命も長い。
(試しにWAKO'Sのオイルの塩基価を見てみるといい。ディーゼル用含め、塩基価が10を超えているオイルはない。)
https://www.wako-chemical.co.jp/global-image/units/upfiles/404-1-20230907092501.pdf
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昔、約20数年程前に空冷VWビートルに乗ってて、チューニングエンジンでサーキット走行が趣味だったのですが、当時もやはり色々とオイルを(多分10種以上は)試してみてはいて、その時に辿り着いた、性能もコスト面も文句無しなオイルが「シェル ヒリックスウルトラ5W-40」でした。

↑当時は紙パックの1L入りで、1600円/Lで買ってました。
空冷エンジンでチューニングエンジンでサーキット走行で、油温が130℃超えるのも珍しくない状況でも、3000km交換時まで全くフィーリングの変化がなかったのはこのオイルだけでした。

↑当時、自宅の岩手〜埼玉(524km)まで自走で行き、サーキットを全開走行した後にその日のうちにまた自走で帰るという鬼のようなスケジュールで遊んでました。
しかもシェルヒリックスウルトラはPAOでもエステルでもないベースオイルですから、旧車にも安心。
我ながら当時の時点で最適解に辿り着いていた自分を褒めてやりたい。
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そんな昔話はさておき、本題のタイトルの件。
amazonでオイルを眺めていた所、目を疑うような文言をパッケージに書いたオイルを発見しました。
「15年もしくは50万マイル保証」
シェル ロテラ T6 5W-40
https://amzn.asia/d/iz1QCR3
ターゲット層からディーゼル用オイルという事で書いてありますが、当然ガソリン車であろうとも何ら問題はないでしょう。
それにしてもあろうことか訴訟大陸アメリカにおいてこの常識外れの謳い文句で販売できるのは、相当な自信の現れですね。
価格はリッター4,000円超えるけど、その長すぎるロングライフ性能を考えれば圧倒的に財布に優しい。
amazonの評価も☆5ですね。(アメリカ人ばかりのようだけど)
うちで所有の車たち(特に自家用バス)に入れたくなりました。
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このロテラ T6、ACEA規格でE9をとってあるんだけど、調べても最新2022でもE9というのが分からなかった。
E4,E7,E8,E11はあるけどE9が無い…。
https://www.acea.auto/files/2022-ACEA-oil-sequences-heavy-duty-engines.pdf
でも上の表から見るに、Eの規格ではHTHS(油温150℃時の油膜強度)が3.5以上と定めてたりとかなり厳しいハードルを設定しているあたり、他の数値からも察するに要求レベルはかなり高い。
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エンジンオイルの世界は、MSDSシートの中身が分かるようになってからが本番。
CAS#(キャスナンバー)の数値が何であるかを読み取れるようになると、もうGTLオイル以下のエンジンオイルはコスパが悪くて使う意味を感じなくなる。
それを教えてくれて一つ上のステップに上げさせてくれたここみんカラの存在には本当に感謝。
Posted at 2024/01/14 01:54:45 | |
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