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オシゴトを早めに切り上げ、帰り道にプリウスPHVをワインディング・ロードに持ち込んでみました。

いつもの通勤ルートでは面白味もなくなってきたので、六甲山に上ります。平地ではハイブリッド走行で充電に徹します。最近では六甲山の北側に阪神地区のベッドタウンが広がっているため、六甲山トンネルで南北を結ぶルートがあり、その途中から、表六甲有料道路という観光道路がありましたが、いまでは無料化されています。この、旧表六甲有料道路をＥＶで走ってみよう、というのが今回の目的です。

この旧表六甲道路の入り口までも、平地から、かなりの登坂が続きます。ケーブルカーの駅付近までは片側２車線。いつもなら、ほかのクルマと同じペースで快走できるのですが、さすがにエコモードではとてもついてゆけません。50km/h(制限速度)で走ろうと思うと、Powerモードに入り、しかも、エンジンが轟音をあげています。今日はピンクナンバーのスクーターにも余裕で追い抜かれました。1800ccものエンジンですが、かなり非力です。重い重量も災いしていると思われます。

我慢強く、電池電力を温存して走り、いよいよ目的の旧表六甲道路へ。この道路はターンパイクのような快走道路ではなく、片側１車線で、ヘアピンカーブもある、しかも六甲山山上のホテルの送迎バスも走るような、低速登坂路です。速いペースでの登坂は電気の消費が著しいことは日々実感しており、どうやら、40乃至50km/hまでの走行において、モーターの力を有効に発揮できそう、という感じを得ていましたから、まさにもってこいの道路です。

思った通り、40km/h程度まで、ＥＶ走行は快適です。本当に無段変速なので、アクセルの開度調整だけでスムーズに加減速ができ、力強さを感じることができます。EV走行は街中に適している、といった批評を聞きますが、ワインディングの山道もケッコウいけます。

途中、このブログに載せる写真を撮ろうと、唯一の展望台へ向かいます。
そこには、イノシシが待っていました。

なんか、こちらに注目しています。猪突猛進という言葉のように突っ込んで来たらどうしよう？と思いましたが、折角なので、クルマとの写真は撮れないか？と、欲を出して、クルマを止めて車外へ。

そして気づいたのですが、見えにくいところで、母親イノシシもこちらを見ています。

そういえば、六甲山（新幹線の新神戸駅付近でも出会ったことがあります）のイノシシはいつも親子でウロウロしています。周囲を見渡すと合計４頭も居ました。囲まれました。これは長居はキビシイので、クルマに戻ろうとすると、クルマの周囲をウロウロしています。


しばらく待ち、クルマに戻ると、今度は容易にバックもさせてもらえません。


ここで、EV,HVなど、エンジン音無しで走る車に装着されている、歩行者への注意音声を使うと気づくか？・・・ダメでした。すでに聞きなれているのか、後ろには効かないのかわかりませんが、まったく人間をなめてかかっています。

そんなわけで、思わぬ出会いをして、無事、六甲山ホテルまでＥＶ走行で登り切りました。（残量1km)

ここから自宅までは、下り中心の道のり。20kmほどEVモードで走り、到着時には5kmの残量までリカバリーできました。フット・ブレーキと慣性走行の賜物です。

今回の山道コースを走ってみて、ＦＦの軽やかなハンドリングとは全く違う、重たいけれどもしっかりとした接地感のあるコーナリングをすることがわかりました。平地での乗り心地を優先されているのか、スプリングの深い伸縮を感じます。ステアリングの重さは、最近のコンパクトカーなどに慣れている人には厳しくないだろうか？と感じました。

ところで、ふと、気づいたのですが、ポジション・ランプが意外とオシャレだったのですね。

モニター車はグレードは最下位のＳでLEDヘッドライトも付いていませんが、最近のオリンピックマークよりも一つ輪っかの少ないマークのドイツ車的なシュンとしたお髭です。