＜よもやま話＞『借金』という表現

昨日、公共放送の編集に悪意を感じてしまいました。

なんか、財務大臣かなんかの諮問機関が、国の借金が今後どうなるかを考えたのだそうですが、
その際に放送されたのが、
「2060年には、国と地方の借金を合わせると、８０００兆円になる」
というもの。

今の国が発行している国債は、主に赤字国債であり、
財源が不足しているので補うためのもの。
基本的には発行が認められていない国債です。

かたや、地方自治体が主に発行しているのは建設地方債。
こちらは、
「公共施設等を整備するにあたって、それらを使う将来世代にも相応の負担をしてもらう」
という性質を持たせるため、財源の一部を地方債にするというもの。

まぁ、中には本当に首の回らない自治体もありますが、
大半は地方債の償還に対してそれなりに準備ができているところがほとんど。
職員の退職手当については自転車操業的なところが多いですが…

まして、プライマリーバランス（基礎的財政収支）については、
黒字の自治体がほとんどです。
国はどうだか知りませんがｗｗｗ

国と地方を、「公」ということでひとくくりにし、
あたかも地方もヤバいみたいな印象を与える報道はいかがなものでしょうか。
交付税に財源を頼り、国がそれを赤字国債で賄っているという側面から見れば、
地方財政もヤバいということが言えるかもしれませんが…
それにしても、端的過ぎる言い方だと思います。

もーちっと考えないと、報道ではなく、不安を煽るだけの扇動となりかねませんよ～