2013年02月26日
! CAUTION! CAUTION! CAUTION! CAUT
このブログは、うp主が学生時代に学んだことを、
おぼろげながらにたどりつつ考えた内容が含まれて
います。
「なんか悪いもん食ったのか?」と思われる方は、
回れ右でお願いしますw
CAUTION! CAUTION! CAUTION! CAUTION
安倍首相がアメリカ詣での結果引き出した、
「聖域なき関税撤廃を最初から一方的に求められることはない」
というオバマ大統領の譲歩によって、TPP参加しそうな勢いです。
これが良い・悪いという判断はおいといて、
そもそもTPPってなんぞや?というところを考えてみます。
えー、TPPの詳しい内容は各自でググル先生にでも聞いていただくとして、
この中で重要なキーワードになるのが【関税】です。
関税っちゅーのは、簡単に言えばハンディキャップのようなもので、
自国が有利になるように仕向けるための手段です。
例えばオレンジを輸入する場合を考えてみます。
国内にもオレンジを生産している人々がいて、
国内で生産すると1個50円かかるとします。
しかし、海外から輸入する場合、輸送コストを含めても1個30円しかかからない場合、
同じ50円の利益を得ようとしたら国産オレンジは100円になりますが、輸入オレンジは80円です。
このとき、普通に市場で売ったら輸入オレンジに価格で負けてしまい、
品質が同じであれば国産を買う理由がありません。
そこで、関税をかけて、国産品よりも高い売値になるように調整します。
この場合、100%の関税をかければ、輸入オレンジの原価は1個60円になりますから、
国産オレンジが10円有利になるというわけです。
こうして、国産オレンジが買ってもらえるようにして、自国の産業を守ろうというのが関税です。
ちなみに、学問としての経済学は、こういった障壁を完全になくした場合とか考えていたりして、
生産力に格差があるんだったら、優位なところに任せた方がいいと考える学派もあったり。
まぁ、経済学者は別にオレンジ生産農家とかではないので、
そういう考え方をしたって失業することはないですからねwww
こんな考え方でも理論としてはおさえておくべきなので、
こういった机上の理論の価値というのは、原則論みたいなところにあるんでしょう。
で、TPPはこの関税を撤廃し、みんなで競争しようや、と考えているわけです。
もちろん、生産力において他国に劣っている産業は、
輸入品によって駆逐されてしまう可能性があるでしょう。
自国で生産するということは、為替レートなどに影響されないので物価が安定することや、
輸出国がいきなり輸出を取りやめても自国内で供給できるなど、
大事な意味があったりします。
でも、家電製品や自動車などのように、
一時期は関税で守らなきゃやってらんない産業だったけど、
生産力や品質が向上して関税なくたって勝負できるようになることもあります。
関税でがっちがちに守るだけが、国内産業を育てるわけではないということです。
関税をかけるのが守りの方策とすれば、
競争力を高めるのが攻めの方策といえるでしょう。
どちらもアリだと思います。
さて、日本はどう舵取りをしていくんでしょうね。
Posted at 2013/02/26 08:14:59 | |
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