2013年08月25日
最近、世間をにぎわせているヴァカどもの愚行さらし。
そして、ついさっきニコ動で見つけた、千本桜をAKBの曲だと言い張るファンの記事。
共通点があるような気がします。
みんな、「ネットの使い方がわかっていない」のではないでしょうか。
愚行さらしは、「ネットは公共の場」ということがわかっておらず、
学校で昼休みに友達と集まって話をしている程度にしか思わなかったため、
不特定多数の人間が見ることのできる場所に自分をさらしたと気づかなかったのでしょう。
わたしゃダイヤルアップ時代の人間なので、
「インターネットとはそら恐ろしい世界じゃあ…((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル」と、
BBSに書き込み1つするのでも、気を使ったもんです。
もちろん、今でも使っていますよ。
彼らの悲劇は、インターネットが常に身近にあり、
ネットに接続することが「日常」になってしまっていたからではないでしょうか。
ダイヤルアップ時代は、まさしく電話をかけるような感覚で、
インターネットによって遠くの人と言葉を交わすのは「非日常」でした。
その当時、K.I.S.S.というサイトのBBSでやりとりしたのはいい思い出…(*´Д`)
それが、ADSLの出現でインターネット通信が定額化され、
いつでもつなぎ放題になったあたりから、インターネットの世界は「非日常」ではなくなり、
気の合う仲間とツイッターで言葉を交わしていても、
それがオフラインで会っているかのように勘違いしてしまうようになったのではないでしょうか。
そういう意味で、このヴァカどもは「ネットの使い方を誤った」のです。
で、もう一方の、千本桜をAKBの曲だと勘違いしたファンが炎上させた話は、
「ネットを使わなかった」という意味で間違っていたと考えます。
ネットで検索すれば、いくらだってボカロ曲の千本桜の情報が出てくるはずですが、それをしなかった。
そもそも、ネットとは情報をやりとりする場であるはずなのに、
一方的に発信するだけで、受け取ることをしなかった。
狭い見識で、狭い領域でしか生きていない彼らは、
その外にあるものには興味などないのでしょう。
彼らにとっては「AKBの千本桜」だから興味があるのであって、
「初音ミクの千本桜」は興味の対象とはなりえないのかもしれません。
もしくは、ネットで調べてはみたものの、「AKBの千本桜」であることが最優先され、
「初音ミクの千本桜」が正しいという自分たちに不都合な真実は、
受け入れられなかったのかもしれません。
このように、インターネットが身近で、日常的になったにもかかわらず、
その使い方を正しく理解できていない人たちが多くなった気がします。
どんなものにでも、似たような現象って起こるものなんですね。
世の中に出たころはみんなが興味と注意をもって扱い、
なじんでくると一気に隆盛する一方で誤った使い方をするものが出始め、
恒常的になるほど一般化するとその危険性などが認識されなくなって事故が起こる。
そして、そういう事故が起こって、ことさら今発見しかたのように、その危険性を指摘する。
しかし、いずれはそういう時期を乗り越え、
それらの危険性を正しく認識できた上でうまく扱える、付き合えるようになる。
車は、まだ危険性を思い出したあたりでしょう。
刃物が、ようやくうまく扱える時期に到達したんじゃないですかね。
とはいえ、いまだに酒はうまく付き合えていない気がしますねw
そう考えると、ネットがその境地に到達するには、まだまだ相当な時間が必要そうです。
Posted at 2013/08/25 01:02:48 | |
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