2024年07月30日
今年の夏休みは、宮崎と愛媛に遊びに行き、
愛媛は松山朝生田のイオンで「ゲレザ ゲイシャ」という豆を見かけたので、
思わず買って木馬に持ち込みました(マテ
木馬のマスター曰く、
ゲレザとは、グジ地区ゲレザ農園のゲイシャなので、
グジゲイシャとほぼ同じとのこと。
なるほど、豆自体はそれほど珍しくないと。 (((´・ω・`)カックン…
しかし、思わぬところにマスターがくいつきます。
焙煎してるところが「アライドコーヒーロースターズ」という会社だったのです。
マスター曰く、
この会社は焙煎のことを調べつくして、
最大公約数的な味をとことん追求するところなのだそうです。
最大公約数的な味とは、
多くの人が納得する味ということ。
つまり、とんがった特徴はないけれど、
その分嫌う人もほとんどいないという味らしいです。
確かに、お店で試しに淹れてもらったら、
ゲイシャ独特の華やかな香りと酸味はほとんどないものの、
軽くてスッキリと飲みやすいコーヒーでした。
最大公約数的な味と言われる理由がわかります。
しかし、焙煎を極めた結果、
とんがった強い個性を求めるのではなく、
言ってしまえば無難な味を求めるのはなぜか。
ともすれば、アバタもエクボと言わんばかりに、
ジャガイモ臭ですらウチの特徴と言ってしまいかねない、
なんちゃってスペシャルティ焙煎士が氾濫する世の中なのに(マテ
それは、どうも缶コーヒー用の焙煎を手掛けているからみたいなんですね。
缶コーヒーは、同じ銘柄であれば、毎年同じ味がします。
つまり、農産物であるため年毎に味がわずかに違うはずのコーヒー豆を、
毎年同じ味に仕上げているということなんです・・・!
この技術を持っているのがどれほどすごいか・・・と、
マスターが熱く語っておりました。
また、こうした地味な技術的な話というのは、
先ほど話に出した、特徴を大事にする焙煎士さんには響かないので、
なかなかこんな話はできない、ともおっしゃってました。
・・・どうやら、ワイはマスターの側の人間と思われているようですw
なんにせよ、この「最大公約数の味を作り出す技術」と、
「ブレをきっちり調整して同じ味にする技術」は、
ベテラン焙煎士さんにとっては脱帽ものなんだそうです。
見たことない産地の豆だと思って話のネタに買ってきた豆が、
実はすでに飲んだこともある豆だったと知って恥をかいたけど、
思わぬ方向に話が膨らんでおもしろかった、というお話でした。
Posted at 2024/07/30 00:12:33 | |
トラックバック(0) |
よもやま話 | 日記