「360CSのドライビングはまさに素晴らしい体験である。エンジンのハイパワーをアスファルトに伝える完璧なレシオの6速シーケンシャルM/Tは、電光石火の早業を見せるギアボックスである。私はこれまで360のF1マチックがさほど好きではなかったが、チャレンジ・ストラダーレに装着された改良型のシステムはほとんど文句のつけようがない。市街地走行でもスムーズで良好なマナーを示す一方で、レースモードではわずかに0.15秒で変速をこなす。
さらに凄まじいのは360CSのエグゾーストノートで、全開時には耳をつんざくような爆音を轟かせる。加速時のサウンドの高まり方は強烈で、いつまでも耳に残り、ドライバーを虜にする。」
ここで360CSが実力を見せつけますね。
まあ、横綱相撲でしょう。
「だが、その音量と変調の激しさを3割ほどトーンダウンすれば、そのままエリーゼのサウンドとなる。そしてハードに回したときの素晴らしさはフェラーリとほとんど変わらない。そのおかげで、エリーゼ111Rで360CSを追いかけて走るのは、ちょっと背筋がぞっとするくらいの体験だ。7800r.p.m.まで回して走るエリーゼは巡航ミサイルのように360CSを追尾し、少なくとも130km/hまでは追い抜くことさえできそうな勢いを保つ。
まったくすごいのはそのエンジンである。ロータスが手を加え、超軽量なエリーゼに合わせて制御プログラムを書き換えたトヨタ製4気筒ユニットは、360CSのV8に比べればおとなしく、刺激の点では負けているが、高回転域でのパワーの盛り上がりはフェラーリとほぼ同等である。それがストロークが短く、素早い操作が可能な6段M/Tと組み合わされているのだ。
パワートレーンの比較だけでも今回の比較テストは“360CSという強敵を相手にエリーゼが果敢に戦い、一矢を報いた”という結論を下せそうだが、話はまだ終わりではない。」
ワタシ、何かの記事で、2ZZエンジンが「宝石のようなエンジン」と表現されていた記憶があるんですが、この記事じゃなかったな。
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Posted at 2023/10/26 18:32:27 | |
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111R | クルマ