2007年11月21日
ちょっと、昔話もさせてください。
初めてのクルマは、最初期型のミラージュ1600GT5ドアでした。
父の知り合いから、タダで譲ってもらったものでした。
いまだに、5ドアとして、非常に良いスタイルだと思っています。
206に負けてない。
さて、このミラージュ、自分自身初めてのクルマということもあり、いろんな意味で思い入れの深いクルマです。
まず、マニュアルなんですが、これが、「スーパーシフト」という、ちょっと特殊なミッションだったのです。
つまり、4速×2速の8速シフトなのです。
普通のマニュアルシフトの隣に、LとHで前後方向のみに動くサブシフトが生えていて、メインの4速がそれぞれLとHになるのです。
と言っても、そうそう8速を使いきるわけでもなく、普段は1から4速までLで引っ張り、最後にHに放り込む5速で乗っていました。
当時の、たぶん900kgくらいと思われる車重にSOHCながら1600のエンジンですから、トルク的には充分でした。
こういう工夫は、もっと小排気量のクルマでブンブン回す時にはありがたいと思いますが、正直、あまり必要性を感じませんでした。(ま、なくなってしまったということは、メーカーもそれに気づいたんでしょうが)
でも、何か、他の人にはできないことをやっている、8速を操っている、という優越感は感じて、たまには、メインとサブの両方のシフトを片手で同時に扱うなんて技も使っていました。
昔のクルマってのは、何にもついてなくて、その分、自分でいろいろ取り付ける楽しみってモノがありました。
フォグランプ、オーディオ(カーステレオ)、リアのスピーカーなど、ボルトとワットとアンペアの区別もつかない電気オンチなワタシでも、頑張ってなんとか取り付けていました。
ドキドキしながら配線をつないで、スイッチを入れた時に見事音が出た瞬間とか、逆に、「あれ?」とか言いながら、もう一度配線を確認したりして、試行錯誤の末に何とかステレオから曲が流れた時とか、とにかく、大感動でした。
元々、ついてないからつけようという、つけてから使うことが目的だったはずですが、いつの間にか、つけること自体が目的になってしまったような面もあります。
Posted at 2019/02/25 20:27:29 | |
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昔話 | クルマ
2007年11月20日
エンジンは、昨日も書きましたが、トルク型で、実用的には必要充分です。
マフラーはノーマルなので、なんとなく高回転でこもるのですが、常用域では静かです。
高速巡航もぬあわキロ弱までなら静かですが、ぬあえキロあたりを境に、急にうるさくなります。
盛大なこもり音というと変かも知れませんが、そんな感じの耳障りなうるささです。
・ ・・でも、エリより静か。
アシ回りは、そんなに悪くありませんが、たぶん、昔からのフランス車好きの人には、物足りないんじゃないでしょうか。
「猫足」ってほどしなやかってわけでもないと思います。
ブレーキはジワァッと、踏んだだけ効く感じでとてもいいのですが、欧州車の常で、ダストがひどい。
これって何とかならないかなあ。
シートも、アシ回り同様です。
きっと、昔からのフランス車好きの人からは受け入れられないんでしょうね。
ワタシも個人的にフランス車のシートって、もっとフワフワだと思ってたんですが、良く言えばしっかりしてる、悪く言えば思いのほか硬い。
「ボルナツ」の田中むねよしセンセイが、シトロエンBXのシートを「かたせ梨乃のひざまくら」と表現していらっしゃいまして、そういうシートを期待していたんですがね。
さて、書いてるワタシも、読んでらっしゃる方も、そろそろ気づいてしまいましたね。
そうなんです。
206って、実は、スタイルだけが突出して良く、他は、並のクルマなんです。
でもいいんです。
スタイルに惚れて買ったんですから。
他が並以下ならダメですが、超美人で、性格も別に悪くないなら、上出来でしょ。
Posted at 2019/02/25 20:26:05 | |
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試乗 | クルマ
2007年11月19日
206のインプレはまだあまり書いていませんでした。
1600のDHOCで、108馬力です。
エンジンは、ま、トルク型で、それほど高回転が強いわけではありませんが、もちろん「実用車」なので、大した問題ではありません。
スタイルは、今でもバツグンだと思います。
もう、デビューから10年近く経つのに、全然古く感じません。
ようやく、ルーテシアやヴィッツ、デミオあたりが追いついてきたかな、という感じで、まだまだ充分通用しそうです。
でっかくなって、くどくなってしまった207あたりより、個人的には好きです。
さて、運転してみると、気になる点がいくつかあります。
まず、前にも述べましたが、ドラポジが取れません。ステアリングが遠いのです。
それから、ステアリングシャフトがつま先にグリグリ当たるのが気になります。
それと、ペダル間隔が意外と狭いので、典型的な日本人の足(甲高幅広)の私が、ブレーキを踏むと、知らないうちにアクセルをあおってたりします。
気になる点の最後は、フロントのピラーの位置です。
これは、スタイルとの兼ね合いだから、仕方ないんですが、山道なんかでタイトコーナーを曲がる時に、ピラーがすごく邪魔なんです。
ピラーのせいで、コーナーの先が見えないんです。
もっとも、必死こいて峠を攻めるクルマではないので、今のスタイルと、どっちをとるかと言われると、まあ見えにくくても、スタイルがいいからいいや、ってことになりますが。
雑誌などの評論では、スタイルのために居住性を犠牲に云々、というような表現もあったようです。
確かに、そう広大な室内というわけではありませんが、上々じゃないでしょうか。
ただ、身長178センチのワタシにとっては、後席はギリギリのスペースです。
内装も、新型の207が出た途端に、評論家のみなさんが、「207は206のような安っぽさがない」と表現なさってますが、そんなに安っぽいとは思いませんけどね。
もちろん高級感はありませんが。
Posted at 2019/02/25 20:24:34 | |
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試乗 | クルマ
2007年11月18日
エンジンをかけます。
クラッチを踏まないとエンジンがかからないんですが(これは、どっちにしろいつもやってることなので抵抗なし)、クラッチが、意外と重めでした。
最近のマニュアル車って、クラッチが軽いイメージですが、それなりに踏みごたえがありました。
で、エンジンがかかると、ちょっと感動しました。
「キレイなメーター!!!」
なんでも、「ファインビジョンメーター」というらしいですが、数字の内側に、青っぽいリングが入って、ちょっとエッチな感じもああイタリアン。
重めのクラッチを踏んで、ギアを1速に入れ、いよいよスタートです。
1600kg台の車重に、333馬力のエンジンです。
クラッチがつながる位置が、エリーゼより遠め(速くつながる)だったので、注意深くスタートする1速は問題ないのですが、2速にチェンジする時に、ちょっとギクシャクしてしまいました。
試乗コースはそう長くはなかったのですが、一度全力加速を試す機会がありました。
いやあ、速い速い。
エンジンもよく回ります。
でも、ターボ車のような暴力的な下品な加速ではなく、気持ち良く伸びる、大排気量NAならではの加速です。
それから、音がよかった。
なんでも、日産はフーガあたりから、音のチューニングにこだわって、少し室内に音を入れるようにしているらしいのですが、「ロロロロ」という結構いい音が、室内に入ってきます。
アシ回りも、きっとよくできているのでしょうが、さすがに細かいところまではわかりません。
でも、一度、緩いカーブで、クーッと気持ち良く切れ込んで行きました。
思い通りのラインではあったのですが、どこかバーチャルな感じもしました。
重たいクルマらしからぬ動きなので、変な先入観があるのかもしれません。
このあたりは、山道を死ぬほど飛ばす評論家のセンセーたちは、もしかしたら「不自然」とか言って、悪く書くのかも知れませんが、ワタシ程度のヘッポコドライバーからすると、なんだが、運転が上手になったようないい気持ちにさせてくれます。
さて、これが400万円前後だってんですから、これは、買いです。
実際、今発注しても納車は3月だそうで、久々に、クーペタイプのクルマのヒットですね。
ボクスターの時にも書きましたが、こういうデキのいいスポーツカーが、スポーツカーのすそ野を広げてくれるといいんですけどね。
Posted at 2019/02/25 20:23:21 | |
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試乗 | クルマ
2007年11月17日
新型のスカイラインクーペに試乗してきました。
スタイルは、旧型とそんなに大きく変わってないようにも見えますが、ドーンとおおらかでアメリカンな旧型に比べると、抑揚がついてて、ちょっとイタリアンなラインになってます。
好みで言えば、圧倒的に新型の方がカッコいい。
ちなみに、なんだかサイドウィンドウの形がおかしい新型GT-Rより好き。
(GT-Rは、もう、スカイラインじゃないんですね)
乗り込むと、シートの前後も、ステアリングのチルト&テレスコもみんな電動。
ちょうど電動調整式のドアミラーをいじる感覚です。
エンジンは、最近流行りの、ボタン式。
何ででしょうね? これ流行ってんの。
別に、個人的には好きでも嫌いでもないんですが、古いタイプの人間なので、「キーを差し込んで捻る」のが、クルマのエンジンをかける儀式という思いがあるので、若干抵抗があります。
それに、ネコも杓子もってのがちょっと・・・。
まさか、アイドリングストップをしやすくするためなんて言わないでしょうね。
内装関係で言うと、リアシートは、思いのほか座面が長くとってあり、立派なものでしたが、ここまで座面が長いと、前のシートとの空きスペースが大丈夫か? という感じでした。
また、トランクは、いやあ、さすが、クーペ。 狭っ。
「狭い」というより「浅い」感じで、このあたりは、FDを彷彿とさせました。
でもって、笑っちゃったのが、トランクのウラ(だったかな)に、ゴルフバッグを2個積むための、積み方イラストのステッカーが貼ってあったこと。
フェラーリなんかも、ゴルフバッグが積めることを随分気にしているそうですが、ゴルフバッグが積めることって、クルマにとってそんなに大事なんでしょうかね。
ワタシはゴルフをやらないので、全然わかりませんが、クルマにこだわる人と、ゴルフをする人の接点が、あまり見つからない気がするんですけどね。
そんなわけで、続きはまた明日。
Posted at 2019/02/25 20:22:09 | |
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試乗 | クルマ