2007年12月20日
納車は、11月3日と決まりました。
岡崎までキャリアカーに載っけてきてくれるそうです。
ウチは、昔書いた気がするんですが、道が細いし、あまりご近所様に喧伝するのも気が引けたので、保険でお世話になっている近くの町工場的な自動車整備屋さんにお願いして、スペースを少し借りる事にしました。
またまた、「奥さんはご存知なんでしょうね」と疑われました。
めでたく引き渡しも終わり、新鋭の111Rが載せられてきたキャリアに積み込まれて運び去られる初号機を見ていたら、涙が出そうになりました。
あんなに恋い焦がれた末に手に入れたクルマなんですが、自分は案外冷たい人間に思えました。
納車時に、ちょっぴりフロアマットが湿気っていたのが気になりましたが、このことで大騒ぎするのは、もう少し後の事です。
午前中に納車を済ませて、昼過ぎに、お腹の大きいヨメさんを無理やり助手席に押し込んで、初号機の納車の時にも行った、英国風の喫茶店まで、アフタヌーンティーをしに出かけました。
振動で産気づいてしまったらどうしようかとちょっぴり不安でしたが、初号機と比べて、望外に乗り心地がよく(昔乗らせてもらったTMR号に近い雰囲気)、世界初の「エリーゼ車内で出産」などというギネス記録は実現しませんでした。
これは、儀式的にやっておきたかったのと、今ヨメさんを111Rに乗っけておかないと、下手すると、ヨメさんは一生111Rに乗る機会がないかもしれない(ヨメさんにとってはちっとも構わないかもしれませんが)と思ったためです。
実際、その後ヨメさんは111Rに乗ってません。
トヨタエンジンとか、ABS付きのブレーキだとかは、そのうち嫌でも体感できるだろうと思って、焦らなかったのですが、エアコンは、ちょっと楽しみではありました。
なんせ、スイッチ一つで確認できるのですから。
で、スイッチオン。
11月だし、シンプルなマニュアルエアコンだし、さぞ冷たい風が吹き出すんだろう・・・あれ?
いつまでたっても冷たい風が出ないぞ。
エンジン回転も変わらない。
・・・コンプレッサー、動いてないじゃん。
てなわけで、一ヶ月点検でのクレーム修理項目第一号発見です。
この先が思いやられる・・・とは、実は思ってなかったんですけど、結果的に思いやらなきゃイケナイことになるとは、思ってませんでした。
Posted at 2019/02/26 19:06:06 | |
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111R | クルマ
2007年12月19日
20万の差額が大きいと感じたのは、資金調達のメドが立っていなかったからというのもあります。
560から下取りの320と第二次エリーゼ積立の100を引いて140。
初号機を買った時、思いのほかFDが良い値で引き取られた余りのお金とか、へそくり、エリーゼ購入後に、万一に備えてひそかに開始していた「エリーゼ修理積立(月5000円也。これは、ひと月にかかるガソリン代の差額で埋まりました。FDは燃費が極悪でしたから)」が15万 (初号機がお利口で良かった) とか、一切合切で、諸経費を入れても残り100万を切る事になったのです。
その100万弱は、何年か後に家を建て替える為に貯金していたお金から「借金」する事で、何とか調達できました。
この後約2年半、それまで第一次と第二次で都合約6年にわたって親しんできた「エリーゼ積立」は、「エリーゼ返済」と名称を変えて継続される事になります。
が、なんかモチベーションの上がらない名前だなあ。
購入にあたって、色は、初号機とあまり変わらないものにしたかったのですが、同じガンメタがなくて、「ストームチタニウム」という、少し薄めの、金というか黄色というか銅色というかそんな色が、少ーし入った銀色にしました。
選ぶところは、色以外では、シートが、革とアルカンタラで選べました。
試乗した時に案外滑らなかったのと、普通の革だとすぐに擦り切れてしまう肩辺りの縁にちゃんと布が当ててあったので、革にしました。
納車の日程については、次の2月が車検なので、その前ならいつでもいいくらいに思っていたところ、「ストームチタニウム」なら10月下旬の納車が可能ということでした。
最終的な契約は、W氏がこちらに来るというので、岡崎で行いました。
ただ、家はその時、ヨメさんがお腹の大きい状態で、正直あまり片づいてもいなかったので、近くのファミレスを指定しました。
家に来させたがらないワタシの態度を不審に思ったのか、W氏は、「奥さん、ご存知なんですよね」とのたまいました。
逆に、「奥さんに内緒でクルマ買う人がいるんですか?」と突っ込んだところ、いるんだそうです。
それもかなりたくさん。
どうするんでしょうね、黙ってクルマなんか買っちゃって。
高校生のエロ本じゃあるまいし、ベッドの下に隠しておけるものでもあるまいに。
Posted at 2019/02/26 19:03:52 | |
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111R | クルマ
2007年12月18日
お腹の大きくなったヨメさんに、それとなく切り出してみました。
「今のクルマ、300万で引き取ってくれるって」
「で?」
「エアコン付きの最新型が、追金200万円切るんだけど・・・」
「・・・換えたいの?」
「・・・ちょっと」
「10年乗る?」
「乗る(即答)」
というやり取りの末、購入の許可が下りました。
太っ腹のヨメさんに感謝です。
この時も真夏でしたが、毎日汗だくになってクルマから降りてくる姿が、少々気の毒に見えたそうです。
「思ったより平気だ」というワタシの言葉も、本音ではあったのですが、ヨメさんに言わせると「悲しいほどの強がり」に聞こえたみたいです。
そんなわけで、ワタシって、何だかすごくかわいそうな人間だったようです、ハタから見たら。
ただ、まだこの時点で、資金調達のめどは完全に立っているわけではありませんでした。
そんな時、名古屋の某大手輸入代理店から電話がありました。
偶然・・・だったかな、とにかく、ワタシのクルマの担当が決まったとのことで、ご挨拶だったような気がします。(違ってたかもしれません)
元国産のディーラーでセールスをやってたというW氏という人でした。
元国産のディーラーマンだけあって、丁寧な感じの人です。
実は、ACマインズさんでSTDを300で引き取ってくれるので、111Rを購入することにした、という話をすると、なんと320万という数字を出してきました。
さらに20万アップです。
残り140万!!
でも、W氏には正直に言いました。
12ヶ月点検の件で、そちらのお店は信用していない、と。
それから、ワタシの担当が次から次に辞めていくのも、安心できない、と。
そうしたら、さすが元国産ディーラーマンですね、担当として決まった以上は、きっちり責任を持ってやらせてもらう、せっかくできたご縁なので、是非とも面倒見させてもらいたい、代車も自分が責任をもって用意させていただく、と。
神様、ホトケ様、ACマインズ様、ごめんなさい。
ワタシは、いざとなったら、踏み絵のイエス様をを踏む男です。
20万の差額につられて、結局、某大手輸入代理店の方を選んでしまいました。
これから待っている悲劇も知らずに・・・。
Posted at 2019/02/26 19:01:47 | |
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111R | クルマ
2007年12月17日
2004年はいろんな意味で思い出深い年です。
まず、ずーっと子供がいなかったウチですが、ヨメさんに子供ができました。
予定日は11月15日でした。
エリーゼに、トヨタの1.8リットルVVTL-iの2ZZエンジンを積んだ最強モデルの111Rが登場しました。(なんか、同列で語るものではないと、特に女性から(中でもヨメさんから)お叱りを受けそうですが、まあ、このブログがそもそもエリーゼ中心なので許してください。)
トレノのところやMR-2のところで書きましたが、同じクルマに、自分よりグレードの高いエンジンが存在するのはちょっとだけイヤです。
それが、過給器付きというなら特に問題ないし、エリーゼ1とエクシージ1のように、明らかにスタイルが違うのならかまいません。
でも、同じスタイルで、NAの上級エンジンがあるのはちょっとイヤなんです。
この時までも、K型エンジンのノーマル(122馬力)に対して、135とか、VVCの145馬力とか「目の上のたんこぶ」的なエンジンはあったのですが、まあせいぜい20馬力差でしたので、まあ許せました。(あれ? 何で上から目線な物言いになってるんだろう? 他意はありません。)
でも、VVTL-iっていったら、ホンダでいえばあの、V-TECですからね、しかも192馬力。
ちょっと許せない感じがしてはいました。
(それにしてもトヨタ、このエンジンに関してはネーミングが下手。「ブイテック」とか、なんか分かりやすいカッコよさげな名前をつければいいのに。「ペガサス」だの「レーザー」だの「ゴア」だの、いかにもな名前は得意なはずなのに)
エリーゼは軽さが命、強馬力エンジンでなくても充分楽しめる、という、評論家のいうようなことは頭でわかっていても、トヨタ製のV-TECの載ったエリーゼははっきり「欲しい」と意識させるものではありました。
K型エンジンは、高速でうるさいし。
だた、そんなことより、初号機で最大の不満・・・というより不安点は、前に述べたブレーキでした。
不定愁訴的に発生する例の「異常にきかない」症状がちょっと心配で、これだけでも何とかしたいという思いが最も強いものでした。(111RはABS付き)
そんなタイミングで、ひょっこり出て来た270という数字です。
初めてエリーゼを買った時が、409万引くFDの下取りが70万くらいとエリーゼ積立てが100万で、あと239万でした。
今度は、第二次エリーゼ積立て(実はエリーゼ購入後も勢い余って続けていました)が100万弱あるので、税抜き560万の111Rまであと190万。
あ、エリーゼの初号機買った時より、安いじゃん。
調子こいて「餅は餅屋に持ってった方がいいんじゃないか」ということで、岡崎のACマインズさんに行って、111Rの見積りを作ってもらっちゃいました。
その時の下取り金額が驚愕の300万!
追金160万!!
おまけに、11月になったら、子供が産まれちゃう。
アホな事をやっていられるのも今のうちなんじゃないか?
そんな焦りもあったかもしれません。
Posted at 2019/02/26 18:59:40 | |
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111R | 日記
2007年12月16日
その後、エリーゼは快調でした。
2年目の夏(2003年)は、冷夏で、大きな苦労もなく乗りきる事ができました。
3年目の夏(2004年)は再び暑い夏となりましたが、前にも書いたように、体の方が慣れてしまって、平気になっていて、順調に過ごしていました。
ただ、命綱である扇風機のヒューズが切れた事が2回ほどあり、その時は、「あ、死ぬかも」と思いましたが。
そんな暑い夏のある日、ネットを見ていたら、「あなたのクルマを30社が無料査定!」ってな感じの広告が載っていました。(よくありますよね)
で、完全に面白半分で、エリーゼってこういうところではどういう評価なんだろう? と思って、つい、入力してみました。
広告の感じだと、翌日には10社以上から査定額を知らせるメールが届くとのことでしたが、さすがに一通も返事のメールが届きません。
「なんだ、誇大広告しやがって」と思いつつも、「そりゃ、そうだろうな」と納得して忘れかけていたところで、電話が鳴りました。
「旅行記」で、巨人になったり小人になったりする人の名前の会社からでした。
で、その内容が「珍しいクルマなので、データがなく、ネットでの返事ができない。申し訳ないが、一度見せてもらえないか」とのことでした。
非常に丁寧な物言いで、電話でも真面目なのが伝わる感じだったので、少し面倒だとは思いましたが、「じゃ、いついつに見に来て」ということになりました。
もとが409万(税抜き、メタリック塗装10万込み)のクルマです。
2年半乗った時点で、いくらになっているのかは興味がありました。
200万いかなかったら暴れてやろう、という思いと、でも250万いけば御の字かなという思いの入り交じった、複雑な気持ちで結果を待ちました。
ところが、「すぐに返事ができないので、社に持ち帰って後日改めてお知らせする」ということで、すぐに返事がもらえません。
なんか、合格発表を待つ気分です。
そして、後日はじき出された金額は「270万」でした。
この数字にはちょっとびっくりしました。
「夏は暑いけど頑張って10年乗ろう」という気持ちをぐらつかせるのに充分な金額だったのです。
Posted at 2019/02/26 18:56:32 | |
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エリーゼ | クルマ