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2025年02月11日 イイね!

V型16気筒DOHCで6バルブ!!って一体…凄いディーゼルがあるのですね。

V型16気筒DOHCで6バルブ!!って一体…凄いディーゼルがあるのですね。
高性能化するために1気筒当たり5バルブや楕円ピストンで8バルブなんてエンジンもありましたが、真円のピストンで6バルブのエンジンもあるのですね。しかもV型16気筒なのでなんと96バルブ!!凄いディーゼルエンジンです。




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もちろん乗用車用では無さそうなのは薄々お気付きかと思いますが(爆)、何とディーゼル機関車用のエンジンでした。不勉強でしたがDD54というディーゼル機関車に搭載されていたのですね。


当時としては珍しく、ドイツのMTU(旧マイバッハ)のエンジンを三菱がライセンス生産していました。このサイズの車両で1原動機で1800馬力という要求馬力をクリアできる条件から採用されたようですが、紆余曲折があったようです。


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車内を見ると片バンク8気筒がズラッと並んでいるのが凄いですね下側に見えるのが吸気管で、写真中央上に見えるのがターボチャージャーで左端上に見えるのはインタークーラーです。

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ピストンは二重構造になっていますが、さすがにゴツいですね。


この後開発された国産エンジンのDE10がV型12気筒でOHVで気筒当たり4バルブだったのに比べるとかなりのハイメカな気がします。


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変速機は4段式で車体中央からややずれた箇所から前後にドライブシャフトが出ていますが、この駆動系は国産でした。どうやらこの部分が高出力のエンジンに対してネックだったようで、図の3番や4番のシャフトに問題が出たようです。


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1968年に起きた事故ではドライブシャフトが破断した上に車体を押し上げて(「棒高跳び」と当時表現されましたが)機関車は横転した上に客車も脱線するという大事故になりました。これで死者が無いのはある意味奇跡だったかもしれません。その後も同じ日に二つの違う貨物列車で同様のシャフト破断事故が起きたりして、結局DD54は車両年数の18年を待たずに12年で全車両廃車になってしまいました。多分国鉄のディーゼル機関車では黒歴史でしょうし、国会でも問題視されたようです。今だったら大炎上でしょうか。


エンジン本体や変速機には大きなトラブルは無かったようですが、トルクコンバーターの容量が1660馬力だったようで、そもそも容量的に無理があったのかもしれないですね。でもこのエンジンは音量が大きくてシフト時のショックも大きかったようで運行路線の近隣住民や乗客には不評だったようです。


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本家の西ドイツではこのエンジンの搭載機関車は215型、216型、218型などあって700両以上生産され、一部はまだ現役のようです。最大の違いは変速機で、フォイト製を使用していましたが、こちらはエンジンに見合ったものなのでしょうね。


どんな良いエンジンでも足回りがきちんとしていなければ、という好例(反面教師?)ですね。
Posted at 2025/02/11 00:22:10 | コメント(1) | トラックバック(0) | ディーゼル一般 | 日記
2024年04月02日 イイね!

これが今のところ最強ディーゼルでしょうか…Gクラスのマイナーチェンジ

これが今のところ最強ディーゼルでしょうか…Gクラスのマイナーチェンジ

最近はどの社もEV路線まっしぐらで新型車でも8気筒や6気筒はどんどんディスコンになっていますが、メルセデスベンツのGクラスのディーゼルはちょっと進化したみたいですね。





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新型になってからのディーゼルは直列6気筒のOM656型の「350d」が286ps/600Nmでしたが「400d」では330ps/700Nmまでパワーアップされました。今回デビューした「450d」ではこれに48Vのマイルドハイブリッドのアシストも加わって367ps/750Nmまでパワーアップしており、アルピナD3S/D4Sの355ps/730Nmも抜いてしまいました。


もちろん、GクラスはG400dでも2489kgあって0-100Km/h加速は6.4秒なので、450dになっても速さは大差無いと思われます。500Kg以上軽いD3S/D4Sの方が断然速い(0-100Km/h加速4.8秒)とは言え、アルピナがパワーで負けるとちょっと残念ですね。


どうせGクラスはおいそれとは買えない(価格も納期も)ので、このエンジンをSクラスやEクラスのオールテレインに載せてもらえたら非常に楽しくてパワフルでなおかつ低燃費なのですが、実現しないでしょうか(S450dはあり得そうですね)。


多分ディーゼルエンジンはこれ以上の進化は無さそうなのでG450dのエンジンが現在最強のようですが、同じ3Lディーゼルでも更に上手のエンジンがありましたね。


それはもちろんアルピナのエンジンですが、もうディスコンになってしまった?XD4のエンジンですね。こちらはクアッドターボというとんでもないメカニズムで394ps/800Nmというハイパワーでした。


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こちらはLCI前のXD4の出力曲線ですが、歴代の6気筒ディーゼルの中でも群を抜いてパワフルで、実際に試乗してみてもガソリンエンジンのようにレブリミットまでパワーが盛り上がる素晴らしいエンジンでした。


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BMWやメルセデスベンツの標準エンジンと比べるともっと差がはっきりしますね。でも、メルセデスベンツのOM656はトルクバンドが広いので、レブリミットは低いものの常用回転域では実質的には速いかもしれませんね。


もうこれからは新規のディーゼルエンジンの開発は無いでしょうから、このGクラスに搭載されたOM656型が最後のハイパワーディーゼルかもしれませんね。願わくばアルピナが最後にもうちょっとハイパワーのディーゼル車を限定で出してくれたら吉報でしょうが、来年いっぱいの生産ではそういう訳にも行かないのでしょうね。
Posted at 2024/04/02 06:55:51 | コメント(1) | トラックバック(0) | ディーゼル一般 | 日記
2022年06月07日 イイね!

今度は20%だそうです…バイオディーゼル燃料一般販売

今度は20%だそうです…バイオディーゼル燃料一般販売


世の中は総EV化に向けて進んでいる気配もありますが、現行の車両をカーボンニュートラルに出来るバイオ燃料の開発にも期待したいところです。昨年試験的に販売したユーグレナ由来のバイオディーゼル燃料を今回は一般販売するようです。





昨年販売したケースでは期間も3日間限定でバイオ燃料も全体の10%混合でしたが、今回は期間を定めず混合比率も20%まで上がりました。2割のカーボンニュートラルになるので我が家のミドリーヌ号(ALPINA D3Biturbo)なら1600cc相当のC02排出量になるのでエコ度が少し上がりましたね。例えばこれをプジョーやシトロエンの1.5Lディーゼルに使用すれば1.2L相当になって、生産時からのトータルなC02排出量は2t超えのEVと同等かそれ以下になるはずです。


前回の試験販売ではバイオ燃料混合のガソリン、軽油は一般品と同価格で販売されていましたが、今回はどうなのでしょうか。本当は価格が上がると思いますが、まだ店舗が限られているのでサービス価格でしょうか。ガソリン燃料の方も是非発売して欲しいですね。


店舗は名古屋なのでそうそう気軽には給油に行けませんが、近くに寄った際には給油してみて一般の軽油とフィーリングの違いがあるかどうか試してみたいですね。

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ちなみに、日本はEV化に遅れていてCO2削減も低レベルかと思われていますが全然そんな事はなくて、先進国の中では一番削減率が大きいです。アメリカやドイツなどは逆に2001年よりCO2消費量が増えているくらいです。このデータからはCO2削減が進まない欧米諸国が無理やりEV化を唱えて日本にも迫っている図式が見えますね。


ですから、まだ先が見えず従来のリチウム電池生産ではますますCO2消費も増大させるので、バイオ燃料なども含めた色々な選択肢でCO2削減をトータルで削減する試みが大切ですね。
Posted at 2022/06/08 07:27:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | ディーゼル一般 | 日記
2022年02月07日 イイね!

ダーティーイメージの払拭って難しいですね

ダーティーイメージの払拭って難しいですね

元都知事の石原慎太郎氏の訃報に接して色々考えましたが、ディーゼル好きにとってのインパクトは1999年の会見でしょう。ペットボトルに入ってディーゼルの粉塵を振り撒いたパフォーマンスで都内へのトラックなどの乗り入れ規制を実現させましたが、このせいで「ディーゼル車は黒煙を撒き散らす有害な自動車」というイメージを定着させましたね。




しかし既にこの頃には欧州のディーゼルはコモンレールインジェクション、DPFなどを装備し、クリーンなものになっていました。日本国内で黒煙を撒き散らすディーゼル車は整備不良だったり違法な軽油を使用したトラックが大半だったはずですが、一般の方はそんな事は分かりません。ディーゼルは完全に悪者になっていた感があります。



後に2012年に石原慎太郎氏は「欧州へ行くとほとんどがディーゼルですよ。たまたまダボス会議に行ったときに渋滞でホテルまで歩いたんだが、止まっているクルマがみんなディーゼルだったが、排気ガスの臭いが日本と違うんです」などと言っていますが、完全に後の祭りの発言ですね。これを取り上げた報道もほとんど無かったでしょう。


こうしたイメージもあり、日本にはディーゼル乗用車の輸入はほとんどされていませんでした。例えばBMWだとE90ベースのミドリーヌ号(ALPINA D3Biturbo)が2009年に導入されたのがテストケースになったと思われ、本家の3シリーズでディーゼルが導入されたのは代が替わりF30になった2012年の320dツーリングが最初になります。この頃からはメルセデスベンツのV6ディーゼル、直4ディーゼルも導入されてきましたが、まだまだ一般的では無かったかもしれません。


しかし、同年にマツダからもスカイアクティブディーゼルを搭載したCX-5が発売される事でディーゼルの魅力が車好きの方には認知されるようになり、BMWの「クリーンディーゼル」というカタログコピーもイメージの向上に役立ったかもしれませんね。


でもその頃でも一般の方にはディーゼルと言ったら汚いイメージがあったようで、ミドリーヌ号で香川に出掛けた際にはガソリンスタンドで

「この車って都内に乗り入れ禁止なの?」と聞かれて「おいおい、自動車関係者がそんな認識かよ!!」

と苦々しく思った事もありました(苦笑)。ほとんどの初見のガソリンスタンドではハイオクの方へ案内され、「いえいえ、この車ディーゼルなので軽油です」と何度も説明していましたし。


それでも実際に乗ってみて好印象を持たれる事が多くなり、車種によっては半分以上がディーゼルになるものも出たり、Volvoなど新規のディーゼル参入も増えてきました。


ところがこれに水を刺したのが2015年9月に発覚したVWのディーゼルゲート事件です。ディフィートプログラムによって本来の排ガス規制を欺くエンジンを製造していた事がバレて巨額の賠償とイメージダウンをもたらした訳ですが、あり得ない事にこの時期のVWやアウディはルマン24時間でアウディのディーゼルTDIが連戦連勝していたにも関わらずディーゼル導入をしていませんでした。


このディーゼルゲート事件は色々なところに波紋を広げ、ディーゼルの衰退と共にEV化への流れを加速する事となったのですが、ディーゼルを導入していなかった日本のVWアウディグループはあまり痛手にならなかったのは皮肉なものですね。


これに対処してメルセデスベンツは新規開発のOM654で排ガス処理系を進化させたり、BMWでは通常版の直4ディーゼルをツインターボ化してパワーダウンを補ったり、という積極的な手法に出てディーゼルエンジンの出力低下に対処しましたが、VWはやっとゴルフ8になって尿素処理系を強化した位だったのでそれ以前のディーゼルはパワーダウン、レスポンス低下していたのにジャーナリスト諸氏はあまり指摘していなかったのは残念でした。


ここでまたダーティーなイメージを持たれてしまったディーゼルエンジンですが、実は直噴のガソリンエンジンの方がPMは多いという事実は一般に知られておらず、最近になってガソリン車にも処理機能のGPFの装着義務が出来たのも報道されないですね。それどころか「北米と日本仕様のポルシェ911にはGPFが装備されていないので少しパワーがある」なんて残念な記事も見かけました。


こうした事例に関わらず、一般に報道されたものが捏造記事だったり誤解の記事だったりしても一旦定着した悪いイメージは拭い難いのが残念ですね。報道する立場としては誤りを素直に認めてしっかり訂正の記事を出すべきなのでしょうが、そんなお詫びの記事は見た事がありません。記者の人は功名心ばかりにはやらずに謙虚な姿勢で報道して欲しいです。そういう意味ではSNSでの誹謗中傷なども個人的行為とはいえ同罪でしょうね。



Posted at 2022/02/08 12:39:08 | コメント(4) | トラックバック(0) | ディーゼル一般 | 日記
2021年11月09日 イイね!

今度は大丈夫か…メルセデスのディーゼル疑惑

今度は大丈夫か…メルセデスのディーゼル疑惑
大波紋を巻き起こしたVWのディーゼルゲートからまだそれほど日が経ってはいませんが、今度はメルセデスベンツのディーゼルエンジンに排ガス捜査の疑惑が浮かび上がっているようですね。



以前のVWのものはエンジンプログラムに関するディフィートプログラムでしたが、今回は排ガス装置に関する「ディフィート・デバイス」のようです。


ドイツ環境支援協会(Deutsche Umwelthilfe:DUH)は、2016年モデルのメルセデス・ベンツE 350d Bluetecのテストにおいて、有害な窒素酸化物(NOx)の排出量が最大で500%も急増していることを発見したそうです。


今回E350dで指摘されたディフィート・デバイスの内6つが尿素SCRフィルターシステムに関連してアドブルーの使用量を減らし、残る2つが排出ガス再循環システムに関連するものだそうですが、結構手の込んだ事をしているようですね。


更にスポーツモードを選択すると、別のディフィート・デバイスが作動し、排出ガスを浄化するために使用するアドブルーの量が減少するそうで、こちらは排ガス検査には引っかからない詐欺かもしれません。


指摘のあったOM642型は旧型のV6ディーゼルなので最新型の直列6気筒のOM656ではこんなディフィート・デバイスは使用されていないと思いたいですが、VWと同時期のエンジンなだけに「やっぱりメルセデスベンツもやってるのね〜」といった感じですね。


VWのディーゼルゲートは補償額が数兆円になったようで、ディーゼルエンジンの信用をガタ落ちにさせ、EUの電動化路線への変換を加速させた要因になったと思われますが、旧型エンジンの事とは言え、これでまたディーゼルエンジンへの不信感が増すのは歓迎出来ないですね。


メルセデスベンツは「現在、上位の地方裁判所では、当社に有利な判決が約900件あり、不利な判決は3件しか無い」と無罪を主張する方針のようですが、イメージダウンは避けられない感じですね。


丁度COP26が開催されている時期でそれに当てたタイムリーな報道なのかもしれませんが、こうした報道がされるとSDGsに敏感になっている企業としては痛手かもしれませんね。
Posted at 2021/11/09 12:02:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | ディーゼル一般 | 日記

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「[整備] #D3ツーリング 5回目のエンジンオイル交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/382708/car/3315795/8260970/note.aspx
何シテル?   06/10 06:03
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