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RANちゃんのブログ一覧

2022年05月09日 イイね!

結構良いですね…DS9プチ試乗

結構良いですね…DS9プチ試乗先日輸入車アウトレットショーでチラ見したDS9ですが、試乗車があったのでプチ試乗させていただきました。試乗車はガソリン車で普及グレードのリヴォリでボディカラーはミッドナイトブルーという濃いブルーでした。明るい所でよく見ると、サファイアのメタリックなのでとても綺麗です。





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特徴的なリトラクタブルのドアハンドルを開けて乗り込みます。2つあるグレードの内廉価版の方ですが、車内はシックな黒の革張りでダッシュボードにもDSのアイデンティティの菱形のステッチがあり、かなりお洒落です。


シートも適度に柔らかくてしっかりホールドし、フル電動シートでしっかりポジションも決まります。


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メーターやセンターのディスプレイは他社のものに比べると普通で、カーナビも従来型のタッチパネルでの操作のようです。他社の最新型のインフォティメントシステムのように「ボンジュール、DS」と話しかけても答えてくれるような(爆)仕掛けはないようです。


DSアクティブスキャンサスペンションが作動するコンフォートモードで走り始めましたが、確かに乗り心地は良い感じです。フランス車からイメージするほどフワフワはしていませんが、装着タイヤがミシュランのパイロットスポーツ4な事もあって滑らかな感じです。


サイドガラスにもフロントと同様に合わせガラスを採用している、との事で遮音性も良いようです。たまたま試乗中にランボルギーニのアヴェンタドールとすれ違いましたが、全然うるさくありませんでした(爆)。


国道のバイパスで加速も試しましたが、それなりに速いです。全長4940mm、全幅1855mm、全高1460mmとかなりのサイズの割に車重は1610Kgと比較的軽く、そこに225ps/300Nmの1.6L4気筒ガソリンターボなので必要十分な加速です。318i以上320i未満といった感じでしょうか。フルに回すとフランス車のフラッグシップとしてはやや元気なサウンドかもしれませんが、通常走行時は十分静かです。


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ボンネット上には賛否両論のDS特有のサーベルラインがありますが、運転中はこれによってセンターがつかみやすく、左右のフェンダーの峰も微妙に高まっているので意外と車幅感覚が分かりやすかったです。


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途中でディーラーの方に運転を代わっていただいてリアシートに座ってみましたが、4ドアクーペ的な外観から予想したよりもヘッドルームもそこそこあり(BMWで言うと3シリーズのセダン以上、ツーリング未満と言った感じです)、膝前の空間は広大で十分フラッグシップのくつろぎがあります。3シリーズ、Cクラスは相手にならず、Eクラスよりも広そうです。廉価版グレードのRIVOLIでも十分高級なので、ナッパレザーシートの上にベンチレーションとマッサージ機能も付く写真のようなOPERAグレードなら極楽だと思います。


現時点ではガソリン車のみの導入でPHEVのE-TENSEの導入はこれからのようですが、個人的にはE-TENSEはガソリン車より200Kg以上重い上にガソリンタンク容量が40Lと少なくて遠出が出来ない感じなので選ぶとするとガソリン車ですね。PHEVならばもっとパワフルな360ps版のE-テンス4x4 360が欲しいです。


装備はRIVOLIとOPERAでほぼパッケージ化されており、オプションの選択の余地がほとんどないためシートの素材やベンチレーション、サンルーフの有無によってどちらかに決める事になりそうですが、それでも車格を考えるとRIVOLIが630万円、OPERAでも699万9000円なのでかなりお得に感じてしまいます。


加速性能を欲張らなければ、上質でアヴァンギャルドな室内で乗り心地も良くて静粛性もあり、幅もそれほど取らない割に室内は広大でくつろげるので、真っ当な上級セダンだと思います。ドイツ御三家の同グレード(E200、523i、A6-40TDI)と比べても動力性能も遜色なく室内は上品で広々しており、フランス車特有の乗り心地の良さに加えて車重も100Kg以上軽く、おまけに100万円以上安い(廉価版のRIVOLIなら200万円近くの差が出ます)のでかなりお得な感じです。個人的な好みもあるかとは思いますが、私ならこの4車種の中からなら迷わずDS9にします。


メルセデスベンツのような後輪操舵やARナビのような飛び道具はありませんが、Cクラスでも乗り出し700万円になっており、内装も同等にすれば800万円超えでしょうからDS9は非常に魅力的に感じました。展示や試乗出来る店舗は都内でなければ少ないようですが(例えば静岡県内では浜松だけ)、興味のある方は足を運ぶだけの価値はある気がしますし、実物を見ずに購入しても問題なさそうです。
Posted at 2022/05/10 06:17:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗インプレ | 日記
2021年07月13日 イイね!

これはきちんとしたインプレ、というか解説?…CG誌のアルピナB5試乗

これはきちんとしたインプレ、というか解説?…CG誌のアルピナB5試乗


最近のアルピナの試乗記は残念なものが多く、今月号のCG誌のアルピナB5の試乗記も期待せずに立ち読みで済まそうと思ったのですが、しっかり書いてあったので久々に購入しました(爆)。



アルピナの試乗記というと、アルピナの出自に始まってメーカーの性格などを延々と書いてある(ひどいのになると全記事の半分くらい)ものが多く、例えばポルシェでしたら911の新バリエーションの記事で『ポルシェ911のデビューは1963年で最初は2Lだったのが云々…』などとずっと歴史を書かれても「そんな分かり切った事どうでもいいから!!」なんて思うのと一緒ですが(爆)、今回の記事はそんな事は一切なく試乗だけのインプレッションです。


エンジンの感触に関しては微速低速域でのピックアップ特性の検証に始まり、減速側のエンジンブレーキの程度にも言及しています。この手のハイパワーカーのインプレだと「怒濤の加速」だの「背中がシートに押し付けられる」などの表現はあっても減速時の挙動にまで述べている記事はほぼ皆無ですね。


言われてみると自分で試乗したB3でもスポーツモードではエンジンブレーキが素直に効いて、まるで自然吸気のスポーツモデルを走らせた時のようにアクセルペダルでコーナリングのリズムが取れる事に感心しましたが、同様の指摘ですね。


サスペンション回りに関しては、現行のB5には採用されている(先代のF10のB5には無かった)後輪操舵機構に関しても「M550i xDriveに比べるとはるかに繊細で階調が豊か」と違いを指摘していますし、四輪駆動に対しても「トルクステア効果への対応も織り込みながら軽やかなステアリングフィールを死守し、リニアリティを保つのは容易なことではないだろう。自分が開発する側に立たされたら、即座に逃げ出してしまうだろう」とまで述べています。


タイヤに関しても「P-Zeroだと思うと意外なほど路面への当たりが優しい。しかも驚異的に丸い。最高級のミシュランかと思うほどの体感的真円度の高さだ」とあり(笑)、従来のアルピナオーナーが感じている「なぜミシュランからピレリにタイヤをコンバートしたの?」という疑問にも答えています。アルピナ認定だとやはり特別製なのかもしれませんね(爆)。また、ピレリの供給タイヤに関してもサスペンションの設定など綿密に行っているのでしょう。


こうした違いを的確に感じ取ってインプレ記事に出来る方なら良いでしょうが、そうでない人だと同様のハイパフォーマンスカーとの違いが分からず、表現に困ってアルピナの出自や広報データのコピペで文面を潰した上に「内装が素晴らしい(アルピナは基本オプションなので別に標準装備ではないですが)」とか勘違いの部分で持ち上げたりしてしまいがちです。アルピナの担当さんによると『ジャーナリストの方には「忖度しないで好きな事書いて下さい」とお話しています』と言っているそうですが、そうなると本人の力量が問われますね(爆)。


CG TVで松任谷さんが多用する「うーん、何て言ったらよいんだろう(我が家ではギャグになってます)」では文面にならない訳で、ともすると同じ4LV8ターボで4輪駆動という、標準BMWのM550iやM5に対してアルピナの価値を的確に表現したインプレだと思えます。こうした記事ならお金を出して買う価値がありますね。松任谷さん自身もアルピナは好みで感触は当然分かってらっしゃるでしょうから、視聴者に伝わるような表現だといいですね(爆)。


アルピナってある意味高級腕時計や高級オーディオのようなもので、どんな特別な部品を使っていたり(最近のアルピナはそこまででも無いようですが)手間をかけて組み立てていたりするところが違いの分かる方達を引きつける部分がある訳で、ターボ時代になってからは加速や馬力のスペックそのものは他メーカーや本家のBMWとも大差無くなっているので訴求力は少なくなっているのでしょうが、購入した方にリピーターが多いのは乗れば乗る程味わいがあるという事でしょうか。


『公差ゼロを目指す』というのは普通の自動車作りを考えたらあり得ない目標な訳で、それを半年かけて形にするというのはベースがBMWとは言え大変なものだと思います。今や欧州ならどのメーカーでも開発は専業メーカーに丸投げでエンジンはモジュラー設計で単品毎の仕上げはせず、グレードでもジャーナリスト受けのする高性能グレードには力を入れるが一般的グレードに対しては市場に出してから年次で細かくバグ潰し、といった傾向が多数を占めているようですが(爆)、アルピナがこれからのPHEVやEV時代にどのように生き残って車造りをするのか興味津々ですね。社長が交代になっても年間の生産台数を増やす計画は無いようなので基本的な車造りに変化はないと思いますが、頑張って欲しいです。


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そう言えば、CG誌のジウジアーロ御大の回顧録は今月は幻となったブガッティのEB112の記事でした。オリジナルのオマージュが非常に感じ取れる超高級セダンですが、もしこれが市販されていたら当時のブガッティも倒産せずに違う運命をたどったのでしょうか。


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斜め上からのフォルムもクラシックのブガッティのリアウインドウグラフィックを模していてなかなか秀麗ですね。エンジンもEB110の排気量拡大バージョンが載っていたので優雅に速いのでしょうね。ちょっとパナメーラに似ていなくもないですが。

Posted at 2021/07/13 12:26:48 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗インプレ | 日記
2021年05月18日 イイね!

文明の利器だけれど必要不十分?…メルセデスベンツA180

文明の利器だけれど必要不十分?…メルセデスベンツA180


行きつけのメルセデスのディーラーさんからAクラスを借りて乗らせてもらっているので軽くインプレを。車種はA180スタイルでAMGラインのようです。




BMWから乗り替えるとシートの調整スイッチに始まって、シフトレバーなどの操作系が結構違うのですが、色々試乗させていただいているので(爆)最近は大分慣れてきました。フル電動シートでメモリー機能もあるので、乗降時にはシートが後ろに下がってくれるのは便利ですね。


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メーターは運転席側とセンターメーターがつながっている大型で、色々な機能表示が出来てとても便利ですが、以前のメータークラスター内のものに比べると若干手前にある気がします。老眼が入った目には微妙に見にくい時があるのと、光の反射で見にくい時があります。


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同じメーター形式でも、Eクラスだとひさしがあるので若干見易かった気がします。コストの問題でしょうか。

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ステアリングホイールには色々なスイッチが付いており、上段の左右はそれぞれセンターメーターと運転席メーターの操作です。短時間の試乗だと操作に慣れませんでしたが、ある程度乗っているとブラインド操作が出来るようになってくるので、特にセンターメーターのタッチ操作をしなくて済むのは便利ですね。


下段の左はオーディオのボリューム系、右はクルーズコントロールの操作系です。上下に並んでいるので操作が煩雑かと思いましたが、慣れの問題でした。


エンジンをかけるとそこそこ静かですが、微妙に振動もありとても静かという程では無いです。横置きFFなのと車格の問題でしょうか。


走り出すと低速トルクは細い感じです。2000回転を超えるとそれなりのパワーが出て来る感じです。1331ccの4気筒ターボで136ps/200Nmのパワーはそれほど不足は無い感じですが、ディーゼルや2Lの4気筒に比べると回転を上げ気味にしないと思ったほどの加速ではなく、ちょっとアクセルを多めに踏み込む必要を感じました。コンフォートモードだと多めの加速だと2〜3速のシフトダウンになって回転が急に上がりますし、スポーツモードだと逆に回転が高めです。「180」の表示通りのエンジンの印象です。


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試乗車にはヘッドアップディスプレイも装備されていました。老眼が入った目にはこの表示の方が見易く、メーターパネルに視線を移さなくても良いので大歓迎です。


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国道のバイパスでクルーズコントロールを使用してみましたが、ヘッドアップディスプレイのおかげで視線を移さずに済み、細かい操作がステアリングホイールの右下部分ですぐに操作出来るので便利ですね。車間を多めに取る設定にしましたが、前車に追い付いて追い抜きをかける際には結構スピードが落ちてしまい、追い抜きレーンに出てから設定速度に戻るまでの加速がやや緩やかなので、場合によっては後続車に追い付かれないように自分でアクセルを踏む必要がありました。以前に試乗したA200dならトルクが太いのでこうしたストレスは無いのかもしれませんね。以前にちょっと乗らせていただいたC220dでの高速道路走行ではこうしたストレスは感じず十分快適でしたので、エンジンの地力の違いのようです(爆)。


レーンアシストのステアリング機能は軽く手を添えていると確かに車線を維持してくれましたが、ハンドルの切り方が微妙に小刻みでそれほど滑らかでは無いように感じて、いまいち信頼感が薄かったですが、それほど混んでいないバイパスや、マイペースで高速道路を流す時には十分有用だと思いました。

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夜道の山道を走ってみましたが、ここではアダプティブヘッドライトが威力を発揮しました。コーナーのつづら折りだと、例えば右コーナーでは前走車の少し左側からきっちりハイビームになっており、前走車との間隔に合わせて照射範囲が変わるので目一杯感動しました。ミドリーヌ号だとハイビームとロービームを頻繁に切り替えなければいけないところを無調整で行けるので、夜間の山道では本当に重宝しました。


オーナーの方なら当然使いこなしている諸機能かもしれませんが、新型の最新装備はさすがに便利この上なく、感動もしました。


ただし、これだけ機能満載だと車自体の感触も気になってきます。エンジン的には小排気量で普段使いでもパワフルでは無く、車任せのクルーズコントロールでは加速に不満があります。


シートもフル電動でポジションはぴったり合い、乗降時の自動ポジション移動は便利ですが、シートがやや小振りで平板なため長時間座っているとやや疲れる感じです。本革シートでしたがBMWでいうところのダコタレザーの感触でごわごわしており、これならファブリックの方が好みです。


コーナリングもFFなのでそれなりですし、ステアリングの手応えも特に優秀ではありません。加速もそれなりで高回転にすると結構騒々しく振動も出るので、あえてマニュアル操作する気にもなりません。


燃費は優秀な感じで、国道のバイパスを流しているとメーターの燃費表示は20〜25Km/Lをずっと維持していましたが、燃料タンク容量は43Lなので満タンで走れるのは600Kmくらいでしょうか。


こうした性能で基本価格は400万円、試乗車はいろいろなオプションがフル装備のようでしたのでそれだけで500万円オーバーのようです。これなら迷いなくスバルのレヴォーグを選ぶ感じです。


動力性能的にはA200dやもっと上級のAMG A35やA45にしたいところですが、燃料タンク容量が何故か増えますが51Lなのであまり遠出は出来ない感じです。


Aクラスに限らないのかもしれませんが、グレードによって燃料タンク容量やサスペンション形式が変わる車は、見た目は一緒でもかなりコストダウンされている部分がありそうで、個人的には廉価版は信用ならない感じです。


これから自動運転機構や色々な装備はまだまだ進歩するでしょうが、そうするとシートの座り心地、車内の静粛性や乗り心地など、車自体の部分の差がよりはっきりする気がします。そうするといくらカタログスペックでは優秀な感じがしても、実際に購入して長距離乗ったらガッカリというパターンも出てきそうです。結局試乗が大切でしょうか。


メルセデスベンツA180も便利な機能がてんこ盛りで始めて買う方ならこれで必要十分でメルセデスベンツクォリティなのかもしれませんが、ミドリーヌ号と比べると動力性能とドライバビリティは段違いで燃費性能もほぼ互角なので、23万Km走っていてもこれに買い換える理由はありませんでした。ライトも旧式のHIDですが僅かに明るいですし(爆)。


個人的感想ですがメルセデスベンツやBMWを購入するならCクラスか3シリーズ以上のFRベースの縦置きエンジンのグレードの方が上質で後々不満が出ない気がします。FFベースならVOLVOやゴルフ、国産車でもありな気がしました。これから電気自動車がもっと普及してくると、モーターそのものの特性には差が無く加速が違うだけでしょうから、車としての質感がもっと大切になってきますね。





Posted at 2021/05/18 12:09:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗インプレ | 日記
2021年04月30日 イイね!

ディーゼルも楽しいですね…やっとD3S試乗

ディーゼルも楽しいですね…やっとD3S試乗
以前にアルピナの新型B3に試乗して非常に楽しかったのでディーゼル版のD3Sにも期待していましたが、やっと試乗出来ました。今回もありがたい事に緊急事態宣言ギリギリ前に車を持ってきていただいて、地元での試乗です。




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見た目はガソリンのB3と全く変わらず、後ろのトランクリッドのエンブレム以外に違いはありませんでした。


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今回の試乗車の内装はホワイトのヴァーネスカレザーで、アルピナブルーとの取り合わせはお洒落ですね。乗り込んでみてもB3との違いはまったくありませんが、今回の試乗車はパドルシフトが装備されていました。


エンジンをかけるとB3より若干静かな気もします。車内ではディーゼルを感じさせませんが、窓を開けるとわずかにディーゼル音がします。


走りだすとB3より明確にトルクがあります。コンフォートモードのままだと1500回転近辺でどんどんシフトアップしてしまいますが、それでもガソリン版のB3や標準車の4気筒ディーゼルより加速が良いです。


そのまま峠に向かっても、上り坂でも2000回転までは上がりませんが、何のストレスもなく加速していきます。ちょっと強めにアクセルを踏み込むとB3なら2段くらいシフトダウンするところをそのままのギアで加速します。


ディーゼルエンジンの上にマイルドハイブリッドシステムなのでB3より100Kgくらい重そうですが、途中のワインディングでも重量差を感じさせずに軽やかに曲がっていきます。


伊豆スカイラインに入ってスポーツモードも試してみましたが、全域でパワフルな感じです。ガソリンのB3の方がパワーの盛り上がり感があり、実際にもパワフルですが、加速感はほぼ一緒(1割減くらい?)でかなり速いです。ディーゼルのためか、B3と違ってアクセルオフ時の盛大なアフターファイア音は皆無で人によっては物足りないかもしれませんが、個人的には大歓迎です。高回転になるとやはり直6のサウンドで気持ち良いです。


ただ、B3と比べるとエンジンブレーキの効きが弱い感じでアクセルオフでもやや空走感があるので、スポーツ走行時のアクセルコントロールでの走りだとB3の方が楽しく気持ち良い感じは上かもしれません。また、低回転からの加速時にはレブリミットの5000回転まで綺麗に吹け上がる感じですが、ワインディングでマニュアル走行すると、シフトダウン時に4000回転くらいになってしまうと、そこからのパワーの盛り上がりは少ないので、ガソリン車とはちょっと違ったシフト操作になる感じです。もちろんATモードで走っていれば何の問題もなく速いです(爆)。


コーナリングもB3と差は感じられず、ブレーキも共通なので車内が静かな分、同じペースで走っても同乗者には優しい感じです(爆)。

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試乗車のパドルシフトはBMW標準のものよりやや小振りでくの字にカーブしているような形状で主に人差し指で操作する感じですが、レバーの位置も標準車のパドルよりステアリングホイールに近い感じで手の小さい自分的には好印象でしたが、個人的にはスイッチトロニックを選ぶと思います。


伊豆スカイラインを降りてからは一般道の山道を普通のペースで流しましたが、メーターを見ているとずっと1500回転未満で走っている事が多くてびっくりしました。タコメーターを見ていないとそんな低回転で走っているとは思えない加速です。


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以前の異種格闘技戦?のブログで比較しましたが、このエンジンは1400回転の時点で700Nmのトルクを発生しておりアイドリング時でも475Nm出ているので、実際の運転の場面でも1500回転近辺で他のどのエンジンよりも明確にトルクがあってパワフルで、2500回転を超えると他のガソリンエンジン勢が追い付いてくる感じです。


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伊豆スカイラインでのマニュアルシフト時の運転で意地悪して1200回転からの加速を試みましたが、一瞬ターボラグのようなためらいはあるもののそこからでも加速していくので、敢えてこうしたケースに持ち込めばマイルドハイブリッドシステムが助けになっているようですが、普段の運転では全く分かりません(爆)。それよりは一般道の定速運転からアクセルオフした時にエンジンストップしていたようなので、燃費向上には役立っているのかもしれません。


低回転からあまりにパワフルなのでガソリン車のような盛り上がり感には欠けるため刺激が少ないかもしれませんが、エンジン的にもB3>RSQ3≧D3S>M340iという感触です。BMW標準車のB58型エンジンはパワーでは同等でもトルクで大差が付いて線が細く、滑らかさでもアルピナのディーゼルの方が上だと思いました。


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試乗車のホイールは今回も鍛造の20インチでしたが、乗り心地は良好でした。タイヤハイトの低さが微妙に気になりますが、センターロック付きのクラシックホイールなので、やっぱりこちらの方が良いかな、という気がしてきました(爆)。


試乗が終わって担当の方が帰るのをお見送りしましたが、エンジンが低回転のせいか非常に静かで、普通の国産車と同じ感じでした。B3が帰る時にはそれなりの排気音が聞こえましたが、そういう意味ではディーゼルは上品(味気ない?)ですね。


以前のカタログには車重が1950Kg、ツーリングだと2010Kgと2t超えなので気になっていましたが、車検証を拝見したら1910Kg(試乗車はサンルーフ装着なので20Kg重いです)とB3に対して50Kg増しで、最近の日本でのカタログデータと同一でした。ディーゼルエンジンでマイルドハイブリッドシステムのためB3より100kg以上重いと思っていましたが、これなら誤差の範囲ですね。ツーリングにサンルーフを装備してもギリギリ2t切るようですし。実際の試乗ではもっと軽い車の感触でした。


B3と変わらない上質さとコーナリングでディーゼルのパワフルなトルクと静かさ、燃費の良さも考えるとD3Sという選択肢も十分ありかと思いました。ただ、今頼んでも8月生産枠で納車は来年の2
月になるようです。B3の方は今年の生産枠はとっくに埋まって納車は来年夏以降のようなので、興味のある方は早めに問い合わせないと納車が来年末になってしまうかもしれませんね。


Posted at 2021/04/30 12:36:29 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗インプレ | 日記
2021年04月20日 イイね!

かなり良いけどちょっと薄味?…アウディS4試乗

かなり良いけどちょっと薄味?…アウディS4試乗
この間試乗させていただいたアウディのRSQ3はなかなか良かったのですが、SUVで無いタイプではどうかと思ってA4の高性能版のS4に乗らせていただきました。



最近何度かアウディにも試乗させていただいているので段々慣れてきましたが、室内はナッパレザー張りで高級です。サイドサポートやランバーサポートも装備されており、シートポジションもしっくりきます。RSQ3では元々オプションでも用意されなかったヘッドアップディスプレイも装備されています。


エンジンを掛けると爆音という程では無いですが、ちょっと大きめのエンジン音です。3LのV6で354ps/500Nm、車重は1700KgなのでRSQ3とほぼ互角です。


走りだすと普通にスムーズで高級感があります。低速トルクは3Lターボから連想するほど太くは無い感じですが、するする加速します。この当たりはBMWの直列6気筒ターボの340iと一緒の感触ですね。


伊豆縦貫道に入ってダイナミックモードで加速するとパワー通りの加速で十分以上に速いです。ダイナミックモードだとエンジン音はそれなりに大きくなりますが、直5エンジンほど澄んだ感じでは無く、パワーの盛り上がりもやや大人しいように思えました。


足回りもしっかりしていて不満はありませんでした。S4だとRSQ3ではオプションのダンピングコントロールSスポーツサスペンションが標準装備のようです。


全体的にはRSQ3よりも低い車体で安定感があり、車格も上なので高級感があって好印象でした。試乗車はセダンでしたが自分で買うなら

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S4アバントにするか

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S5sportbackにすると思います。


以前チラ見したA5では4ドアクーペの流麗なスタイリングの割にリアシートの頭上もあまり狭くなくセダンと同様に乗れる上、トランクスペースもハッチバックで使い勝手が良い上に開口部が広くて便利なのでセダンとアヴァントの良いとこ取りな感じでした。


この上のグレードのRS4、RS5になると更にパワーアップして楽しいと思われますが、やはり爆音系になるらしく、車幅も1860mmと広くなってしまうので、普段使いも考えると選択肢に入らないのがちょっと残念です。そういう意味ではS4、S5は丁度良い高性能車ですね。


しかし実際に購入する事を考えるとボディカラーがいまいち好みでないところがひっかかります。アウディと言えば定番はホワイトのようですが、他のボディカラーの選択肢が少なく、標準色ではガンメタにサファイアが混じったデイトナグレーパールエフェクトくらいしか好みがありません。RSQ3もそうでしたが、メタリックカラーも色味は良いのですがメタリック感が少なくてソリッドな感じに見えるので、ちょっと微妙です。


また、インテリアトリムもカーボン調パネルでこれはこれでスポーティなのですが、個人的にはそれほど好みで無い点も微妙です。


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アウディには「AUDI exclusive」というカスタムオーダープランがあり、そちらにすると結構豊富なボディカラーや内装のシート、インテリアトリムの選択肢があるのですが、価格(37万円なのでアルピナブルーやグリーン、BMWのIndividualよりはややお安いです。ウッドトリムも20万円なのでそこそこ)はともかくとして納期が1年先になってしまうようです。


ディーラーの方にお話を聞いたところ、アルピナやBMW Individualとはオーダーすれば生産時期は確定するのに対し、AUDI exclusiveは同じカラーのオーダーが何台か入った時点で生産を開始するらしく、まずはオーダーをして受注完了(この時点でキャンセルは効かないようです)になって同じオーダーが数台揃ってからの生産になるようです。オーダーが溜まらなければ何時になるのか分からないわけで、ちょっと厳しいですね。


そうすると標準で用意されている中からの選択になるので納期は当然早いでしょうが、折角の高級グレードなのでカラーや内装にはあまり妥協したくないですね。


普通にホワイトのボディカラーがお好みの方には何の問題も無いのでしょうが、アウディで好みの色を探すのは大変ですね。個人的にはS3やSQ2に用意されているメタリックブルーが好みなのですが、RSQ3にもS4、S5にも用意されていないのが本当に残念です。購入するならデイトナグレーパールエフェクトか、諦めて地味に?ホワイトで頼むしかないでしょうか。


敢えてAUDI exclusiveで1年待ち、という手もありますが、そうしていると今度は最新型のRS3がデビューしてしまいそうなので、大いに迷うところですね(爆)。
Posted at 2021/04/20 12:11:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗インプレ | 日記

プロフィール

「[整備] #D3ツーリング 5回目のエンジンオイル交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/382708/car/3315795/8260970/note.aspx
何シテル?   06/10 06:03
最近車を新調しました。小さくて速い車が好み でしたが、色々な事情で現在の車に乗り換え ました。速さ、楽しさ、便利さを両立させるのは なかなか難しいですが、...
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