
最近AUDIに関してはノーチェックだったのですが、
この方のブログでSQ7 TDIに新型ディーゼルが搭載されている事が判明しました。以前注目していた電動コンプレッサーを搭載したモデルで、史上最強の435ps/900Nm!です。
注目は何といっても48Vシステムを使った電動コンプレッサーにより、低回転時のブーストをより大きくしているところです。性能曲線では何と!1000回転から最大の900Nmのトルクを発生し、3250回転まで変わりません。ピークパワーが3750回転から(レブリミット?の)5000回転までずっと続くのも他のエンジンには無い独特の性能曲線です。
0-100Km/h加速も4.8秒とかなり速いですが(最高速は250Km/hでリミッターがかかるようです)、2tを余裕で超えると思われる重量でも13.5Km/L走るのも立派です。
エンジン自体は3956ccのV8ですが、内側バンクへの排気のようです。片側バンク毎のツインターボかと思いましたが、
発表資料によるとシーケンシャル作動で低速側と高速側のターボがあるようです。
そうすると、以前お伝えした
RS5 TDIと同じシステムで低速側のブーストアシストをしているようですが、大きな車体の市販車に搭載するに当たってより低速側にもチューニングした結果として、1000回転からの最大トルク発生を可能にしているみたいです。
こちらに動作解説のビデオがありました。
RS5 TDIは高速でパワーを稼いだ設定になっているようですが、それでも1200回転にかけて一気にトルクが立ち上がっているので、従来のディーゼルとは大違いの低速レスポンスだと思われます。しかも100Nmあたり50psを突破しているのでハイパワーです。
いつも本当に
お世話になっているこの方に作っていただいた以前のグラフでも、RS5 TDIの低速トルク特性は段違いで、BMW入魂のトリプルターボのN57でも全然敵いませんが、SQ7 TDIはさらに凄いパワーカーブになっている感じですね。アクセルを踏むと瞬時に1輪当たり225Nmのトルクがかかるのですから凄いダッシュをしそうです。しかもその加減はあくまでドライバーの踏み加減。
いきなり追加のグラフも作っていただきました(大感謝!)が、やはり他の車種とは一線を画したパワーカーブですね。トルクも異次元ですし、点線同士でM3/M4のS55エンジンと比べても、同等以上のパワーが低回転で出ていてとんでもないダッシュをしそうです。
とは言え、V8のツインターボ+電動コンプレッサーだとエンジン重量はかなりなものになりそうですし、コスト的にも48VシステムはSQ7クラスの車両でないと搭載は難しそうですね。個人的にはRS5 TDIクラスのもっと軽い車体でV6電動コンプレッサーディーゼルでも充分高性能だと思いますので、こちらもデビューして欲しいですね。
この電動コンプレッサーディーゼルシステムはシングルターボの普通?の
A6TDIでも充分パワフルでレスポンスも良いらしいので、もっと普及されるといいですね。頑張れ、AUDI〜。
Posted at 2016/03/09 13:45:18 | |
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くるま | 日記