D3君の1年点検のための代車が、前回お目見えしたE60-525iでした。距離も2000Kmを超え、ディーラーの担当さんからも「綺麗に回るようにして下さいね」と依頼されたので(笑)、今度は遠慮無く回す事に。
前回は慣らし運転のために4500回転に抑えましたが、今回はそこから徐々に回転を上げて6000回転まで。やはりBMWの直6、綺麗に気持ち良く回ります。前回の新車時にも気を遣って乗っていたので、スムーズさに磨きがかかった感じです。高速道路を走る分には、そこそこパワフルで特に不満はありません。
しかし、前回の時にも気になっていた、発進時のもたつきは解消されていません。Dモードでは2000回転以下では加速せず、2000回転を超えると急に元気になる感じです。DSモードや、マニュアルの1速での発進だと、穏やかに踏めば滑らかに発進するのに、不思議です。ですので、エンジン特性というよりはATのセッティングのようです。
どうしてこのようになっているのか分かりませんが、右折待ちからの発進など、予想以上に加速が緩いので、街乗りではかなり違和感があります。DSモードで緩やかに発進すれば何の問題もないのですが、今度はシフトアップまでに必要以上に回転が上がってしまいます。結局、発進も滑らかに、エンジンの回転もコントロールしようとすると、マニュアルモードになりますが、パドルシフトではないので、レバー操作が面倒です(笑)。
以前のクラウンの場合には、ドライブモードで下品な飛び出しをするため、エコモードで発進が丁度良かったのに比べると真逆なのが笑えますが、それでもクラウンの場合にはトルコンスリップを多く取ったCVT的なATだったので、まだ525iの方が許せます。もちろん、エンジンは比較対象にはなりません(爆)。
一旦発進してしまえばあまり不便さは感じませんが、ゴー&ストップが多い街中ではDモードで乗る気にはなりません。多分、もう少し排気量が大きい(例えば530i)なら、こうした問題はないのかもしれませんが。
アクティブステアリングも、ハンドルがよく切れるので街中では便利ですが、ステアリングの手応えが人工的で感触に乏しいです。245サイズのMスポーツのタイヤも、そこそこグリップはあるためコーナリングは楽しいですが、やはりバネ下の重さを感じます。一般のレベルなら充分合格点は上げられますが、ホイール交換した135iやALPINA D3 Biturboに比べると、差は歴然です。
6気筒の気持ち良さはあるものの、残念ながら自分では買う気にはならない車でした。せめて530iでしたら、印象は変わったかもしれません。
手前味噌ですが、代車でいろいろなBMWに乗る度に、ALPINA D3 Biturboの良さばかり再認識してしまいますね。
Posted at 2011/01/31 13:25:53 | |
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