
雨天のレースとなった先週の鈴鹿8時間耐久レース、終盤残り34分の時点でセーフティカーが出動したために盛り上がりには欠けましたが、HONDAが5連覇を果たし、高橋巧選手は最多勝利記録を8勝に伸ばしましたね。
今年も直前に昨年の優勝ライダーであるヨハン・ザルコ選手がレースの事故で不参加になってしまいましたが、ジョナサン・レイ選手とのコンビで2人きりで走り切っての優勝はさすがですね。
3人目のライダーとしてMotoGPにも参戦して今年はWSBKに参戦しているソムキャット・チャンドラ選手も起用していたのですが、ウエットレースという事でジョナサン・レイ選手に任せたのでしょうか。
高橋巧選手は過去7勝しているだけあって鈴鹿8時間耐久を知り尽くしている走りでしょうし、ジョナサン・レイ選手も現役は引退して今年はテストライダーであるものの、2015年から2020年までSBKを6連覇し、鈴鹿8時間耐久もHONDAとカワサキで優勝しているだけあってブランクを感じさせない走りでしたね。
これだけ万全の体制とマシンとライダーである意味順当に優勝した感がありますが、勝利の陰では目に見えない努力が色々あるのでしょうね。
それにしても何度も力説しますが、これだけの成績を残しているジョナサン・レイ選手は2017年に大英帝国勲章を授与されています。本当に日本と大違いの、モータースポーツの選手に対する扱いの違いが歯痒いですね。
その一方でアストンマーティン・ホンダといえば今回のイギリスGPでもアロンソ選手のマシンはフォーメーションラップで電源が落ちてピットスタート、ストロール選手のマシンもエンジン交換で最後尾からのスタートと、全くいいところなしですね。予選でも最下位を争う(爆)キャデラックチームから1秒以上遅いというダントツの遅さを誇っていますね。
ハンガリーGP以降に行われるBスペックマシンのアップグレードまでは現状で頑張るという事情も分からなくはないですが、それにしても情けない限りです。これでBスペックのマシンが予想通りの性能を発揮しなかったらアロンソ選手のモチベーションもダラ下がりでシーズン中に引退するかもしれませんね。
アストンマーティンの低迷にはさまざまな原因があってパワーユニットだけに責任を押し付けるのは酷な気がしますが、それにしても思うのはHONDAはF1の復帰に関しては何の反省もしていないのでは、と思える部分です。
思えばF1の第一期は当初予定していたロータスへのエンジン供給が直前でポシャってしまったためにコンストラクターとしてマシン全体も開発して参戦したところから躓きですね。
第二期ではエンジンサプライヤーとして最初はスピリットで慣らしをしながらウイリアムズへの供給という形を取りましたが、丁度ターボの黎明期とも重なったのでトップに昇るのにも時間がかかりましたね。
そして第三期もマシン全体での参戦を試みていた矢先のハーヴェイ・ポスルスウェイト氏の急逝という惨事に見舞われたスタートとなって結局優勝は1回のみで、撤退に当たってロス・ブラウン氏に1ポンド!!で譲渡したブラウンGPがメルセデスエンジンでダブルクラウンというのも最大の皮肉ですね。
そして第四期のスタートに当たっても準備不足の上にスタートも他の陣営から1年遅れており、実は低迷期だったマクラーレンとの組み合わせは最悪でアロンソ選手に「GP2エンジン!」と言わしめた惨状でした。その後は浅木さん達の合流でレッドブル陣営へのエンジン供給となり、最強タッグとなったのは記憶に新しいですね。
しかし第五期のスタートも第四期の資産や貯金は全然生かされていないようで、スタートの遅れも合わさって最低レベルのエンジンになってしまっているようです。袂を分ったレッドブルのエンジンがADUO判定でトップのエンジンになっているのも最大の皮肉ですね。
これはHONDAの伝統になるのかどうか分かりませんが、「レースは『走る実験室』として技術を磨く場である」という考えの元に技術者の入れ替えや若いエンジニアの参入を進めているのが、新規参入の際の足枷になっている可能性は十分にありますね。
本来であれば継続して技術の向上を図らなければいけないはずが、撤退と参入の狭間で技術や人材の断絶が起きて振り出しに戻ってしまう、という悪癖?を繰り返しているのはある意味滑稽でもあります。
それに比べると2輪の方は1979年からの第二期?の参入の「NRプロジェクト」はものになりませんでしたが1982年デビューのNS500の車体周りにはノウハウがしっかり生かされていますし、そこから2026年まで浮き沈みはあるものの一貫してレース活動を続けていますね。
2輪のMotoGPとF1では予算の規模が違うので会社に与える損害の点でも撤退止むなしの判断は経営として合理的なのかもしれませんが、それでも再参入に当たっての準備が杜撰過ぎるのは何とかして欲しいですね。
このままだと来年、再来年と徐々に他陣営に追い付いた頃に2030年の新レギュレーションでV8エンジンへの回帰になり「電動化で無いんならやっぱり辞ーめた」となりそうな気配がしますね(爆)。
Posted at 2026/07/07 06:03:42 | |
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